五章 (2) 露呈
王宮に着くと、すぐに様子が違うことに気が付いた。
妙に人気が少ないし、昨日までのざわざわピリピリした雰囲気がない。もう犯人が捕らえられてしまったのだろうか。
カゼスは急いで牢獄に向かったが、既にアテュスはいなかった。何人かの雑役係とおぼしき男たちが、拷問によって死んだ襲撃者の遺体を片付けているだけだ。血の匂いにカゼスは吐き気を催し、慌てて引き返した。
遅かったか。
彼らの口から無理やり引き出されたのは、誰の名前だったのだろう。
暗示をかけたのがヤルスなら、誰を陥れようとするだろう? スーザニーか、ハーカーニーか、それともカゼスがよく知らない権力者の一人か。
(アテュスを探さなくちゃ)
酸っぱいものが込み上げてくるのを必死に堪え、もつれそうな足取りで外へ出る。
(それか、せめて犯人の名前を聞いた人を)
犯人が分かったのなら、アテュスも放免されて本来の仕事に戻っているだろう。宝物庫の見張り番? それとも別の場所で突っ立っているだろうか。あるいは、彼もまた犯人を捕まえるために出動しているか。
新鮮な空気を吸い込んで少し落ち着くと、カゼスは改めて周囲を見回した。
アテュスを見つけだす当てはない。この広大な王宮の敷地内を闇雲に捜し回って見付けられる確率は……リトルに頼めば算出してくれるだろうが、訊かなくてもゼロに近いことは分かった。
「そうだ、王様」
ぽんと手を打ち、慌ただしく走りだす。国王なら何が起こったか知っているだろうし、犯人の名前もいち早く耳にしているだろう。
リトルに道案内してもらい、国王の執務室とおぼしき場所に着くと、カゼスは衛兵に行く手を阻まれた。謁見の時間は過ぎており、特別な許可を得ている者しか通せない、と言うのだ。まやかしを解いて青い髪を見せてやろうか、という誘惑が胸をかすめたが、騒ぎを起こすのは良くないと思い直し、軽い暗示をかけて通り抜けることにした。
「失礼します、陛下」
重厚なカーテンをくぐって中に入ると、オローセスは何やら眉間に皺を寄せて机に頬杖をついていた。不機嫌そうな視線を向けられ、カゼスは間が悪かったかと怯む。
「どこに行っていたのだ?」
責めるように言われ、カゼスは「え?」と目をぱちくりさせた。オローセスはため息をつき、苦々しげに唸る。
「先刻、近衛隊長が昨夜の狼藉者どもの黒幕を伝えに来た。そなたが尋問に立ち会ってくれたなら、公正な答えなのかどうかが分かったかも知れぬのだが」
「誰でした!?」
勢い込んだカゼスに、オローセスは眉を片方つり上げる。
「何かそなたも知らせを持って来たようだな。連中は、スーザニーが余の暗殺を依頼したのだと言ったらしい。スーザニーを捕らえるよう命令を下さざるを得なかった」
「それは嘘です、多分、いえほぼ確実に」
ああどうしよう、とカゼスは頭を抱える。
「なぜそうだと?」
「つじつまの合う仮説が立てられたんですよ。物的な証拠はまだありませんけど、理屈ではほぼ間違いないと思われる仮説が! ゆうべ私もあの襲撃者たちの一人と相対しましたが、彼らはどう見ても正常じゃありませんでした。多分、誰かに強力な暗示をかけられていた……つまり、心を操られていたんです。だから今日、隊長さんが聞き出した名前っていうのも、事前に本物の犯人が刷り込んだもので……犯人が陥れようとしている、無実の人物の名前なんですよ!」
「そのような魔術は聞いたことがないな。ハーカーニーが独自に編み出したのか?」
オローセスがぽろりと名前をもらしたので、カゼスは目をしばたたかせた。
「え? ハーカーニー?」
「違うのか?」
二人は怪訝な顔を見合わせる。オローセスが先に説明した。
「スーザニーを陥れ、その地位を奪おうともくろんでいる者がいるとしたら、あやつ以外には考えられぬ」
「うーん……彼が偶然、暗示の方法を独力で開発したと前提すれば、動機の点ではそうかも知れませんが……それだと、宝珠をどうやって盗み出したかが問題になります。ハーカーニーもアテュスも、宝物庫の鍵は持っていないんですから」
鍵、と聞いて国王は顔をしかめた。
「まさか、宰相が犯人だと言うのか? それでは動機が分からぬぞ」
「それは……ちょっと心当たりがありまして」
詳しい説明をするのは十一条に抵触するかもしれないし、第一そんな時間はない。カゼズは曖昧にごまかすと、慌てて訊いた。
「そのヤルスさんは今どこに?」
「近衛隊長と共に、スーザニーの家宅捜査に加わっている」
答えてからオローセスも、ぎくりとした。その現場にいる、ということは、近衛隊がスーザニーに不利な証拠を見付けられるように細工が出来る、ということ。
