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17 ディラン、家族で世界の文明の違いに驚く

本日、二話目です。

一話目は4日0時に投稿、まだの方はそちらからになります。

 アランは、レオン達にディランが目覚めてからの経緯を話し、ディランの前世の事を聞く事を伝えた。



 幼い頃、両親が事故で失くなり、父親の祖父に引き取られ、祖父には古流の空手を教わり、祖母からは家事全般や畑仕事などを教わった事。

 その2人も15歳になる頃、祖母、祖父と順に失くなり、ともに暮らした家と土地、少ないながらも財産をもらい受け、アルバイトをしながら生活を切り詰め、ボクシングというスポーツジムに通い、プロ資格を得た事。

 ボクシングは祖父に習った空手の技術や、これはと思う運動法を調べては取り組んでいき、負けることなく順調に勝ち、ランキングを上げ、最後には世界王者と戦い辛くも勝利した事。

 だが、王者は強く、ディランの前世……東雲雨竜も、その時に受けたダメージは大きく、それが原因でその夜眠りについたまま死んでしまった事。

 東雲雨竜の人生を見て感動したという女神様達に神の世界に呼ばれ、感動したお礼に、この世界に転生する事になったを、ディランは詳しく話した。



「はあ……ディランの前世って、なんて言ったらいいのかわからないけど……思っていたより波乱万丈だったのね?」

 ディランの話を聞き終え、一番にため息をはきながら言ったのは生みの母親……リリシェラだった。


「ああ、神達が感動したというぐらいだからな?

 しかし……話を聞いている限りでは、かなりの文明が発展した世界みたいだな」

 アランも、リリシェラの言葉に同意し、また話のなかで見えた、この世界とは違う文明に気づいた。


「まあ、そうですね。

 この世界では当たり前な魔法とかは、向こうの世界では魔法とかは、あったのかもしれないけど、憧れに近いものがありましたね。

 代わりに、物事の原理や、現象を調べ、自らの手で実現させ作りあげた科学は、魔法のようなものでしたね。

 信じられます?

 向こうの世界では、鉄等の鉱物を加工して部品を作り、組み合わせ、いろんな燃料とかを駆使して、空に飛び立ち、宇宙という場所……夜に見える星々や、月にたどり着いているんですよ?

 それが既に50年も前には、実行されているんですから……それすら、科学の一端になりますね」

 ディランはわかりやすい一例をあげた。


「はあ~、マジか?

 科学っていうのは、そんな事が出来るのかよ?

 じゃあ……ディランも科学を使って、なんか出来るのか?」

 シオンは、ディランの語る科学に驚きながらも尋ねた。


「ん?

 ん~、そう言われると困るけど……そうだ!

 紙と糸あるかな?

 それを使って簡単な現象と原理を説明出来るかな」

 ディランは用意してもらった紙でコップを2つ作り、1つのコップの底の中央に糸を通して張りつけ、伸ばした糸の反対の先をもう1つの紙のコップの底に通し張りつけた。


「うん、出来た!」

 そう、いわゆる糸電話だった。


「……それ、なに?」

 マルシアは、ディランが作った物が見ただけではわからなかった。


「これは糸電話っていってね?

 ねえ様、こっち、持って待っててね」

 片方をマルシアに渡し、もう片方をディランは持ったまま、糸がピンと張るまで離れ、紙コップを口元に近寄らせ、まわりに聞こえないようにしゃべり出した。


『あー、あー、ねえ様、聞こえる?』


「うわっ?

 ディランの声がコップから聞こえるわ!

 なんで?」

 マルシアは手に持つ紙コップが震え、ディランの声がコップから聞こえてビックリしていた。


 いや、マルシアだけではなく、まわりのレオン、シオン、それにアラン達も驚いていた。


 この世界では、思念術を使える者は、頭の中で会話したり出来る者は相手に思念を飛ばす……テレパシーが、魔法では魔力を音に変え、特殊な石に音を封じ残す魔法などがある為、このような簡単な原理を使った糸電話さえ、考える者はこの世界でいなかった。


『これは糸電話って言ってね。

 僕がコップで話した言葉が音になり、糸が震動して音が伝わり、そっちのコップに震動が反響て聞こえるという原理なんだ。

 これってむこうでは、子供が遊びに使うような簡単な原理だけど、こっちでは魔法とかあるから、おそらく、こういう事を考える人なんていないんだよ。

 むこうでは、これはなんでこうなるのか、どうしてこうなるのか、考えて考えてたどり着いたたくさんの結果が科学なんだよ』


「はあ……なるほど」

 言われれば簡単な事に気づかされ、また、この先に至ったディランがいた世界の科学に想いもよらず、アラン達は拍子抜かれた返事をするしかなかった。


「そうだ!

 じゃあ、ディランも宇宙だったかな?

 空のむこうまで行った事あるのかい?」

 戻ってきたディランに、いち早く立ち直ったレオンは興奮して尋ねた。


「あー、それはないかな?

 そういう技術……科学はあるって知ってるけど、そうそう携わるものでもないし、行きたいとも思わなかったし。

 でも、飛行機っていう乗り物に乗って、海を跨いだ国に行った事あるよ!

 でも、この世界でも海を渡る船とかあるでしょ?

 そういうのって、どういう原理か、誰か調べた事ないの?」


「船?

 いや……そういう話聞いた事ないな?

 単に木が海に浮くから、進みやすいに掘って、乗って魔法なり、なんなりで動かし移動する事はあるが……」

 アランは、ディランのいう飛行機や船が想像出来ず、知っている海の渡り方を話した。


「え?

 じゃあ、この世界でたくさんの人達が海へ渡る時ってどうする……あっ、これも転移で移動するのか?」

 ディランはこういう事も、魔法とかですんでいた事に気づき、そういえば本に伝わる伝承などは単にどこどこに移動したとしか書かれていて、なにかに乗ってとは書かれてなかったと気づいた。


 この後も時間があればディラン達は、むこうの世界、こちらの世界の文明の違とかを話すようになったとか。 

次回からは、ディランの物作り編に入りたいと……入りたいな~……入れるかな……?


上手く表現出来るかな……な気持ちでいっぱいで……また投稿期間伸びそうです(;つД`)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 息子(弟)が転生者でも受け入れる家族愛。 主人公のピンチに家族が全員集合するのではなかろうか。 [一言] 他の転生物だと「○○(様)すご~い!」で済ます部分がきちんと説明されている。 知識…
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