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~邪魂って肉食なの?~

~邪魂って肉食なの?~

 トレンスの町を出て、まぁまぁ行ったところで民家を見つけ、そこの住人らしき人もいたので、なにか不審なことがないか聞いてみると、昨日の晩、隣の家で育ててるキーウェが一匹盗まれたと言い、さらにここらへんで家畜が連続して盗まれてるとも。

「やっぱりここらへんで、なにやらやってるみたいだね」

「えぇ、でもまだ邪魂だと決まったわけではありません、単なる盗賊の仕業かもしれないです」

 それを聞いてたアルが、少々興奮気味に。

「エレーナ、何言ってるの! これぜったい邪魂だよ!アルには分かるよッ!!」

 するとこんどはタミーが。

「アルは勝手に決めつけてばっかり! もう少し深く考えるようにいてほしいわ!」

 タミーにそう言われて、アルはちょっとむくれ顔になっていたけど、まぁそんなアルも可愛いかも・・

「アルもタミーも、まだ決めつけるには早いですよ、それよりあたりを警戒して下さい、事件が邪魂の仕業としたら、近くに潜んでいる可能性が高いです」

「えぇ~、そんなぁ、脅かさないよエレーナ・・」

 エレーナが警戒してと言った途端、アルはミミを周囲にクルクル動かし、しっぽの毛を逆立て警戒モードになった。

「ユウト、まだ何も感じませんか?」

「うん、今のところ何も感じるものはないよ・・」

 エレーナから邪魂のオーラのような気配が無いか聞かれて僕も神経を集中させて邪魂の気配を探したけど、いまのところなにも変化はないっぽい。

 そこで昨晩キーウェが盗まれたという家に行き、キーウェの小屋を見せてもらうことにした。

 キーウェは人間界の豚のような動物で野生もいるけど、家畜化されて人に飼育されているものもいる、そんなキーウェは家畜小屋のようなところで飼育されていた。

「これは、ほとんど豚小屋と一緒だな・・」

 僕が独り言のように言ったのにエレーナが反応してしまった。

「ブタゴヤ?」

「あぁ、ゴメン、ブタっていうのは人間界にいるキーウェそっくりの動物で、それもここのキーウェのように人に飼育されてるんだよ」

「そうですか、人間界でも似た生き物がいるのですね」

「このキーウェは飼育してどうするんですか?」

 ここの主人の老人に聞いてみた。

「このくらいに育てて、トレンスや他の町の商人に売るんじゃ、そんなに儲かりはしないがな、ハハハ」

 老人はニコニコしながら僕の質問に答えてくれた。

 邪魂ってまさかの肉食? それにしてもあまり儲からなくても、せっかく育てたキーウェを持ち去られては大損害だろう。

 僕はさらに老人に聞いた。

「最近ここらへんでキーウェやサラブーの盗難が頻発してると聞いて来たんですが、邪魂のこととか聞いてませんか?」

「じゃっ、邪魂じゃとっ!! キーウェを盗んだのはやっぱり邪魂なのか?」

 質問したのは僕のほうなんだけど、逆に老人に質問されてしまった。

 僕が答えようとしたらエレーナが割って入り、

「いえ、そうと決まった訳ではありません、ただその可能性もあるので、私たちが来たというわけです、あまり心配なさらないでください」

 それを聞いて老人はホッとして、

「それならいいが、もし邪魂なんかが出てきたら、俺たちも殺されかねないからな・・」

 老人の言葉を聞いたエレーナが付け加えた。

「もし、邪魂の仕業だとしても、邪魂を仕留め悪事をさせないために私たちが来たのです、安心して頂いて大丈夫でよ」

 そこまで言って最後にエレーナはニコっと笑ってみせた。

 エレーナの笑顔に老人の不安も吹っ飛んだようだった^^


 でも、ここにいてもいつ邪魂あるいは盗賊が出るか判らないので、今日からしばらくのあいだ、この家に泊まらせてもらうことになった。

「ここは私ひとりだから、部屋は空いてる、好きに使ってくれ」

 老人からそう言われて、僕たちは老人の家の二部屋を使わせてもらうことになった。

 夕飯は近くを流れる川で魚を捕ってきて老人と一緒に食べた、このまえと同様、アルの魚捕獲の腕が冴え渡り、数分で人数分の魚をゲットすることができた、さすがキャットピープル!

おとといは投稿できなくて、連続投稿が切れちゃって少々テンションダウン

しちゃいましたけど、それにもめげず、昨日/今日と続けて投稿です!^^

ちょっと文字数は少なくなっちゃいましけど、けして手抜きではないですよ。

なかなか展開が浮かんでこなくて苦労しちゃってるんですご容赦下さい・・

読んで下さってる皆さん、見捨てず読んでやって下さい、おねがいします!!



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