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ふざけた死に方でもいいよね?…だめかな?

今回は前世の話がメインです。

「んしょ、よいしょ。」



ボクは、何とか1人で着替えを済ませようと奮闘してみたが、この体はまだ未熟なためか、服を脱ぐことすら、ままならない。



「レイお嬢様、私に御任せ下さいませ。」



「…おねがい。」



なので、結局いつものように、パメラさんに手伝って貰う。

そうやって着替えをやりながら、ボクは、ふっと前世の記憶を巡る事にした。










……

…………










ボク、レイ・ヴォルヘイムこと、俺、千宮寺ぜんぐうじ 蓮牙れんがは、大企業である《千宮寺グループ》社長の一人息子であったのだ!

………………。

………何て事はないが、一応、家系は千宮寺一族の端の方に入っていた。




それでは《千宮寺グループ》の、始まりと終わりついて詳しく話しをするとしよう。


始まりは俺の曾祖父である、千宮寺ぜんぐうじ 天条郎てんじょうろうが1つの会社を立ち上げた所から始まる。


会社を立ち上げた曾祖父は、たった一代で多くの財を成しあげる事に成功した。


そして、祖父の代では、更なる莫大な財産を手にすると、それを資金元に様々な事業を展開し、そのほとんどを成功に治める事により、《千宮寺社》を《千宮寺グループ》として、世界的にも不動の地位を築き上げるまでに、会社を押し上げたのだ。


………までは良かったのだが…。


案の定と言うか、お約束と言う奴だろう…。

父の時代になると、会社内での地位や、様々な子会社の権利を巡っての争い。

どのようにして、私腹を肥やすか。

どのようにして、他者の足を引っ張るか。

どのようにして、相手を、その地位から引きずり降ろすか。

等の典型的な屑人間がやることにのみ、努力をしていたようだ。(内情はよく知らないが)

だが、そいつ等は、まだ、ましな方だった。


と言うのも、俺等の世代になると、その酷さは凄みを増していった。

割合で言うならば、4割の人間が小学生低学年程の知識や教養しか持っておらず。

3割が権力を持たない人間は、権力を持っている人間のために、使い捨てで働く家畜のような存在価値しかないと、当たり前のように考えている奴ら。

重度の引きこもり、ニート野郎が、共に1割。

極悪な屑と、まともに話すことが出来る奴らが5%づつである。


そして、その中で特に酷いのは5%の極悪な屑であった…。

ある奴は麻薬をタダ同然でばらまいた。

ある奴は力を無いものを、なぶり殺し同然の行いをし。

ある奴は、まだ年齢が1桁の児童を何人も犯していった。

その中でもさらに酷かった奴が1人いた。

そいつは、学校の女性教師4人とクラスの女子19人全員を、男性教師3人とクラスの男子20人〈そいつを入れて21人〉で犯し続け、誰が誰の子供を孕むのか予想するゲームという、反吐が出るような事をやっていた。


そんな屑達には、当たり前のようだが、ある共通点が1つあった…。

それは全員が、千宮寺の資産を湯水のごとく使う、超浪費家達であった事だ。

約80人もの浪費家の屑共〈曾祖父の子供が6人で、祖父の子供が平均4人、父親の代の子供が平均3人となっている〉で資産を食い潰していき、会社が保つかというと、当然保つわけがない。


資産が減れば、当然の話、屑共が起こし続ける事件を、もみ消すと言う事が出来ない。

かといって我慢しろと言って我慢が出来るほど、奴等は人間が出来ていないのだ。


結局、止まらない浪費。

みるみると減っていく資産と信用。

だんだんと浮き彫りになってくる、もみ消されていった事件の数々。

増えていく謝金と抗議。

………これらの面白いほどの負の連鎖により、最終的に《千宮寺グループ》は解体され《千宮寺社》は砂の城の如く、あっという間に潰れてしまった。


世の中、良い事ばかりではない、と言うことだろうが、俺等まとも組(俺もギリギリでまとも組になれた)から見れば自業自得のような気がする。


因みに、この事件は世界的に見ても、かなりの大ニュースで連日連夜、テレビやラジオ、新聞などで取り上げられ世間を騒がせたらしいが、それも2~3ヶ月もすると、すぐに忘れられていったらしい。


と、千宮寺グループについては、これぐらいだろうか。


そして、そんな《千宮寺社》の一代危機の中、俺は何をしていたかと言うと…………、絶賛自爆霊中(笑)の最中に居た。

つまり事件が起こる少し前に、すでに俺は死んでいたのだ!


