表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

人は傷つき傷つけあいながら生きるもの

作者: そらいろさくら

人は生きていれば誰かに傷つけられる。そして誰かを傷つける。


誰も傷つけたくないし自分も傷つきたくない、と多くの人が思っている。


しかし、それを実現するには生きることをやめるしかない。


否。その死によって傷つく者もいるだろう。


誰かを傷つけ、誰かに傷つけられるのは、この世に生を受けた者の宿命である。


例えば、怖い顔をした男性がいたとしよう。


彼の顔を見て子供が泣き出した場合、彼は子供を怖がらせようとしたわけではないのに結果的に怖がらせてしまう。


また、彼が繊細な心の持ち主であったなら、子供に泣かれてしまったことに傷つくだろう。当然ながら子供は彼を傷つけようとしたわけではない、ただ彼の顔が怖かっただけなのだ。


人は、ただ生きているだけで誰かを傷つける。


そして、ただ生きているだけで誰かに傷つけられる。


そのことを自覚しなくてはならない。


とりわけ、人に読ませる文章を書く者は、気を付けなくてはならない。


これは、「誰も傷つけないような文章を書け」と言っているのではない。まして「いかなる文章も書くべきではない」と言いたいわけでは絶対にない、そうではなく、「どんな文章でも誰かを傷つける恐れがある」そのことを自覚しろと言いたいのだ。


自覚を持てば無闇矢鱈に他人を傷つける文章を書こうとは思わないだろう。


ここまで少し厳しいことを書いてきた。だが安心して欲しい。


人はただ生きているだけで人を傷つける存在であると同時にただ生きているだけで誰かを救う存在でもあり得るのだ。


ただ健気に生きている誰かに心癒され、ただ懸命に生きている誰かかから生きる勇気を貰う。


だから生きよう、一所懸命に一生懸命に。


だから書こう、ひたすらに根気強く。


あなたの生きる姿が誰かの憧れになる。


あなたの書く文章が誰かの宝物になる。


傷つき傷つけあいながら


それでも僕らは生きていく。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 僕らは命に嫌われている〜♪ はい、すみません。 それにしても、傷つけ合いながら生きる、ですか……。 確かにそうですね。 人間、互いに傷ついて、補って、励まし合って生きて行くものですしね。…
[一言] このあたりまえの視点が欠けている作家さんが多いように思う。
[一言] ただ生きているだけで誰かを癒し、 ただ生きているだけで誰かに勇気を与える。 そんな人に、なりたいものですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