「すぐに行って彼らを止めるのだ、これを……」
何かしたためようとして机の上を少し探し、それから彼はえいくそ、と自分の指輪のひとつを乱暴に抜いて「持って行け」と差し出した。令状の代わりだろう。
カゼスは驚きながらもありがたく受け取り、なくさないよう自分の指にはめた。
「先に近衛隊長に声をかけるのだぞ。でなければ危険だからな」
「はい、分かりました」
答えると同時にカゼスは走りだしていた。それから急に立ち止まり、慌てて部屋に舞い戻る。前にもこのパターンがあったな、と思いながら。
「あの、スーザニー様の家、どこですか?」
オローセスは何とも妙な表情になったが、すぐに召使を呼ぼうとした。同時にカゼスは良い方法を思いつき、そうだ、と言葉を続けた。
「場所を思い浮かべて貰えるだけで構いません。お許し頂けるなら、陛下の精神を媒介して転移魔術を行いますから」
魔術用語は理解できないようだったが、彼は危急の時だからとすぐにうなずいた。
失礼、と断ってからカゼスはオローセスの額に軽く指先を当て、目を閉じる。相手が思い浮かべている街の様子が意識に流れ込み、スーザニーの家がカゼスにも分かった。
オローセスの意識がスーザニーの家に近付き、正面から見た風景になる。カゼスはそこで意識にピンを立て、目印にした。うまく行きますようにと祈りつつ、口の中で『跳躍』の呪文を唱える。
『力』がうねり、カゼスは一瞬で王宮の執務室から、市街地に移動していた。
「うわっ!」
頭上で声が上がり、しゃがみこんでいたカゼスは怪しげな平衡感覚のまま立ち上がった。誰かがたまたまそばに立っていたらしい。
「なんだ、あんたか。びっくりさせるなよ」
ほーっ、と胸をなでおろしたのは、アテュスだった。カゼスはふらふらする体をなんとかしゃんとさせると、急いで言った。
「隊長さんに話さなくちゃいけない事があるんだ。案内してくれよ」
「悪いけど、今は誰も入れるなって言われてるんだ」
アテュスは気の毒そうに答え、肩を竦める。
ああもう、これだからお役人は。カゼスは天を仰ぎ、それからずいっと指輪を突き出した。最初アテュスはそれが何だか分からないようだったが、まじまじ見つめて、指輪に王家のしるしである星形の花が彫られているのに気付くと、ぎょっとなって後ずさった。
「なんであんたがそんな物、持ってるんだ?」
「急いでるんだ!」
苛々してカゼスは怒鳴った。もうスーザニーは捕らわれてしまったかも知れない。もしかしたら、もっと悪い事態になっているかも……。
カゼスの焦りを察し、アテュスは表情を改めた。
「こっちだ。いったい何が分かったって言うんだ?」
「犯人はスーザニー様じゃないって事だよ」
小走りでアテュスを追いかけながら、カゼスはそれだけ答える。
「後で君にかけられた暗示を解けば、今度こそ本当の犯人が分かるはずだ」
「あん? なんだって?」
アテュスは眉を寄せて振り返った。カゼスは案内を続けるように目で示し、後ろから説明を続ける。
「僕の考えでは」リトルの考えでもあるけど、と心中でつぶやく。「犯人は宰相さんだ」
「なんだって!?」
そんな馬鹿な、とアテュスが不信を声にあらわす。
「どうしてこんなことを考えたのか、はっきりしたところは分からないけど、犯行が可能だったという点では彼以外に考えられないんだよ。彼が君に強力な暗示をかけて、宝珠を盗み出させたんだ。だから君は、誰も見なかったし何も聞かなかった、と確信しているんだ。さんざん尋問されたろ? しつこく質問されたら、普通は何もなかったと思っていても、もしかしたら何か聞いたかもしれない、相手の言うような事があったかも知れない、って考え始めてしまうもんだよ。人間の記憶なんて当てにならないんだから」
実際に行われた授業で、カゼスはその効果を確認したのだ。担当の教師が昨日は何色の服を着ていたか、という質問に、最初は白だと確信を持って答えていた生徒が、本当か、白ではなくベージュだったのでは、薄い水色だったのでは、などと何度も繰り返される内に、だんだん自信を失い、最後には別の答えをするようになってしまう。
「でも、俺は本当に何も……」
抗議しかけたが、アテュスは自信をなくして語尾を濁した。それから小声で、魔術師に対する罵りと呪詛の言葉を吐き捨てる。
それを聞いて、カゼスはふと、本当にヤルスが犯人だろうか、と不安になった。
デニスの『長衣の者』はどうか知らないが、彼がカゼスと同じようにミネルバで魔術師になったのであれば、入門の際に誓約をしなければならなかったはずだ。これは魔術の祖ファルカムが現在に通じる魔術体系を確立した時から、千年以上変化していないと言われている。