死んでしまったときは、かなりショックだったが、俺が死んで僅か1年で会社が潰れてしまうとはなぁ………

良い?タイミングで死ねたもんだと思う、…罰が当たりそうだけど。




さて、ついでになるが、俺が死んだ理由(ワケ)を、俺の少年時代も含めて話そう。










……

…………










俺は幼少時代の頃、色々な武術の習い事をやっていたのだが、どれも長くは詰まらなかった。


と言うのも、俺が他の同年代の子供達と比べて体格に恵まれたうえに、一族のおかげか教師にも恵まれ、更に俺はルールや道徳の(ほとん)どを無視し、より効率良く敵を倒すための方法という一点に力を注ぐためだろう。

気が付いた時には、周りに相手が居なくなっていくのだ。

今回も、たった1ヶ月で剣道を辞めてしまった。



「っち!鍔迫り合いの時に足をひっかけて倒したぐれぇでギャーギャーうるせぇ屑共だ、ナァ!?。」



「…」



「あー、そういやテメェ等、俺と話す事が禁止されていやがったっけ。」



「…」



「ハッ!ボンクラの凡人共はこれだからイヤんなる。」



「…」



俺は辞めた剣道場を後にして、付き人2人を連れて歩いているが、この付き人達は、俺の親の命令で俺と会話する事が禁止されている。

父が言うには『家畜と同レベルの奴らと何を話すのだ?』らしい。

はっきり言って父の考えは古い、今はその家畜と同レベルの奴らと上辺だけでいいので仲良くしてやり、家畜みずから働かせてやる方法が全体的に効率良く済むのと言うのにわかってないな、まったく。



「おい、テメェ等。」



「…」



「…」



「ハァ、2人してだんまりかよ…。

まぁいい、お前は車をさっさと持ってこい、お前はその辺から飲み物買ってこい。」



「…」コクリ



「…」コクリ



「…ハァ、早くしろ。」



まったく父の古臭い考えでは、このように、その都度命令しなければならないから、まったくもって効率が悪い。



「次は何をするか。」



俺の命令通りに行動する奴隷、もとい付き人の背中を見ながら、次の習い事をどうするか考える。


まあ、何をしても結果は見えてるんだがな。



「まったくムシャクシャするぜ糞共が。」



イライラしながら地面を蹴っていると、見知った顔が前から歩いて来ているのに気付いた。


確かあいつは…。



「おい、テメェ確か同じクラスの阿久流木あくるぎ 崇史たかしだよな。」



「はい、そうですが?」



お、合ってた、まあどうでも良いんだがな、つーかコイツガキとは思えん堅苦しさだな。

まぁ、とりあえず暇潰しぐらいには使えるか?



「あなたは、千宮寺君でしたね。」



「ああ、つーかテメェちょい付き合えや。」



「何にですか?」



「取りあえず………、くらえや!」



ストレスを解消するため、持っていた竹刀を、顔面めがけて振り下ろしたのだが、阿久流木の奴は、するりと間合いに入り、俺の腕を(つか)む事によって、これを防いできやがった。


………こいつ何かやってんな?



