~初体験、思念通信!~
~初体験、思念通信!~
市庁舎に入っていったカリーナの様子を知るため、タミーが思念通信という術の一種を使ってくれることになった・・
「誰とも思念でコミュニケーションできるなんて、やっぱ異世界って凄いッ!」
「いや、誰でもつながるってことじゃないわよ、ユウトとはムリだし・・」
チチチ・・(思念通信の音みたい・・)
「カリーナ、タミーだけど、聞こえるかしら?」
タミーはカリーナとの思念通信を始めるにあたって、僕にも判るようにと、わざと声に出してカリーナを呼びだしてくれた、するとカリーナからの返事が、
「ちょっと、急になによッ! 驚くじゃない! タミーなの? どうしたのよ?」
カリーナの返事は急に呼び出されてやや不機嫌な感じ・・
「ごめんなさいね、いえ、ユウトが心配しまくってて、仕方なくあなたへ思念を遅らせてもらったの」
タミーは突然のことを謝っていたけど、カリーナは僕が心配してると知ると、
「えぇ~、ユウトが心配してくれてるの?! それならいつでも思念くれていいわっ! ユウトが心配してくれてるなんて、メチャうれしいじゃない、ユウトと直接話せないのが残念ね、でもわたし頑張っちゃうわっ!」 といっぺんに上機嫌に! 女子の機嫌は一瞬で変わる・・ついていけないな・・
そして僕に話しかけてきた。
「ユウトもそこにいるの?」
「初めての思念通信で緊張する、カ、カリーナ? ユ、ユウトです、いきなりでゴメン、中はどんな様子か知りたいんだけど・・」
「あら~ユウト、タミー経由とはいえキミと思念越しに会話するって妙な感じだけど、新鮮でイイわぁ~、しかもドモちゃっ可愛いんだから、ウフッ」
「あぁ~、会話だけでそんなに喜んでくれて、僕もうれしいよ、早速で悪いんだけど、そっちはどんな感じ? エミールとアルは無事かな?」
「まぁ、そんなにせかさないでよ、ふたりは問題ないわ、問題どころか結構いい待遇よ、いまひろ~い部屋に居るんだけど、フカフカのソファーに座って、出された美味しそうなお菓子や飲み物を楽しんでるわ、わたしも頂きたいくらいよ」
「ふ~ん、じゃあ危険はないんだね」
「えぇ、あっ! 部屋に誰か入ってきた、またあとでね」
フッ(通信終了)
「えっ? 誰?」
突然通信が切れた、誰かが部屋に入ってきたと言ってたけど誰なんだろう? こんな切れ方をされたらさらに心配になっちゃうよ・・
「誰か来たって言ってたね、誰なんだろう?」
「あらら、ユウトは心配性だからこんな切れ方だと安心できるどころか、逆にもっと心配になっちゃったんじゃないかしら? フフフッ」
と、心配しまくりの僕を横目にタミーは余裕の笑顔・・・このタミーのメンタルは違う意味で心配な気が・・・
今話も読んで頂き、ありがとうございます!!
今日は土曜日でお仕事はお休み。
なので、今日の更新は早めにできました~~^^
とは言っても、お話の中身はいつも通りなんですけどね・・・
でも、見限らずにこれからも読んで頂けると嬉しいです!!
では、次話もよろしくお願いします!!




