29 ステータスの確認と、兄たちとの訓練
読んでいただいている方、長い間お待たせしました。
遅れた分、4千5百文字になります。
本日、2話あげます。
2話目は2時になります。
テッドと闘うまでのステータス。
名前/ディラン・サーディス
LV 1
HP 7723/7723
MP 8014/8014
SP 7170/7170
固有スキル 究極想像空間
取得スキル 解体・錬金術・探知・隠蔽・スキルクロス・鍛冶魔術(NEW)
加護
武闘神の加護
魔法神の加護
思念神の加護
調理神の加護
農産神の加護
久々にあげたディランのステータス。
忘れていたわけでは……(汗)
鍛冶にかかわった事で新たに取得スキルを得ています。
そして、テッドと闘った事で……?
朝、4時半になり、ディランは目を覚まし、顔を洗い着替え、朝のトレーニングの為に屋敷にある訓練場に向かう。
「……ん?」
トレーニング前の軽い準備体操をしていると、ディランは身体に違和感を感じる。
「どうかしましたか? ディラン様」
不思議がるディランを見守っていたマリーが声をかけてくる。
毎日なにかと動きまわるディランに、他の仕事も行うケイトとマリーには申し訳ないと思い、父のアランと相談して、2人には1日おきで朝のトレーニングを付き添ってもらっている。
ケイトたちからの意見では、2人ともディランとともに、最初から最後まで行動すると言っていたが、アランがディランの意見を尊重した為、このようになった。
そして本日は、マリーが朝から控える順番であった。
「うん……なんだか、身体か調子いいと言うか、軽い気がする」
尋ねられてディランは答える。
「身体が軽い、ですか?」
少し考え込み、思い当たる節があったのかマリーは答えを口にする、
「おそらくですが……それはディラン様のレベルが上がったからじゃないでしょうか?」
「レベル?」
マリーが言った言葉に、ディランは目を丸く驚く。
「ええ、昨日、テッドなる者と勝負し、勝利したからでは?」
「なるほど? そっか!
ステータスチェック」
慌てて、ステータスと言って開く。
名前/ディラン・サーディス
LV 2
AP 7723/7723
MP 8014/8014
SP 7170/7170
固有スキル 究極想像空間
取得スキル 解体・錬金術・探知・隠蔽・スキルクロス・鍛冶魔術・見切り(NEW)
加護
武闘神の加護
魔法神の加護
思念神の加護
調理神の加護
農産神の加護
確かにレベルは、2に上がっていたが、身体的能力の表示は元々無いので、身体の変化はわからなかったが、HP、MP、SPの変化も無かった。
どうやら、気力、魔力、念力はレベルでは増やす事は出来ないようで、個人の生まれた素質か、修行鍛練によって増やすしかないようだ。
ディランは生まれて間もなくから、毎日それぞれを使いきっては回復させてきた事により、5年かけて、ここまで増やす事が出来た。
といっても、チャクラを開けば限界を越える事も出来る。
特に、チャクラ全開放すれば解除するまで、無限のサイクルが行われる。
解除後、しばらくは意識を失う事になるが……だけど。
あと、昨日になかった取得スキルに、見切りが新たに増えていた。
昨日、テッドと真剣勝負の闘いで、テッドの攻撃を何度も寸ででかわし続けた結果得たのだろう。
これも、武闘神の加護による取得しやすさの結果なんだろうな。
「あ、いたいた! ディラン」
ステータスの確認に考え込んでいたら、兄たちレオンとシオンが訓練場に姿を現した。
「おはよ……聞いていた通り、早いね。 ディラン。
ははっ……まだ、眠いや」
レオンはアクビをしながら挨拶してくる。
「まったくだ! でも、朝の空気はなんだか違う感じがするな?
今日も訓練するんだろ? 俺たちも一緒にやろうと思ってな……かまわないだろ?」
「もちろん!