「……テメェ、只のガリ勉眼鏡じゃねーな?」



「あなたの言うガリ勉眼鏡の基準がわかりませんが。」



「ああ、そうかい!」



「…掴まえた。」



「テメェ何を言っtーーーぐはっ!?」



俺は掴まれていた手を逆に掴み返し、背負い投げを無理やり決めようとしたが、途中で視界が一変し、「あれ?なんで空が?」と思った瞬間に背中に強烈な衝撃が走った。

そして、俺はそのまま意識を手放してしまう…。







……

…………

………………







「だ……から…だ。」



「しか…だ……では。」



誰かの話し声が聞こえ、俺は覚醒していく意識をさっさと掴み目を覚ます、すると。



「起きましたか。」



「…ああ。」



阿久流木と、知らない爺さんが座っていた、俺はちょうど良かったと思い、話を切り出す。



「テメェあの技はなんなんだ?」



「あの技?」



「俺がテメェを投げようとして、逆に俺を投げた技だよ。」



「あぁ、あれは合気道の技の一つですよ。」



「そうか、あれが合気道ってのか、…ところで頼みがあるんだが。」



「内容によりますね。」



「俺に合気道ってやつを教えろ。」



「無理です。」



はっきり言うと、俺は合気道ってやつに、かなり興味が湧いていた、いや、一目惚れのレベルで惹かれたのだ。

なぜか?そんなのは決まっている、俺より小さくて華奢な奴に簡単に投げ飛ばされたあげく、この俺が気を失ったのだ、惹かれ無いわけがない。

だから、俺は教えてくれと頼んだのに、奴はそれを何も考えずに無理だと即答しやがったのだ。



「…なんでだ?」



「僕自身がまだ未熟者だからですよ、だから学びたいなら祖父に言ってください。」



そう言って、チラと隣を見る阿久流木。



「祖父だぁ?」



なるほど奴が即答で断った理由が理解できた…。

まぁいい、教わる事が出来れば誰だろうが構わないからな。

しかし祖父って言ったな、だとしたら、さっきチラ見した隣にいる仙人一歩手前みたいな、この爺さんのことだろう。



「あんたが、コイツに合気道ってやつを教えてんのか?」



「…」



「?、爺さんボケてんのかよ?ナァ?」



「くっ、くははははは!」



「あ゛何がおかしい?」



「いやいや、井の中の蛙も、ここまで大きいと可笑しくてな!」



「テメェ!なんだtー」



「教えてやっても良いが条件が3っつ程ある。」



「っち!…教えてくれんだったら、どうでも良いよ、で?条件ってのは?」



「まず最初は、わしの家の道場に住み込みである事。」



「それは、かまわねえ。」



「次に、住み込みの最中はお前さんに拒否権など無い事。」



「…まぁいいだろう。」



「最後に、教わった技術を、おいそれと他者に教えぬ事。」



「当たり前だ。」



「よし!そうと決まったら早速行動しようではないか!

ワシの名は、阿久流木 昭和てるかずだ!お前さんの名はなんだ!」



「千宮寺 蓮牙だ。」



「そうか!ではよろしくなレンガ!よ~しよし!久方ぶりに腕が鳴るのう!」



ガハハハと笑いながら立ち上がる爺さん…無駄に元気だな。

合気道を学ぶ事については色々と条件が付いたが、この技術が手に入るなら、何て事はないだろう。


あと爺さんに、この事を両親に言えと言われたので、家に帰り親に報告を済ませた、だが元々俺に興味が全く無い両親は「何故(なぜ)自分達に関係の無い事を言うんだ?」という視線を一瞬返しただけだった。

まぁ、予想していた通りだがな。


こうして、俺の合気道への道が始まった。(ちなみに、この時いた2人の付き人は、役立たずと言う事でクビにしたらしい)







……

…………







阿久流木家での俺は、まるで地獄すら生ぬるく感じる程の日々を過ごした。

毎日、毎日、血反吐を吐き出しては失神し、骨が折れて無い箇所が無くなるほどだった。

その修行内容としては、合気道の技術は勿論の事だが、それ以外に道徳や、言葉使い、礼儀作法、等の様々な事を。

『これでも駄目なら死ね!死んでしまえ!!』

と言わんばかりに鍛え上げて貰ったのだ。


その甲斐があり、俺は千宮寺一族の中でギリギリとは言え、まとも組に、なれたと思うのは自惚れだろうか………?


