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字が読めないと駄目だよね?

レイお嬢様が途中で〈ごめんぬ〉って思っておりますが、間違いではありませんので。

「さて、どれかりゃ、よもーかな!」



無事に証拠隠滅も済んだボクは、書斎に戻り、そこにある大量の本を、どれから読むか悩んでいた。

だけど結果的に、全部の本を読破するつもりだったので、結局一番端の本を手に取り、ドキドキするムネムネを押さえることもせず、パラリとページをめくった。

…が、そこで問題が起こったのだ、ボクは舐めていた、この世界の言葉は話す事が出来るし、理解も出来る、元の世界に似ている所もあるし、異世界転生なのだから、大なり小なり特典が付いているだろうとね…。

つまり、何が言いたいかというと。



「よめない…。」



そう、本に書いてある文字が、まったく読む事が出来ないのだ。

なので、当たり前の話しだが、本の内容を理解する事が出来ない。


まるで外国の言葉に初めて触れた感じだよ! もう笑っちゃうよね、ははははは。



「…はぁ。」



笑おうが、ため息を吐こうが、現状が変わるわけも無ーーー

ーーーはっ!もしかして、この本だけが、たまたま読む事が出来ないだけでは?


と、淡ーい期待を持ちながら、他の本を手に取ってみるが結果は変わらなかった…。



「まぁ、しょこまで、つごーよく、いかないか。」



こんな場所で悩んでも意味が無いので、数冊の本を手に取ってから、自室に戻りベットに直行する。

そこにはボクが愛用している抱き枕があり、その中〈感触が綿に似たスポンジが二つ折りにされていて、その間がベストポジション〉に、とりあえず本を隠しておく。


この抱き枕は、お気に入り中のお気に入りだから、両親はおろか、パメラさんにですら触らないでって言ってあるから、見つかる可能性は、ほぼないだろうね、フフフ…。



「ふぁ。」



うーん気分的には、少ししか動いていないつもりだったけど、3歳児の身体は堪えたみたいだ。


それにベットの上に四つん這いの体制でいるため、膝と手の平から伝わる柔らかい感触が眠気を誘い、四方八方から睡魔がウヒヒと迫って来る。



「や、やばいぜ?」



何がやばいって?それはボクの頭の中ですよ?ありがとうございます?ははは…。

うん!眠い!

太陽の位置からして、昼までは時間がまだあるだろう。



「ちょっとだけ、ねりゅか…。」



そう、ほんの少しだけと思いながら、ボクは睡魔に身をゆだねた…。






……

…………






「レイお嬢様。」



ん~?パメラさんの声が聞こえたような…、気のせいかな?きっと気のせいだね、うん気のせい。

別に現実逃避している訳じゃないよ?ホントだよ。



「レイお嬢様~。」



ただね、現実って、たまに直視しがたい時があるよねって考えているだけだよ、え?それが現実逃避だって?

うん違うよ?



「レイお嬢様ー。」



パメラさんの声が棒読みになってきたね、たぶんもう少ししたら脇腹をキュッと摘まれるだろうね、あれ地味に効くんだよね…。

さて、脇腹をつままれるのを阻止するためと、ボクが現実逃避をしていない事を証明するために、起きるとしよう。



「ん~、なーに、ぱめらしゃん。」



きゃー、太陽光線が目を襲い、目がショボショボする!



「昼食の準備ができましたよ。」



「ん~、わかった~。」



…やっぱり、もう昼になっていたか、寝過ぎたな…。

くそうテンションを上げる事によって、現実を受け入れないつもりだったんだけどな、現実はいつも非情だよ。

…うん正直、現実逃避しておりました、ごめんぬ。

………ん?あれ?足に違和感があるな、筋肉痛かな?


などと思いながら昼食のため、ベットから降りようとしたが。



「きゃっ!」



「レイお嬢様!?」



立とうとした瞬間、足首に電気が流れたような痛みが走ったため、倒れてしまった。


床に接触する前にパメラさんが抱きかかえる形で助けてくれたおかげで、怪我をしなくて済んだけどね。


ズキンズキンと、まだ痛む足に視線を向けると、右の足首が真っ赤に腫れ上がっていた。


確実な原因は、金網を蹴り壊した代償だろうよ…。

て言うか…。

パメラさん、お胸が顔にあたってます!



「レイお嬢様、そのお怪我は一体どうなされたのですか!?」



「(え?え~と)ころんだの。」



「他に痛い所はありませんか!?」



「う、うん。」



「…私がしっかりと、お側に付いていなかったためにレイお嬢様に、このようなお怪我をさせてしまい、申し訳御座いません。」



そう言って、更にギュッと抱きしめてくるパメラさん、そして更に、そのお胸に埋もれるボクの顔。


うん正直やばいぜ!早く現状を打破しなければなるまい!ボクの意識が飛ぶ前に!



「ぱめらしゃん、いたいよ。」



「はっ!申し訳御座いません、すぐに足の手当てを致します!ほんの少しばかりお待ちになって下さい!」



そう言って、ボクを俗に言う、お姫さま抱っこで抱えて、ベットに運び、素早く部屋を出て行くパメラさん。


………ちょっと名残惜しいのは、気のせいではないよね?

ちなみにパメラさんの服は、羽を出すために背中がぱっくり開いてます!

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