~まずは美味しいモノ?~
~まずは美味しいモノ?~
>>タータンの町を出て、途中で2回野営して、3日目の昼すぎ・・
「あれ~、ずっと先に見えてるのって町みたいだよ~、やっと町に着いたのかなぁ?」
目のイイアルが真っ先に進行方向のかなり先、陽炎でゆらゆらしてる遠景の中に町らしきモノを見つけた。
「僕には陽炎ではっきり見えない・・」
すると、またまたカリーナが僕とエレーナの間から顔を突き出して、
「あ~・・わたしにも見えな~い、それにしてもアルちゃんの目、メチャイイわね」
「そうでしょ~、へッへへ~、キャットピープル自慢のシリョク1.5だよ~ん」
「シリョク1.5? 何それ??」
そのままクルマを走らせること、30分ほど・・・
「そろそろクルマをしまわないと、町の人に見られるとマズいね」
「では、みなさん、ここらへんでクルマから降りましょう、ここからは歩いて町に入ることにします」
「降りたくないわ~」
「わたしも~」
ドーとベルタがぼやいてるけど、クルマのまま町にはいるわけにはいかないので、ふたりには我慢してもらうしかない。
みんながクルマから降りると、僕はアルファードを異空収納にしまい、徒歩で進む準備をはじめるとその脇で、ドーラやベルタはまるで運動前の準備運動のようなことを始めて、
「さぁ、歩くわよ! みんな足のウォーミングアップは十分にね!」
と、ドーラはまるで運動系部活の部長のような声かけ、僕はそれを見ながら、
(そこまで気合を入れなくても・・)
みんながゾロゾロ歩くこと30分ほど、やっと町の門まできた。
「あぁ~、やっと着いた~、さぁはやく町に入って美味しいお店探そう!!」
まだ町にも入ってないのに、アルったら早くも食べるもののことを言ってテンション上げまくってる、まぁそのお陰でみんなの雰囲気も明るくなった。
「そうね、もうお昼だし、美味しいモノ頂きたいわぁ~」
「はい! わたしもお腹空いちゃった、この町って何が名物なんでしょう? 楽しみッ!」
タミーとエミールもアルに負けないくらいハイテンションっぽい。
「歩いてきたから、名物じゃなくたって、どんなモノでも美味しく感じるんじゃないかしら」
「そうですね、わたしも少しお腹空いてきました」
カリーナは男子のようなことを言い、エレーナはちょっと照れぎみにお腹が空いたと言う、
「ふたりもイイ感じ、カワイイ!!」
とちょっとつぶやいたら、それも聞き逃さないカリーナ・・
「えっ!? 何? わたしがカワイイって言った? ユウトッ??」
「えっ? あぁ~、まぁね~、みんなカワイイなぁ~って・・ネ」
「もうユウトったら~、ここはみ・ん・な・じゃなくて、カリーナってカワイイって言ってくれなきゃダメよ、せっかくイイ気分になれそうだったのに~」
どうでもイイようなことにいちいち反応されちゃ、これから何も言えなくなっちゃうよ・・・
そんなこんなあって、エレーナとカリーナが町に入る手続きをしてくれて、僕たちは無事町に入ることができた。
町の名は「カンザキ」・・・
今話も読んで下さって、ありがとうございます。
今話の更新はちょっと遅くなっちゃいました、ゴメンナサイ・・・
パソコンの前に座ったとたんに、睡魔に負けて寝ちゃいました、
それで更新がこの時間になっちゃいました。
仕事のあとで疲れてるのか、夕方ってどうしても眠くなっちゃうんですよね・・
言い訳ばっかりで、申し訳ありません・・
では、次話もよろしくお願いします!!!