でも、にい様たち、普段からやる事多いんだから……無理して身体壊しちゃダメだよ?」
「ああ、わかってるさ」
「そうだね。 でも、その普段からして運動が足りないと思っていたからね。
話を聞いて、ちょうどいいと思ったんだよ。
それに、ディランとの時間も少しでも多くとりたかったからね」
「渡りに船って、ヤツだ」
「そういう事」
レオンたちは笑う。
「もう……わかったよ。
じゃあ、準備運動はしっかりしなきゃダメだよ! 特に朝は怪我しやすいんだから」
ディランは口角があがるのを誤魔化しながら、注意をする。
誰だって……大好きな兄たちに一緒にいたいからと言われて悪い気がしない。 嬉しいに決まっている。
「わかったよ」
レオンたちも、そんなディランを見て嬉しく笑う。
そして5時になり、訓練を始める3人。
(思っていたより、ハードだな?)
最初、ディランはランニングで、途中で突然の全力疾走を始めたかと思えば、止まってその場で反復横跳びを始めたり、後ろ向きに走ったりと30分きっちりと足を動かしていた。
30分という短い時間だが手を抜かず、マリーに指示をしているのか、ランニングに15分、全力疾走に5分、反復横跳び5分、後ろ向き5分と時間を計って、マリーはその都度大きく手を叩き、ディランも内容を変えた。
レオンたちは、最初だからと訓練場を全力8割ので速さで走るように、とディランに言われて行っていた。
ランニングが終われば、そのまま縄跳びだ。
ディランから縄をもらい、3人は縄を跳び続ける。
ディランは、昨日ケイトが言っていたように、前まわし後ろまわしに、両足だったり、片足で跳んだりと、複雑にステップをするように跳び続ける。
縄をまわすスピードはかなり速く、縄が空気を切る音は鋭く、縄の残像も見えない。
レオンたちはある程度慣れたら、ディランがやっている事をなぞる。
引っ掛かっても、すぐに再開して。
ランニング、縄跳びと終われば、ここで軽く水分を補給し、数度の深呼吸をして呼吸を軽く整える。
ディランにとってはいつも通りだが、レオンたちは普段とは違う運動を、1時間ぶっ通しで行い、肩を上下にして、息を荒くはく。
「やっぱり、身体が軽いし、調子いいな。
レベルが上がるとこうも違うんだな。
違うついでだし、せっかく、にい様たちがいるし、このあとの内容変えてみようかな」
ある程度息を整えながら、ディランは次の行動を考えた。
「ねぇ、にい様。 もし、よかったら剣の打ち合い……相手してもらってもいいかな?」
「うん、いいけど……次って確か、体術の練習だって聞いたような?」
「ああ、俺も聞いた。
それと打ち合いはかまわないけど、お前確か剣っていうか、武器を使うのって苦手だって言ってたよな?」
「? ああ。 ケイトに聞いてたんだっけ?
うん、いつもならそうだけど、せっかく、にい様たちがいるんだったら違う事したくて。
それに……昨日、僕がテッドに言ってた事だよね?
僕が言うあつかいが苦手っていうのは、武器のあつかいが苦手っていう意味じゃなくて、刃で物を切った感覚が苦手なんだよ。
でも、なんでか料理の包丁とか、調理器具なら大丈夫なんだよね……自分でも不思議だけど」
「へぇー、って?
ディラン、料理出来るの?」
ディランの話を真剣に聞いていた途中、レオンは聞いた事のない言葉に驚いた。
シオンも、マリーも、レオンの質問に驚いて、ディランを見る。
「え? うん、出来るよ。
今世はまだやった事ないけど、前世で料理は祖母に習ったし、身内が誰も亡くなった後は自炊してたし、ウェイトの調整でも勉強したから。
それよりも、時間もったいないから始めようよ、にい様?」
ディランは訓練場中央に向かいながら、想像空間から2本の木刀を取り出した。
ただ、よく見れば1本は木刀の形をした鉄製の模造刀……鉄刀と言うべきか……だった。
「ああ、そうだね」
レオンは頷き。
「ディランと剣稽古か、楽しみだな!」
シオンは肩をまわしながら笑う。
「んじゃ、始めよう。 決着は二本先取した時点で勝敗にしょうか。
まずは……シオンにい様?」
剣を持って、訓練場の半ばに立ったシオンと手に持つ木剣を見て、ディランは鉄刀をなおし、木刀をヘソの位置、身体の中央に持ちシオンに向け構えた。
剣道でいう中段の構えである。
「それでいいぞ!
