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~拠点で鬱に・・~

 ~拠点で鬱に・・~


 タータンの市長の異変の原因を調査し、可能なら元に戻すことになった僕たち、

その活動の拠点として戸建ての家を借りることにした・・


 拠点滞在一日目・・

 僕は朝からもうすでにこの家中が女子特有の甘~い香りに満ちているのを感じていた。

「うわぁ~、女子臭が・・・」

 僕が部屋の窓を開けて甘い香りを外に解き放っていると、そこへアルが来て、

「あれぇ~、ユウト何してるの? もしかしてこの女子の甘~い香りがキライなのぉ~?」

「!?アッ、アル?! い、いやぁまぁその、ちょっと香りがキツ過ぎだから、ちょっと換気しようと思ってさ」

 突然アルが部屋に来たもんで僕は少々ビビったし、そのアルの言ってることが図星だったのも驚きだった。

(やっぱこの世界の女子って霊感見たなモノがあるんだろうな・・)

 すると、若干キョドってる僕の様子をみて、さらにアルが悪乗り?して、

「やだなぁ~、そんなに女子の香りを嗅ぎたいんならアルに言ってよ~、アルの芳しい香り、いくらでも嗅がせてあげるのにぃ~~、フフフッ」

 と言いながら、僕のほうに接近してきた・・

「いッ、いやぁ、アル、そっ、そうじゃないんだ! 換気もしてたんだよ、判るだろ?」

「えぇ~、そんな言い訳しなくてもいいんだよ~ユウトぉ~~」

 なんか変なテンションで僕に迫ってくるアル、そこへタイミングよくタミーが入ってきた。

「ア~ル! 何してるのよあんたはッ!?」

「あっ! タミー!! もう邪魔しないでよ~~、 もうちょっとでユウトをモノにできたのにぃ~~!!」

「なにがモノにできたにぃよッ!! ちょっと目を離すとすぐこれだ! 油断も隙もないわッ!」

 僕はギリギリのところでタミーの登場でピンチを脱することができた。

「あぁ、タミー! アルが変なんだよ、なんとかしてよ!」

 僕がタミーに助けを求めると、こんどは僕に対してタミーが怒りを向けてきた。

「ユウトもユウトよッ! おかしくなったアルくらい適当にあしらってくれなきゃダメじゃない!!」

 うわぁっ!アルへの怒りの余りがこっちに着弾したっぽい、でもここは直撃されないよう、スッと避けて・・

「あぁ、今回は急にアルがきたもんで、なんとも上手く対処できなくて・・面目ない・・」

 朝からキビシイ状況に追い込まれ、テンションダダ下がりの僕・・

「あぁ~あ、拠点が出来たって喜んでたけど、女子の香りだけでこんなに追い詰められるとは想像すらしてなかった・・」

 僕はこれからしばらく過ごさねばならないこの家の状況に、今から少々鬱になっていた・・・


今話も読んで下さって、ありがとうございます!

今話の更新はギリ普通の時間にできたということで許してもらえますでしょうか?

って言うか、なんとか許して下さい!!


話を変えちゃいますけど、最近お気に入りのアニメがありまして、

「好きな子がメガネを忘れた」って微妙に長いタイトルなんですけど、

これに出てくる「三重さん」っていう女子が妙に可愛いんですよ^^

いつもちょっとボ~ッとしてるような女子なんですけど、やっぱりこういう

ちょっと隙がある女子って男子ウケするんでしょうね^^


では、次話もよろしくおねがいします!!!


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