~アルファード隠さなきゃ~
~アルファード隠さなきゃ~
門番が崩れるようにその場にへたり込むと、カリーナが僕たちへ「来てイイわ」って感じの手招きをしてみせた。
カリーナが門番からこの町の名前とか人口とかもろもろ聞き込みした結果、この町はタータンという町で人種や亜人、エルフやキャットピープルなど多種多様な種族が平和的に暮らしているとのことで、
「まぁ、どこにでもある平凡な町のひとつってことね」
と、つまらなそうにカリーナがクルマに戻ってきた、続いてエレーナも戻ってきて、
僕がすっかり忘れていた、大きな問題を思い出させてくれた、それは・・
「町に入る前に、このクルマという乗り物はどうします? このまま町に入ってしまうと騒ぎになり面倒ですよ」
そうだ、この町の住人はクルマなんて見たことなはず、そんなところへクルマを持っていったら、最悪襲われかねない、まぁそこまでは無いにしても、人だかりになって収拾がつかない騒ぎになるのは目に見えてる。
「どうしよ・・」
「このまま入ってみたら? 案外と面白いことになるかもだわ、フフッ」
タミーは呑気なことを言って笑ってる、そこへアルがちょろっと疑問みたいなこを言ってきた。
「ポケットに入らないかな?」
「ポケット?」
「何よ、そのポケットって?」
「アッ! そうか! すっかり忘れてたよ、でもこんな大きいモノ入るかな??」
僕はアルの言ってるポケットというのが、僕が使ってる異空収納のことを思い出した。
そんなポンコツな僕をアルが笑って、
「ユウト、ボ~っとし過ぎだよ、緊張感持ってよねぇ~アハハ」
まさかアルから緊張感なんてワードを聞こうとは思わなくって笑ってしまった。
「アルからそんなこと言われるなて思わなかったよ、ハハハッ」
まずみんなにクルマから降りてもらって、僕はアルファードを異空収納にしまうために意識を手のひらに集中させた。
いつもなら特になにもせずに収納できるんだけど、今回はクルマが相手、なんとなく普通じゃしまえないような気がして、意識を集中する真似事みたいなことをしてみた。
意識を集中させた手をアルファードの側面にあてて「しまわれろ、アルファード」と念ずる、するとアルファードの姿が徐々に透けて見えるようになり、それと共に
サイズがどんどん小さくなってきて、僕の異空収納へ収まってくれた。
「ふぅ~、こんなにデカいモノまで収まっちゃうなんて、異空収納ってどんだけキャパがあるんだろう?」
無事アルファードを異空収納へ隠す?ことができた僕たちはタータンの町に誰にも怪しまれずに入ることができた・・
「これで騒がれたりしないで済むね、ハハハ」
アルがニコニコしてるのが、なんだか嬉しかったナ^^
今話も読んで頂いて、ありがとうございます。
また、こんなに遅い時間の更新になってしまってゴメンナサイ!!
どうしても夕方から眠っちゃうんですよ・・
この癖、なんとかしたいと思ってるんですけど、なかなか睡魔に
勝てません・・
次話はもっと早く更新できるようにしたいって思ってます!(自信ないけど・・)
次話もよろしくおねがいします!!!