寝起きが悪くてもいいよね?
はじめまして、はじめての小説なので色々よろしくお願いします!
「グギー!! グギー!! グギー!!グキョーーー!!!!」
今日も、なんとも形容しがたい不快感たっぷりの鳴き声で、眼が覚めてしまう。
「まいあさ、うるしゃいな…」
ボクは少々?舌っ足らずに呟き、もそもそとベッドの上に立ち、窓を開けた。
「グキョーーー!!!!!! グキューーー!!!!!!」
すると窓を開けた事により、より盛大になった不愉快な鳴き声…。
いや、ここまでくれば嫌がらせ的な部類に入る騒音だよ。
その騒音の元に対して、前の晩に拾っておいた拳ほどの大きさの石を投げつける。
ていや。
「グゲッ!?」
見事頭にヒット!やったね☆
騒音公害な鳴き声を発していたプポル〈鶏とデメキンを足しっぱなしにし、紫と黄色の絵の具を塗りたくったような生物〉は、頭をクラクラさせながら静かになった。
「ふぁ……、まだ、ねみゅいな…」
うるさい音源も無くなった事だし、二度寝でもするかな。
という思惑で、まだ暖かさののこるベッドに、もそもそと戻ると。
“コンコン コンコン”
と、誰かが扉を叩く。
………まあ誰だか判っているのだけれどね。
「レイお嬢様、パメラで御座います。」
扉越しに聞こえる声に、やはりなと思いつつも、眠いので無視する事にしよう。
おやすみ~♪
「レイお嬢様、朝で御座います。」
確かに扉の向こうに居たはずのに、いつの間にか音も無くベッドの側に立っている、声の主ことパメラさん。
……いったい、どうやったのだろうか?と疑問が浮かぶが、今はまだ睡魔が優勢だ。
「レイお嬢様、お起きになって下さいませ。」
不思議技術を使うパメラさんは、ボクの肩をゆさゆさと優しく揺らし、起こそうとしてくる。
うぅ~ん、………勘弁しておくれよパメラさん、ボクはまだまだ眠いの、だから寝かしておくれ。
「レイお嬢様?、レイお嬢様ー?」
しかしボクの想いは通じず、諦めずに起こそうとしてくるパメラさん。
KU・SO・U、………仕方ないこうなったら、必殺!! 〔幸せそうな狸寝入り〕!
「レイお嬢様……ふぅ、仕方ありませんね。」
よし!!ようやく諦めてくれたか、それでは微睡もうかな。
と、うとうとし初めるg―――
「失礼します!」
「っぴゃあ!!!!」
いきなり脇腹をキュッとつままれたためか、素っ頓狂ながらも、とても可愛らしい悲鳴(自分で言うのもアレだが…。)が自分の口からでてくる。
「お早う御座いますレイお嬢様♪今日もいい朝ですよ。」
そして脇腹を掴んだ犯人は、何事も無かったかのように朝の挨拶をしてきた。
うん、少し不愉快になってくるな。
「ぱめらしゃん!こーゆーふーに、おなかを、つまみゅのは、やめて!!」
キッと睨みながら当然の抗議だろうと、思いつつ言ってみるが…。
「レイお嬢様、失礼になりますが言わせて頂きますが、レイお嬢様はベッドから、御出になられませんでしたよね?それが原因かと。」
「もーちょっと、やさしゃしく、おこしてって、いってりゅの!!!」
「…狸寝入りを、なさられて居るのにですか?」
「!…うぐ…。」
「それに、私が言うのも何かと、御思いになられると思いますが、最初は優しくやっておりましたよ?」
「うぐぐぐ…。」
「それなのに、レイお嬢様はベッドから御出になられなかった。
でしたら「少々手荒な手段を取るしかないな」という考えにいたり、このような方法を取らさせて頂ました。」
………見事に言い負かされ、何だか目尻が熱くなってくる。
くそう、………泣いてなんか無いんだからねっ!
