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~エルフの依頼~

 ~エルフの依頼~


 僕たちが泊ることにした宿のエルフから助けてほしいとの依頼、まったく想定していなかったことだけど、エレーナとカリーナはぜんぜん動揺も見せずに対応、こういったとこも巫神ならではってことなのかな・・

「え~と、この町の市長が言い始めたのは、今月から税金を徴収する、税金が払えなければ子供を奉公に差し出せということなんです、いままでは税金なんて無くって、みんなの寄付だけでこの町はやってこれていたんです」

 寄付だけで町が維持されてきてたなんて、人間界じゃ想像すらできない! 役人が信用されていた証拠だ。

「寄付だけでやってこれてたって、どんだけ寄付されてたの?」

 僕の妙な質問にエルフさんは、やや困ってるふうだけど、

「え~とぉ、わたしは細かいことは知りませんけど、みんなしっかり町の運営をしてくれる市長さんのことを信頼して、毎月少しづつですが喜んで寄付をしたました」

「いい市長さんだったんですね」

「それが、急に税金を取るなんて言い出すなんて、どう考えてもおかしいんです、市長さんの言葉とは思えないんです、何かに憑りつかれたんじゃないかっていう人もいるほどなんです」

 そこまでの話を聞いていたカリーナが、

「う~ん、確かに急に方針転換したのは解せないわね、でも、無い話じゃないわ、できればその市長って人を見てみたいわ、ね、エレーナもそう思わない?」

「そうですね、直接ではなくても遠目からでも市長さんを見てみたいですね」

「僕もそう思うし、できれば直接話を聞いてみたいよ」

 エレーナやカリーナの市長を見てみたいとの希望で、後日市庁舎近くまで行って市長という人の様子をみることになった・・


 翌日・・

 みんなで朝食を摂っているとカリーナが、

「みんな、ちょっと聞いて~、ちょっと遅くなったけど宿のオーナーがマリノさんっていうエルフ族なんだけど、そのマリノさんからの依頼があって、今日はそのマリノさんからの緊急の依頼について、調査をすることになったわ、いいかしら?」

 その言葉に異論を唱える者なんてこのパーティにはいないってことは、判り切ってることだ。

「いいわよ、誰かに頼らるのは巫神であるエレーナやカリーナ達の使命よね、ということはそれに同行してるわたしの使命でもあるわ、ウフッ」

「アルも困ってる人の役に立てるのは嬉しいよッ!アハハッ」

 タミーとアルが賛成みたいなことを言うと、今度は僕にその目が集中してきた。

「ユウトはどうなのかしら?」

「えっ? え~と、僕はいいと思うよ、この町の人達のためになるなら拒否する理由は無いよ」

「じゃあ、決定ねッ、では早速ここの市庁舎に行ってみましょう!」

 カリーナがニコニコ顔で右腕を掲げながら市庁舎へ行こうと音頭をとった。

 そばで聞いていたマリノさんはお願いしますと、小さな声で言いながら軽く頭を下げてくれていた・・・


今話も読んで頂き、ありがとうございます。


今話は2日開いての更新になってしまい、読んで下さっている方々には

たいへん申し訳ございませんでした。

また、2日に一度の更新に戻していきますので、これまで通り

よろしくお願いします。


では、次話もよろしくお願いします!!

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