合気道を始めてから、およそ10年ほどの時間が経ち、成人式を迎える時には、俺は既に師範代として道場任されるほどになっていた。


…これも、あの頃の地獄の日々(泣)あっての事だろう…。


しかしながら、いくら任されているとは言っても、この道場は阿久流木家の物なのだ。

なので、何十年後になるかは分からないが、俺は自分の道場を持ちたくて、色々思案をしていた。


因みに、この時、千宮寺グループは既に様々な資金振りに苦しんでいたため、資金を借りる事は出来なさそうだった(まぁ、はなから借りる気も無いが)。


そんなある日の昼下がり、俺はネットで調べ物をしていると、ある項目に目がついた。



「ん?なになに?『ビバ!孤独で、おバカなホラー映像!

条件は、1人で撮影したもの。

馬鹿げている中にもキチンとホラーが入っているもの。

そして、お金をかけていないもの。

これらの、たったの3っつ!優勝者には、なんと666万ドル!是非ご応募待ってま~す。』か…。」



…どうやら外国のテレビ局が、やっているらしいが。

うーん、こんな寂しさ満点なやつに出る奴がいるのか?

それに、よく見てみると、どうやら優勝者以外には何も出ないみたいだし、賞金が666万なんて海外のテレビ局にしては何か微妙な感じがすrーーー、…ん?ドル?…………え、嘘。



「666万ドル!?えぇ!嘘っぱちだろ!!?666万ドルて言ったら、日本円にして7億以上になるぞ!!!?正気かこいつ等!!!!?」



何度も確認するが本気らしい。



「まじかよ…、これは道場の資金にするために出るしかあるまいよ、…かなり余るがな。」



…ということで俺は今、古びた屋敷の階段を見下ろしている。

俺が撮影しようとしているのは、ホラー映画の代名詞である、ある某悪魔払いの作品で、〈奇声を発しながらブリッジの状態で素早く階段を降りる〉というシーンだ、これなら条件をみたせるし、目立つだろう。

と考えながら、俺はデジカメのスイッチを入れた。


………………………。


…………もう、お分かりだろう、そう、俺は奇声を発しながらブリッジの状態で素早く階段を降りる、という愚行の最中に、手を滑らせて死んだのだ。


死んでからの俺は、自分が死んだ階段に自爆霊として貼り付けられていた。

ある程度なら動くことが出来るのだが、1日の内2~3分と短い間なので、やる事となると、目の前にある玄関のポストから新聞等を少し読む、ぐらいの事しか出来ない(千宮寺グループの事は、これで知った。)。


…成仏はまだか?


と、そんな生活?が、もう1年を過ぎようとした頃だ、ふと、眠気が俺を襲って来たのは。


霊体になってからは一切の音沙汰すら無かったのに、急に姿を表すなんて一体どうしたんだ、お前さんは?


等と懐かしい感覚に、つっこんでみるが、久しぶりなうえに、急な訪問をしてきた睡魔に抗う術など有るわけが無く、ゆっくりと、しかし確実に俺の意識は睡魔に蝕まれてしまう。


それから1年ぐらいだろうか?1日の9割を寝むって、残りの1割を微睡みながら過ごした。


更に2年目になると、徐々に微睡みの時間が増えていき、意識が、ある程度は保てるようになった。






……

………

………………







『三つ子の魂百まで育つ』の(ことわざ)道理なのか、3歳になる今は、こうして前世の事を思い出せる程になったが………、(まぁ6日程前に意識というか記憶が完全に覚醒したためか、困惑して1日中大声で大泣きしたのは、この際記憶の奥底に閉まっておこうかね!)そんな事より。



「…ボクのしにざま、くだりゃない。」ぼそぼそ



「レイお嬢様?」



「!、なんでもないよ。」



「?」



おっと危ない危ない、ついつい言葉に出していたね。


【俺】が死んだ後の周りが、どうなったか気になってしまうが、過去の事は、どうしようも出来ないだろう、それに前世の記憶があるとは言え、せっかく二度目の生を受けたのだ、今生を頑張って生きよう。

話の進め方が…、

不備があったら教えてくださいね。

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