~地下空間発見!~
~地下空間発見!~
僕にとっては市長との戦い自体より、数倍インパクトのあることをいろいろ言われ、思考停止状態になった僕だったけど、今度は市長の捜索という新たな任務?が発生、ボ~っとなんてしてられない!!
しかし、市長はどこにいるのか、手がかりすら無い今の状況では、捜索はかなり厳しいといっていい。しかし・・
戦いも済んで、辺りが静かになったこともあり、アルの耳が何かを感じとった様子。
「みんな、ちょっと静かにしてッ!」
「何?」
アルはその耳をレーダーのようにクルクル動かして、周囲の音に神経を集中させてる、そして数秒・・
「この下から何か聞こえてくるっ!」
「下?」
「下に何があるっていうの?」
「まさか、別の敵じゃないでしょうね、もうあんなおかしなの嫌よ~」
タミーがあからさまに嫌がってるけど、アルが耳を床に押し付けて聞き耳をたてると・・
「え~と、敵じゃないっぽい、なんだろう? 人の声かなぁ??」
「人の声?」
それを聞いたエレーナとカリーナがお互いを見あいながら
「もしかするとッ??」
ボバ~~~ン!!
そう言い終わるや否やカリーナが神術で床に大穴を開けちゃった。
ヒュ~~~
あいた大穴から、湿っとした埃くさい風が一気に吹いてくる。
穴の縁から下を覗くとそこには地下室のような空間があった・・
「ここって地下室もあったんだね」
地下室から聞こえてきた人の声、その主を探すため僕とエレーナ、アル、エミールが下へ降りた。
下は真っ暗、周囲の状況がまったく掴めない・・
それに地下だけに、かなり温度が高い。
「暗いし、寒いし、こんなところで人が生きてられるのかしら?」
「このままじゃ危ないので明かりを点けましょう」
エレーナがそう言って出したのはゴルフボールくらいサイズの火の玉で、それを周囲の壁に均等に並べて、
「これで視界も確保できました、では、進みましょう」
こういうときいっつも思うんだけど、ホント巫神って便利だよね、へへへ
と関心してる場合じゃない、そういえば僕だって・・・
と僕も暗闇空間で拾ったLEDライトを思い出した・・
カチッパッ
「僕だって、ほら明るいでしょ、へへへ」
とちょっと誇らしげにLEDライトを異空収納から出して光らせてみせた、するとLEDライト初体験のエミールが、
「えぇ~、何それっ? 見たことないくらい明るいわッ、ユウト何なのそれ?」
って、妙に可愛く驚いてくれて、出した僕もハッピーな気分^^
「これは僕のいた世界では普通にあるLEDライトっていうものだよ、明かるだろ、ハハハ」
まぁ、初めて見れば誰だってこうなるよね、この反応を見るのが楽しかったりするんだよね、へへへ・・
エレーナの火の玉と僕のライトで地下空間を照らし少し進むと、奥から人の声が聞こえてきた・・・
皆様、今話も読んで頂いて、ありがとうございます。
今話の更新は遅くもなく早くもない、まぁまぁな時間にできました。
文字数も前話は少し長くなってしまったんですけど、今話はいつもの通り
1000文字ちょっとに纏めることができて、わたし的には大満足なんです^ー^
では、次話もどうぞよろしくお願いします!!!