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~イルミ、それは女子の好物だった?~

 ~イルミ、それは女子の好物だった?~


 真っ暗な空間でアルファードと遭遇という、驚きの体験をした僕たち・・

「さてと、アルファード君、始動してくれよっと」

 と僕は独り言を言いながら祈るように、エンジンスタートボタンを押した。

ピッ (エンジンスタートボタンが反応した電子音)

キュリュリュン、ブオ~ンッ(セルモーターが動きエンジンが起動した音)

 「や、やった~ッ動いたッ!」

 アルファードのエンジンが始動して、僕は喜び過ぎて思わず大きな声を上げてしまった。

「ユウト、何今の音?」

アルはエンジンの音を不安に感じたらしく僕に聞いてきた。

「喜んでくれよアル! これ動くんだ! もしかしたらこれで元の世界に戻れるかもしれないんだ!」

 それを聞いたタミーも、

「やったわねぇユウト! はやく元の世界へ戻りましょう!」

「うん! さっそく動かすぞ!」

 僕はそう言ってATのセレクトレバーをPからDにチェンジした、それと同時に燃料ゲージに目やった、ガソリンが無ければいくら始動してもすぐにエンストしちゃうのでガソリンの残量は命綱と言っても過言じゃない。

「ガソリンもほぼ満タン状態! これならそこそこ走れるはず」

 僕はアクセルに乗せた足にほんの少しだけ力を込める、するとアルファードはゆっくり、静かに前に進みはじめた。

「すご~い、動いたわ!」

「全然揺れないで動いてる! これすご~い!」

 タミーとアルは動いただけで興奮度マックスになっちゃったようで、二人してセカンドシートから全席の僕とエレーナの間に身を乗り出してきて、目を輝かせている、まるで新幹線のぞみ号に初めて乗った子供みたいだ。

「でも、前、ぜんぜん見えないね・・」

 ボソッとアルが不満ぽく言ってきた、興奮気味のアルだけど、冷静なところもあるみたい。

「あっ、ライト忘れてたよ、ごめん」

「ライトって何?」

 僕はアルの言葉でヘッドライトをオンにし忘れていたことに気付いて、すぐさまライトを点けた。

 ライトをオンにしたことでライトと連動してる車内のイルミネーションが一斉にひかり始めた、さらに僕自身も驚いたんだけど、天井もキレイなアイスブルーのような照明が光って、それもまたタミー、アルを興奮させちゃったみたいで、

「キャ~! 何これっ!? メチャキレイじゃないッ興奮するわッ!」

「うわぁ~キラキラしはめたッ! これキレ~イ! アルここに住みたいよ~」

 まぁ女子は総じてイルミネーションには弱いというか、大好物っぽいので、二人のこの反応は順当なモノってことで、僕は笑ってしまった。

「ハハハ、このイルミネーション、キレイだよねぇ、女子の大好物って感じかな?」

「ユウトのいた世界はいろいろ進んだ文化があるのですね、一度行ってみたいものです」

 平静を装っていたエレーナも、内心興奮してるのかもしれないな、でも、一番大事な前方視界だけど、ライトを点けてもその様子がはっきりしない。


 いろいろ不安は残るけど、今はこのアルファードに掛けてみるしかない!!

今話も読んで頂きまして、ありがとうございます。

まだしばらくは二日に一度くらいの更新頻度にさせて頂く感じですが、

見捨てないで、読んで頂けるとありがたいです。

なにもお返しできないのが心苦しいですが、

どうか、よろしくお願いします!!

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