(ヤルスさんも同じ誓約を課せられているのなら、こんなに強力な暗示をかけるのは不可能だよな……でも、他に方法は……)
間違っていたらどうしよう、とドキドキしながら、カゼスはアテュスの後から屋敷に入った。そこはスーザニーの私邸というものではなく、長衣の者たちの学府を兼ねているようだった。
廊下のそこここで、長衣姿の人々が近衛隊の侵入に眉をひそめて何事かささやきあっている。兵士たちは各部屋すみずみまで捜索して回ったのだろう。通り過ぎるアテュスに向けられる視線は、どれも敵意を含んでいる。
中庭に面して開かれた談話室らしい場所に、近衛隊長とスーザニー、それにヤルスの姿があった。スーザニーの前に、古いが高価そうな宝箱がひとつ、それに何か紙の束が並べられていた。
「これだけの証拠を前に、まだ何か申し開きをする事がおありですか」
氷点下の声がカゼスにも聞こえる。ヤルスがスーザニーを相手にしている隙に、と、カゼスは近衛隊長のそばにこっそり近付いた。が、ヤルスは鋭い感覚でそれを察知し、肝心の隊長が気付くより早くカゼスに目を転じた。
その視線を追って近衛隊長もカゼスに気付き、渋面になる。
「なぜここにいる? アテュス、誰も入れるなと言ったはずだが」
「重大な話があるんです」
カゼスは言い、指輪を見せた。隊長はぎょっとなり、慌てて姿勢を正す。
「詳しい話は後で。とにかく、スーザニー様は犯人じゃありません」
これだけは確実です、とカゼスは言い、ちらっとヤルスに視線を走らせた。その仕草だけで隊長は誰に疑いがかけられたかを察し、部下に手振りでヤルスを押さえるよう指示した。近衛兵たちはことの成り行きに面食らいながらも、スーザニーから離れてヤルスを取り囲む。
「なぜ私だと?」
相変わらずヤルスは平静だった。いきなり濡れ衣を着せられた者にしては、落ち着きすぎている。やっぱり彼が犯人みたいだ、とカゼスは失望した。
「暗示をかけられるのはあなたしかいないからです。私と同じ世界からこっちに渡ってきたあなただけしか」
「……どういう事だ?」
わけが分からない、と口を挟んだのは、アテュスだった。カゼスはヤルスから目を離さないまま、その場にいる者に聞かせようと話を続ける。
「犯人はアテュスに暗示をかけて、宝珠を盗み出させたんです。アテュスが何も覚えていないのも、暗示のせいです。デニスにいる人間でこの技術を知っているのは、私とヤルスさんだけ……そして宝物庫の鍵を持っているのはヤルスさんなんです」
「暗示をかけられていたという証拠は?」
ヤルスが切り返した。カゼスはムッとなって言い返す。
「アテュスの暗示はまだ調べていませんけど、オルトシアに暗示がかけられていたのは既に見付けて解除しました。私があなたのした事に気付いて、スーザニー様を助けることがないように、彼女に私を足止めさせておいたんでしょう」
何の関係もない子供たちにまで、毒を盛らせて。
カゼスは怒りをこめてヤルスを睨みつけた。が、当人は不可解そうに眉を寄せたのだ。
「オルトシア? 誰のことだ」
「とぼけないでください、あなたが知らないはずは……あなたでなければ、誰が彼女に暗示をかけたって言うんですか」
問い詰める口調から、自信が失せていく。そんなカゼスには構わず、ヤルスは「ふむ」と片手を顎に当て、何事か考え込んでしまった。
「……もしかして、本当にあなたじゃないんですか?」
思わずカゼスはおずおずと訊いた。アテュスが呆れてため息をつく。
「しっかりしてくれよ、カゼス」
と、その刹那。
〈まったく、しっかりして貰いたいですね!〉
リトルが言うなりカゼスの背後に回りこみ、緩衝シールドを張った。同時に、一条の光線がシールドに吸収されて派手な火花を散らす。
「誰だッ!」
ぎょっとなってカゼスは振り向き、目を見開いた。銃を構え、オルトシアを従えてその場に姿を現したのは、シザエル人でもなんでもない、セオセス=ハーカーニーだったのだ。
唖然としたまま、カゼスはしばらく口がきけなかった。
「ちょっとでも動けば、命はないぞ」
元貴族の魔術師はいまいましげに言い、銃口をスーザニーや近衛隊長に向けて威しながら、カゼスから数歩の距離まで近付いた。
「あと少しだったのに邪魔しおって、このエセ魔術師め」
憎々しげに彼は言い、カゼスをねめつける。カゼスはただ愕然としていた。
なぜ、彼が銃を――レイ・ガンを扱えるのだ? なぜ彼が暗示の方法を知っている?
