~巫神にすがるということは・・~
~巫神にすがるということは・・~
夕食も終えて、宿に戻ってきた僕たちに宿のエルフさんが助けを求めてきて・・
突然現れた宿のエルフさんの表情や言葉に普通じゃないものをみんなが感じていた、そんな中からエレーナが、
「まぁ、入って、お話を聞かせて下さい、お話の内容によっては何か手助けできるかもしれません」
エレーナは緊張感や思いつめた感じのエルフを落ち着かせるように意識的にゆっくり話しかけてるようだ。
エレーナの優しい問いかけに宿のエルフさんは若干躊躇しながらも話はじめた。
「この町、数日前から変わっちゃったんです、前はもっとにぎやかと言うか、みんながニコニコしてたんですけど、数日前から市長さんの様子が変わって、市民へ無理難題を圧しつけてくるようになったんです、前はそんなことする他人じゃなかったのに・・もう、まるで人が変わっちゃったみたいで・・」
表面的には町のトップが最近おかしくなってしまったので、助けてほしいということのようだけど、もしこれが巫神であるエレーナ達の力を頼ってのことだとすると、ことはそう単純なことではないと想像できなくもない。
そのことはエレーナも同様な様子で、
「エルフさん、わたしたちが巫神だから頼ってきたのですか? そういう訳じゃないの? どちらですか?」
「はい、皆さんが巫神様だからお願いしました、どうかお聞き入れ下さいませ」
やっぱりエレーナ達が巫神だからだったか、そうなると問題が簡単なことじゃないってことだろう。
エルフさんの言葉を聞いたエレーナとカリーナはちょっと考えていたけど、頼られてるのを無視することはできないと考えたのだろう。
「わかりました、しかし、細かくお話をきいてみないと、わたし達で解決できる問題かどうかも判りませんから、もう少し詳しいお話を聞かせて下さい」
さすがエレーナ、突然の展開にもまったく動ぜず、冷静に話を聞かせてほしい旨を伝えてる。
「はい、この町の市長さんは代々市長をしてる名家の人で、町の人たちからの信頼も厚い素晴らしい人なんです、だからこそ私たちもずっとその家の人にこの町を任せてきたのです・・でも、その市長さんが、2日前から急におかしなことを言いはじめて・・」
「どんなことを言いはじめたんです?」
エルフはそこまで話すと、怖さのためか、はたまた緊張か判らないけど、ほんの少し指先が震えてるようだった・・・
今話も読んでいただき、ありがとうございます。
数話前から登場してるみんなが泊ってる宿のエルフさん、
ここまでずっと「エルフさん」で、ちゃんと名前を付けてないんです。
う~ん、これじゃ脇役さんとはいってもさすがに可哀そうで、
なにかイイ名前ないかなぁ~って考え中なんですけど、なかなか
浮かんでこないんですよ・・また弟に頼るのもシャクだし
今回は自力でつけようと思ってます!!^^
では、次話もよろしくおねがいします!!
そうそう、仕事の都合で次話の投稿は3日後になる予定です。
いつもより間隔が開いてしまいますけど、どうぞご容赦下さい・・




