ジャングルの善き現代人
自分の中でのたくる感情が沸騰状態であることを知りつつ、規範という名の軛の秩序下で動くこともなければ、動こうともしない、無能で、臆病な案山子をよそおうことが善なのか? 重力のような普遍的な圧制の下、純朴な羊の毛皮を被り栽培された草を食むことが徳性なのか? 違う! 俺は狩人の名の下に、主体性を叫ばなければならない! 壮大な行為である。無謀の誹りすら受けずにいることは難しかろう。しかして、俺の中には現代の奴隷制に抗じる、常に流血と、革命と、変化を望む心が同居しているのだ。これは、俺が如何に抑鬱された現代社会人から、真のジャングルの狩人へと進化を遂げたかを記す物語である。