一方アテュスもまた、ハーカーニーの後ろにいるオルトシアをまじまじと見つめたまま絶句していた。恋人の凝視にも、オルトシアは悪びれた気配すら見せず、しらっとしている。
「嘘だろ……? 操られているのか? オルトシア、返事をしてくれ」
かすれ声で懇願したアテュスに、オルトシアは軽蔑のまなざしを向けた。
「操られてなんかいないわ。私には意志がないとでも思ってるの? 私には選ぶ権利などないと信じていたの?」
傲慢な口調に、アテュスは衝撃を受けて立ち尽くす。自分の言葉が相手を傷つけたのを見て取ると、オルトシアは少しばかり憐憫の情をその面ににじませた。
「悪いわね。でもあなたは私を満足させてくれたことがないんだもの、仕方ないでしょ」
アテュスは返す言葉を持たなかった。彼を尻目に、オルトシアは懐から黒い小さな箱型のものを取り出すと、てのひらに乗せた。それからハーカーニーの横に並び、箱を少しいじる。
〈目を閉じて! 催眠キューブです、光を見てはいけません!〉
リトルの警告に、反射的にカゼスはうつむいて目をつぶった。その隙に撃たれるかも知れなかったが、暗示をかけられてしまうよりはマシだ。
瞼越しに光が明滅するのを感じた直後、ヤルスの声が頭上で聞こえた。
「逃げるぞ!」
えっ、と驚いて目を開くと同時に鈍い金属音が響く。慌てて顔を上げると、近衛隊長が振り下ろした剣をヤルスが受け止めていた。
「これでは分が悪い、一旦逃げるんだ」
キン、と隊長の剣をはねかえし、ヤルスはカゼスを急き立てる。
「逃がさんぞ」
ハーカーニーの不吉な声。リトルがシールドを張ろうと飛び出す。と同時に、ハーカーニーが「うげっ」とくぐもった声を上げた。近くにいたアテュスが当て身を食らわせたのだ。が、状況はかなり絶望的だった。全員がハーカーニーとオルトシアに注目していたせいで、催眠状態に陥っている。カゼスとヤルス、それにアテュスの三人だけが正気であり、そして命を狙われていた。
「くそ、どうなってるんだ」
アテュスがわめきながら、別の近衛兵の攻撃をかわす。
「来い!」
ヤルスがカゼスの腕を引っ張り、走りだす。アテュスもそれに従い、三人は近衛兵たちの攻撃をかわしながら、邸内を走りだした。
「どうなってるんですかぁぁっっ!」
うわーっ、もう、わけわからーん、と叫ぶカゼス。虚ろな目をした集団が追って来る。振り返って目にするとパニックに陥りそうなので、カゼスはただ前だけを見て走った。
「それは私も同感だ。なぜおまえと一緒になって逃げねばならんのだ?」
息切れもせず、うんざりした口調でヤルスがぼやく。
「私に文句、言われたって、知り、ませんよっ!」
無駄に酸素を消費しつつカゼスも言い返す。ヤルスはまた何か言おうとして口を開きかけたが、咄嗟に振り返って左腕をかざした。追いついた近衛兵が剣で斬りつけたのだ。
鈍い音がして、剣がヤルスの腕に食い込む。カゼスは自分の腕が斬られた時のことを思い出し、息を呑んだ。ところが、ヤルスは顔色ひとつ変えずに相手の剣を払いのけると、斬りつけられた腕で相手の手首をつかんで投げ飛ばしたのだ。
「……!?」
あんぐり口を開けたカゼスには頓着せず、ヤルスはまた走りだす。
「あの、今の、いったい」
慌てて追いかけながらカゼスが言いかけると、ヤルスは冷たく言い放った。
「しゃべるだけ酸素に余裕があるなら、走る方に回せ」
仕方なくカゼスは口をつぐみ、必死で走り続ける。ヤルスは追っ手をまくために邸内を走り回り、ややあって薄暗い廊下の一角で足を止めた。
「ここ、は、何……で、すか」
肩で息をしながらカゼスが問う。アテュスも間もなく追いついたが、こちらは無駄口を叩かず、追っ手を警戒して背後を睨んでいた。
「一時退避して態勢を立て直す」
壁に向かったままヤルスは言い、何か暗がりの中にあるものを手探りした。
じきにピッと電子音が鳴り、壁にすっと光の筋が走る。カムフラージュされているが、電磁ロックされた扉があったのだ。ヤルスが何か操作をすると、シュッと壁の一部がスライドして入り口が開いた。
身振りで入るように促され、カゼスとアテュスは湿っぽい空気の中へ踏み込む。ヤルスは最後に中に入ると、内側からドアを閉めた。




