~市長を探せ!~
~市長を探せ!~
魔物を倒し、本物の市長を探すため、可能性のある地下空間へ降りたのは僕とエレーナ、アル、エミールだった・・
「誰かいるのぉ~?」
アルが奥に向かって声を飛ばすと・・
「お~! ここにいるぞぉ~、助けてくれ~」
アルの声に応えるように、すぐに返事が返ってきた。
するとアルが、声だけじゃなくニオイもキャッチ!
「これ人間の匂いだよ、魔物とかじゃない、絶対!!! 奥にいるのは人間だよ、間違いない!」
キャットピープルの鋭い嗅覚はほんの微かなニオイも逃さない、そのアルがそう言うなら人間で間違いないはず。
僕たちは声のする奥へ進み、最奥の壁まで進んだところで、
「この壁の向こう側にさっきの声の人がいるよ、人のニオイがプンプンする!」
アルはさっきより強く人のニオイを感じとってる。
僕はLEDライトを照らして壁の様子を見た、ライトに照らされ現れたその壁はメチャ頑丈そうにみえる。
「この壁、まるで一枚岩のようだよ、どうすれば突破できるか、う~ん、さっぱり分らないよ・・」
僕が壁の頑丈さに怯みそうになってるとエレーナが、
「ユウト、こんな壁が何だというのです? ここにはわたしとエミールがいるのです、このような壁など無いも同然ですよ、巫神の力はあなたも知っているはず」
エレーナはそう言いながら壁の前に立ちエミールとともに術の詠唱を始めた。
「#~=)00&#&%!#7-”#&」(エレーナとエミールの詠唱 文字化不能)
エレーナとエミールが詠唱を唱えながら右手を壁に着けると、二人の手を中心に壁にひび割れが発生してきた。
ビシッピシッギギピキッ!
「壁にヒビがッ?!」
「ユウト、危ないので離れていて下さい」
「え? あぁ、はいはい」
こんな状況でも冷静なエレーナ、まぁこれはいつものことですけど・・・^^
バラバラバラ・・
壁のヒビが大きくなるにつれ、一部がボロボロと崩れ始めた。
そして数秒で壁の一部に穴が開いて、向こう側の様子が見えてきた。
「向こう側が見えてきた!」
僕は早速、壁に開いた穴からLEDライトで向こう側を照らしてみた、すると、そこにさっきまで地上で戦っていた市長の姿があった。
「し、市長さん?」
「誰だキミは?」
「あ、あぁ~え~とぉ・・」
僕が説明に困ってると、エレーナが割って入ってくれて・・
「市長さんですね、わたしたちはこの町の異変を聞いて、やってきた巫神と仲間のパーティです」
「あなたを助けにきたんですヨ、フフフ」
エミールも市長さんに声をかけてニコニコしてる。
「そうか・・ありがとう、助かった・・しかし、あの化け物は?」
「化け物? あぁ、あいつね、あの市長さんに化けていた魔物はわたしたちで倒しましたから、もう安心ですよ」
本物の市長を見つけ出した僕たち、エレーナとエミールの二人が市長を介抱しながらが地上へ戻った・・・
今話も読んで頂いて、ありがとうございます。
わたしの住んでるところは今日はずっと雨で寒かったです。
なので、お仕事の昼休みも外には出ずに買ってあったカップ麺で
済ませ、そのあとこのお話の続きを書いてました、なので今日は
ちょっとだけ早い時間に更新することができました。
ここまで続けてこれているのも、読んで下さっている皆様のおかげです。
読んで下さってることがわたしに続ける力をくれるんです。
ありがとうございます、これからもよろしくお願いします。
では、次話もよろしくお願いします!!




