~口は災いの元?(その1)~
~口は災いの元?(その1)~
市長を助け出して、マリノさんの宿に戻ってきた僕たち・・
マリノさんに市庁舎であったことを話して、それぞれ雑談タイム・・
そんな雑談中、アルとタミーが何やらこそこそ話をしてる、しかもずっと僕のほうを刺すよな目で見ながら・・・
もしかして、さっきルキノちゃんのことをカワイイって言ったから??
うわぁ~、余計なとこを言っちゃったかなぁ・・・
> アルとタミー <
「ねぇタミー、ユウトってあんな小さい娘までカワイイって・・まさかとは思うけどもしかしてロ〇コンなのかな? もしそうならアル幻滅だよ~、うぅ~」
「そうねぇ、わたしも想像したくないけど、もしそうならユウトとは会話も出来なさそうよね・・」
ふたりのほうからなんか僕をディスるようなワードが聞こえてるのは気のせいかな?? あとで誤解を解いておかないと・・・
そのあと、時間も昼近くだったので僕たちはマリノさんの宿で一緒に軽昼を食べ、借りてる家に戻ることとした。
「この町での仕事も済みました、だからといってゆっくりはしてられませんよ、まだ他の球を見つけ出す仕事が山ほど残ってますからね」
とエレーナはいつも通り、真面目なことを言ってきたんだけど、それを遮るようにマリノさんが、
「あぁ、ちょっと待ってください! 今、町の人たちと話してきたんですけど、皆さんして下さったことへの感謝を込めて、今夜皆さんを招いてご苦労さん会を開く予定なんです、なので、まだ町にいて欲しいんです」
するとアルが、そのご苦労さん会というワードに食いついて・・
「えぇ~ッ! ご苦労さん会?? それって美味しいもの食べられるぅ??」
「えっ?! あぁ~食べられると思うわよ、アハハハ・・」
それから夜までやや時間があるので、みんなそれぞれに興味のある店を見て回ったり、マリノさんの宿の部屋で休ませてもらっていた。
しかし、僕はというと、アルとタミーの誤解を解かないとこれからの旅に支障がでる、いや、支障どころではなく、旅自体が続けられないかもしれない! それだけは回避しないとと思い、アルとタミーのご機嫌をとるため、町までふたりの好きそうな
甘いものを買出しに行き、速攻で宿に戻り、二人に話しかけてみた・・・
「あ、あの~タミーにアル、ちょっと話があるんだけど、いいかな?・・」
「あぁ~、ユウト・・」
僕が話かけてるのをアルがキッツイ目で見返してきた。
「ウッ!怖い目・・」
今話も読んで下さって、ありがとうございます。
今話はちょっと長めになってしまったので、ふたつに分けました。
読んで頂いてる方にわかりずらくならないように分けたのですけど、
読みずらいようなら、ゴメンナサイ・・・
次話は今話の後半半分の予定です、次話もよろしくお願いします!!!




