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~口は災いの元?(その2)~

 ~口は災いの元?(その2)~


 僕のちょっとした軽口のせいでタミーとアルのご機嫌が超ワルイ・・

 なんとか機嫌を治してもらわないと今後に差しさわりが・・・

 ここは最優先で二人に弁明をしなければ・・


「あ、あの~タミーにアル、ちょっと話があるんだけど、いいかな?・・」

「あぁ~、ユウト・・」

「何かしら?」

 タミーもタミーも、戦闘でも始めるって感じの怖い目で僕を睨み返してきた。

「あ、あの~、さっきさぁ、マリノさんの娘のルキノちゃんのことカワイイって言っちゃったけど、あれは変な意味じゃなくって、ただまだ小さくってカワイイって意味なんだよ、二人とも妙な意味に取っちゃってないかな? アハハハ・・」

 僕は必死にふたりの誤解を解こうと汗だく・・

「ほんと~?」

「うん! ホントッ!! マジホント!!!」

 僕の必死のホントアピールにアルはタミーのほうを見て、

「どう思うタミー?」

 するとタミーが僕を見ながら、

「まぁユウトがそう言うなら、そういうことにしてあげてもイイんじゃないかしら?」

「でも、マリノさんに似てカワイイって言ってたんだよ、それってマリノさんもカワイイってことでしょ?」

 いつものアルからは想像できないくらいの超深読みッ! 

「い、いやぁ~、それは社交辞令的なことで、ほんとにそう思ってるってことじゃないんだよ」

「シャコウジレイ? なにそれ?」

 アルが社交辞令のことを聞いてくるとは思わなかったけど、ここはしっかり説明しないと誤解は解けない! ぜったい上手く説明するぞ!

「それは、相手を持ち上げて気分よく話をする言葉の飾りみたいなモノなんだよ、だから本心じゃないんだよ、分った?」

 僕は少ない知識を総動員して必死に説明した・・けど・・・

「口ではなんとでも言えるわ、エレーナ、ユウトの言ってることが本心かどうか判る

神術とかないかしら?」

 と、タミーがエレーナに聞いた。

(僕の言葉は信じられないってか・・)

 タミーから妙なことを尋ねられたエレーナだったけど、さすがエレーナ、冷静な顔つきで僕を見つめると・・

「あぁ~、今のユウトはウソは言っていないようですよ、ユウトの発するオーラに邪は含まれていませんから・・信じてあげてくださいタミー」

 僕の濡れ衣は意外にもエレーナの神術目のおかげで晴れそうだ! さすが巫神エレーナ! その時のエレーナの姿は僕にはマリア様に見えてた! (ちょっと大げさかな・・)

 エレーナのその言葉を聞いたアルがさっきまでの態度がウソだったかのようにニコニニコ顔で・・

「エレーナがそう言うんなら、ホントだね、ユウト、疑っちゃってゴメンね、アルもう疑ってないよ、前とおんなじよ~うにユウトが大好きだよ、仲直りのしるしに今夜は一緒に寝ようね、アハハ」

 さらに僕を殺しちゃいそうな冷たい目だったタミーまでが・・

「そうね、わたしも信じるわ、なんたってエレーナの太鼓判ももらってるし、良かったわねユウト、わたしも添い寝してあげてもいいわ、ウフッ」

 二人の僕への誤解は解けたようだけど、タミーの微妙に上から目線なのがちょっと気にはなってるんだよね。

 それにアルの「今夜は一緒に寝ようね」とタミーの「添い寝」って・・ふたりったらどさくさ紛れに何言ってるんだか・・

 でも、まぁふたりの機嫌も治ってくれたし、これでこれからもいままで通り、旅ができそうで良かったよ、フゥ~。


今話も読んで頂き、ありがとうございます!


今日は祝日でお仕事がお休みなので、お昼に更新できました!^^

今日は「勤労感謝の日」で祝日なんですけど、世の中には

今日も働いてる人が大勢います、聞いた話では働いてる人のうち、

半分くらいの人は土日や祝日に働いてる人だそうで、今日もこれから

バスでお出かけする予定のわたしは祝日もバスを動かしてくれてる

バスの運転手さんに感謝です・・・


では、次話もよろしくお願いします!!!


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