よっしゃ! お願いします!」
ディランを見て、シオンは嬉々揚々と礼をのべ木剣を両手で持ち頭上に構えた。
上段の構えである。
シオンの持つ木剣は剣の長さは80センチ、幅は30センチと幅広の両手剣で、剣の重さにも負けない力強さで、もし剣が鉄製であっても、シオンは体幹はブレる事なく構えれた。
ディランは単に中段で構えていたのではなく、木刀をシオンに向ける木刀を握る力はごく最低限に、ディラン自身の身体中も、その場で脱力し、ディランの意識は、シオンのどんな攻撃にも対処出来るように、シオンを中心に視野に入れ見つめ集中する。
シオンは、ディランを見つめる。
(……隙が見当たらない。 それどころか気配が弱い?
そこにいるのに、存在を見失うようだ。
でも、対峙してわかる……強い。
しかし、これは打ち合いの稽古。 隙がなくても……ここは、行く!)
「はああぁぁぁっ!」
シオンは、ディランに勢いよく詰め寄り、木剣を勢いに乗せ振り下ろす。
攻守のバランスがよい中段の構えるディランは、焦る事なく頭上に木刀を横に、受け止めるように置き構えた。
カッ、と小さく剣と刀がお互い当たった瞬間。
ディランは木刀の刃先を下に、シオンの木剣のスピードと同じ速さで傾けた。
シオンの木剣は勢いはそのままに、木刀を滑るように剣筋がズレ、シオンは体勢が右に流されていく。
その隙を逃さず、ディランは逆にそらした木剣が木刀を離れた瞬間、シオンの首もとに木刀を振り添えた。
「……まずは一本(上手くいった!)」
(霧雨流古流刀剣術奥義、[木の葉流し]……成功)
川が流れに木の葉が流されるように、相手の攻撃を意識させないまま受けずらし、障害物に当たり水が跳ねるが如く、反動を利用して相手の隙をつく……これが前世でディランが祖父の親友が教え、身につけた刀剣術の1つ。
「……うぉ?」
呆気にとられたシオンは、ディランの言葉に気を取り戻し、ディランから数歩離れ首もとに残った感触に戦慄し、一瞬の出来事を理解した後、背中に大量の冷や汗をかく。
(これが真剣で殺し合いなら、俺は死んでた。
なんだったんだ……今のは? 何がおきた?
いや、理解出来たのは、気づけば振り下ろした剣は軌道が変わり、俺は死んでいた事のみ。
ディランは防御で木刀を構えただけだ……なのに)
「にい様、考えるのはあとで。
今は、とりあえず打ち合う……今度はこちらから、行くよ」
構えを中段に戻し、油断なくシオンを見つめ、戸惑うシオンを注意し、構え直したシオンに素早く詰め寄ったディランは、袈裟斬りに木刀を振り下ろす。
「お? おおっ。 ーーーっ!」
シオンは焦りつつも、木剣で受け止める。
カン、カン、カンカン、カンカンカン、カッカッカカカカカカーーーーーーーー
段々と速さがましていくディランの八方からの振りに、シオンは防戦一方となり、木剣の腹をディランに向け耐えしのぶ。
「くっ!」
あまりの速さ、連続の攻撃に耐えきれず、シオンは後ろに跳びながら強引に大振りの、着地と同時に体勢を崩しながらも、剣の勢いを利用し、その場で一回転し、回転の勢いを利用し剣を振る。
「うおりゃーーーっ!
っな?」
だが、ディランはその場にはいなかった。
「二本目」
本来、ディランがいたであろう場所を剣が通過する前、上に高く跳びあと、剣を振り抜いたシオンの額手前に、ディランの木刀が寸止めされた。
「今のディランの攻撃……昨日のテッドとの闘いに似ている」
本来、剣の素振りをする予定だったが、ディランの初めての剣術を見る為、見学を選んだレオン。
最初のシオンの攻撃に、ディランの対処は遠くから見ていてもわからなかったが、綺麗だと思った。
だが、次にディランから攻撃が始まってからは、言葉にした通り、昨日の闘いを繰り返し見た気になった。
そして、決着までよく似た終わりかただった。
勝負がついたと判断したレオンと、マリーは2人のもとに向かった。
私に剣道の経験はありません。
ので、ディランの構えについては調べて、私なりに理解した内容なので、間違っていたらごめんなさい、です。
もちろん、ディランの使う技は、私の想像的、勝手な適当ご都合技です。
そこは笑って読んでいただけたらと




