~やっと、だけど・・~
~やっと、だけど・・~
暗闇の世界で邪魂に追いかけられ、やっと抜け出せる可能性を見つけそれに向かい突き進む僕たち4人。
目いっぱいアクセルを踏んで全速?で邪魂の脇をすり抜け、そのあとなぜかまるで宇宙にでも浮いてるような無重力状態が5秒くらい続いた。
「何?この感じ??」
そんな身体が浮いたような妙な感覚が落ち着いてきて、それと共に周囲の眩しさもなくなってくると、辺りの状況が目で見て確認することができるようなった。
そんな周囲の景色が見えてきて、一番先に声を上げたのは、アルだった。
「やった~ッ!! いつもの世界に戻ったぁ~ッ!」
そう、僕たちは邪魂の操る暗闇の世界からやっといつもの世界に(僕にはここも異世界だけど・・)戻ることができた瞬間だった。
「やっと戻れましたね、お疲れさまですユウト」
エレーナが僕を労ってくれた、やっぱりエレーナの声と微笑みは全ての疲れを一瞬で消し去ってくれる最強無敵の癒し薬だなぁ・・・
僕も周囲が元の世界であることを確認し、クルマのアクセルを徐々に緩めて、平坦開けた場所で停止させた。
「やっと、戻れたぁ~、みんなお疲れ様~」
「アルも、もうヘトヘトだよ~、早く宿に戻ろう」
「私もクタクタよ、エレーナも疲れたでしょ、早く戻りましょうよ」
タミーもアルも見た目にも激疲れてる感じなのはビリビリ伝わってくる。
そんな二人を見てる僕の隣でエレーナは別のことを気にしていた、それは僕たちが抜け出てきた方向の空
間だった。
「どうしたのエレーナ?」
「はい、私たちが抜けてきた空間があそこです、そこから今も妙な気が漏れてきてるように感じるのです、ユウトは何か感じませんか?」
そう言われ僕はさっき抜けてきた空間のほうに気を集中してみた、でも・・
「う~ん、僕には何も感じないよ、僕って鈍いのかな・・」
「そうですか、では私が気にし過ぎてるだけでしょうか」
エレーナは僕が何も感じないと言うと、自分の気のせいと自分を納得させようとしてる、でもエレーナがそんなことで済むはずないのはみんな知ってる、だから僕はタミー、アルにも聞いてみた、すると・・
「あぁ、なんか変な気がするのはあるよ、でも、それほど強い感じじゃないけどね」
「えぇ、私も微妙だけど普通じゃない感じはしてるわ、やっぱりエレーナも感じてるのね?」
やっぱりふたりも妙なモノを感じてた、僕には感じないからハッキリは判らないけど違和感のようなものだろう、そんなことを考えてるとアルがその違和感のする方向を指さして、
「あ、あれって・・・??」
いったい アルは何を見たのか???
皆様、今話も読んで頂き、ありがとうございます。
今日は更新がちょっと遅くなってしまいました。
最近、お友達の間で人気になってる「推しの子」というアニメを
イッキ見したら疲れちゃって、夕方から寝ちゃいました・・
それで更新が遅くなったんです、待っていてくださっていた皆様、ゴメンなさい・・
それにしても「推しの子」面白かったです!
私の推しは「有馬かな」ちゃんですね、一生懸命真面目に役者として頑張ってる
かなちゃんがホント可愛くて、心底応援したいです!!
「推しの子」は二期もあるようですので、今から期待してます!!
では、次話もよろしくおねがいします!!!




