どうして?
母親視点です
私なは愛する彼がいた
まだ結婚はしていないけど子供もできた
彼を驚かせるために私はしばらく黙っていた
でも子供ができたと彼に言ったら
「もうお前とは別れる」
そう言われた。
私はなぜと理由を彼に聞いたら
《子供ができたから》
簡潔にゆうと彼は出ていった
それからあまり思い出したくない
だけどこれだけは覚えている、その絶望や憎しみを私は生まれたばかりの赤ん坊にぶつけた
叩いて、蹴って、殴って、怒りをぶつけた
それは日に日に過激になっていった
仕事から帰ってきたら罵倒し暴力を振るう
それが日常化した
何年か経ち
いつものように仕事から帰り
いつものように虐待をしていた
それは急に動かなくなった
「なんでうごかないのよもしかして死んだの、、」
私は頭に冷や水をかけられた気分だった
「ねえ、なんとかいいなさいよ!」
うごかなくなったそれを私は足で蹴ったり踏んだりした
「まさか本当に死んだわけじゃないわよね」
血の気が引く思いで見ていたら、それは動き出した
「なんだ驚かせるんじゃないわよ!」
また手を振り上げようとした瞬間それは馬乗りになって私を見下ろした
「親に何をするの!」
私はそれを蹴飛ばした
蹴飛ばされたそれは、私に話しかけてきた
「あなたこそ親だからと言って子供に暴力を振るっていいんですか」
「ねえどうなんですか、、、」
「オカアサン」
それは壊れた人形のように笑っていた
そして少しずつでも確実に私を壁のほうに追い込んでいった
私は壊れたように笑うそれが怖くて足がすくんで立てなかった
「来ないで、、来ないでと言っているでしょ!」
私はとうとう壁に追い込まれた
それは武器を持っている訳でも無い
図体がでかいという訳も無い
普通の子供なのに
怖くて怖くてたまらなかった
「お願い、やめて、来ないで、こないでよ!」
それはとても幸せそうに私に言い張った
「オカアサン、ワタシ、シンデクルネ」
それはそう言って家から出って行った
わたしは唖然とした
それがなぜ幸せそうに死んでくると言ったのか
何故笑っていたのか
何故、、、、
そんないくら考えても辿り着けない迷路のような疑問をいつまでも、いつまでも
追い続けた
何時間ひょっとしたら何日もずっとそのまま考えていたのかもしれない
終わらない思考をしていると
ピンポーン〜
「誰、、、、」
インターホンを覗くとそこには警察が来ていた。
まだ母親視点続きます