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~実年齢より・・?~

 ~実年齢より・・?~


 アルファードに乗り込み次の町へ移動を開始した僕たち、エレーナとこれからのことを話してだいたい方向性が定まった・・


 そこまでエレーナと話してると。後席のカリーナが、僕とエレーナの間の空気を察したんだろう、突然前席の僕とエレーナの間に顔を突き出して、

「アラアラ、どうしちゃったの二人とも~、ここの空気だけ、明るさが足りてないわよ~」

 カリーナはおふざけな態度だけど、状況はしっかり把握してるようで、エレーナはカリーナに対して、

「さすがカリーナですね、わたしとユウトの話していたこと、すべて見抜いてましたか・・」

「まぁね、これでも一応エレーナと同じランクの巫神のつもりよ、ウフフ」

 カリーナが軽いノリで聞いてくれてるので、僕のそれに合わせるように、

「あぁ、次の仕事なんだけど、支宮の指示を優先するか、薫の球探しを先にするかって話してたんだよ」

「ふ~ん、それで、どうなったのかしらエレーナ?」

「ユウトはカオルのこと先にしたいのでしょうけど、私たち巫神のことを考えてくれて、支宮の指示を優先してくれるって言ってくれたのです」

「あ~ら、ユウト君ったら、見た目はまだまだ青臭い子供っぽいけど、何が大事かってしっかり理解してるのね、偉いわ、うふッ」

「青臭いってヒドくない?? 僕だってもう17歳とかなんだけどォ!」

「あら、怒った顔もカワイイわよ、フフフ」

「だいたい、カリーナだって僕とたいして変わらない歳じゃないの?」

 僕はカリーナの歳は知らないけど、見た目からの想像でだいたい僕とほとんど変わらないと思っていた、しかし・・

「あら、嬉しいわ、わたしとユウトの歳が近いって、ホントにそう思ってくれてるなら、わたし心底嬉しいわ、ねぇエレーナもでしょ?」

「はぁ? もしかして違うの? ぼくよりかなり上ってこと??」

 僕の頭は少々バグりはじめてた、どう見たって10代後半にしか見えないカリーナだけど、ぼくの言葉へのリアクションは若く見られて嬉しがってる女子ってノリ・・・

「そうよ~、ゆうとク~ン、よ~く聞いてね、わたし巫神カリーナはあなたより、う~ん、だいたい10才くらいお姉さんよ、まぁそうは言っても見た目はキミとほとんど変わらないくらい、ワ・カ・クて、キ・レ・イ・なんだけどね、どう? 驚いちゃったかしら? ウフッ」

「えぇ~~っ?! それじゃ、エレーナも??」

 僕が助手席に座ってるエレーナのほうを見ると、エレーナは平然と・・

「えぇ、わたしもカリーナとほぼ同年齢です、それがどうかしましたか?」

 クルマを運転中の僕は、事故らないように運転に集中しなければとは思いながらも、どうしてもエレーナの歳のことが気になって気になって集中できねぇ~~ッ!!

「まぁ、歳のことはあとでお話しますから、今は運転ということに集中して下さいね」

 エレーナにこう言われて、僕の中にほんのちょっとだけ冷静さが戻ってきた・・


今話も読んで下さり、ありがとうございます。

毎話皆様が読んで下さってることで、次話もがんばろ~って

思えています、本当にありがとうございます!


え~と、今話は移動中のちょっとしたお話なので、本筋とは

関係ないんですけど、ユウトやエレーナ、カリーナの細かい

設定の再確認って感じの回にさせて頂きました。


では、次話もどうぞよろしくお願いします!!


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