と少し?気持ちが沈んだためか、考える余裕が出てきた。
ふむ…、不意打ち気味に脇腹をつままれた衝撃のため、かなり感情的になってしまったが、元凶はボクなのだ。
それなのに、その事を棚に上げ(あっさり見破られてしまったが。)怒鳴って?しまった………、仕事ととはいえ、優しく善意を持って接してくれる相手に対してだ。
うん、これはカッコ悪いな、即刻謝らなければなるまいて…。
「ぱめらしゃん…。」
「…?、なんで御座いましょう、レイお嬢様。」
「ご………しゃい…。」
「!」
うぅ…、感情的になっていた反動のためか、ぼそぼそしか声が出ない、だが意図は通じたみたいだ。
しかし、この程度しか謝れない自分が何だか情けなくなってくるよ…。
「お気になさらないで下さいませレイお嬢様!私が言い過ぎてしまったが故に、レイお嬢様を不快にさせてしまい、申し訳ありませんでした!。」
「いや…ボクがわrーーー
「レイお嬢様。」キリッ
少しオロオロしながら謝っていたパメラさん対して、再度ボクが謝ろうとするが、目つきがキリッと変化したパメラさんに遮られてしまう。
「今回の私の失言をお許し下さい。」キリッ
「……わかった。」
「ありがとう御座います、レイお嬢様。」
今まで1、2回ほどしか見たことがないが、目つきがキリッと変化したパメラさんは、たとえどんな事があっても絶対に自分の意志を譲ることはない。
このまま話をしたとしても、押し問答の末、結局ボクが折れることは明らかなので、早々とボクが折れることで、この話を終りにする。
「レイお嬢様。」
「…なに?ぱめらしゃん。」
終わりかと思ったが、まだ何かあるんですかパメラさん、これ以上色々やられると、いい加減泣くぞ、こんにゃろー。
「今日のお召し物はこちらになります。」
違った、なんだ着替えか………。
「それと今日の朝食なのですが…。」
「?」
「プポルと春野菜のスープで御座います。」
「!」
今日の朝食は…と、ためてきたので、ま・まさか今日は朝御飯抜き?(まあ、まずあり得ないけど)と、冗談で考えたのだが、まさか、ボクが大好きなプポルと春野菜のスープとは!やほーい!
ちなみにプポルの見た目はパッと見、驚くほど食欲がわかない位に気持ち悪い、だが、その見た目に反して肉は、かなり美味しいのだ。
例えるならホタテ・鶏肉・ベーコンを合わせたような味だ、それを野菜と一緒に煮込むのだから、もうたまらなく美味しいのだよ!
…ジュルリ、はっ!いかんヨダレがオートで溢れてくる!!
「ほんとーに?」
「はい、私が先ほど確認いたしましたので間違いありませんよ。」
「やった♪やった~♪」
一応念のため確認してみたが間違い無いようだ♪
さっきから沈んでいた気持ちが上昇して、自然に笑みがこぼれる。
さて、早く準備して早く朝御飯を食べに行かねば!
「きがえを!」
「はい、こちらで御座います。」
ボクの様子を見て、パメラさんはクスリと笑いながら着替えを渡してきた。
「…」
「…?、レイお嬢様?」
しかし渡された着替えを見て言葉に詰まる、それは、はっきり言って水着に少し布を足したような物だったから…。
「…いつもより、ろしゅつがおーい、きがしゅる。」
「?、そうで御座いますか?。」
「うん…。」
「ですが、お似合いになられるかと思いますよ。」
「…わかった…。」
遠回しに着たくない意思を言ってみるが、意味が無かったようだ、チッョト落ち込むね…。
ノタノタと着替えながら、ボクは誰かが言っていた言葉を、ふっと思い出す。
それは、『精神とは肉体の玩具にしかすぎない』や『精神は肉体に引っ張られる』という言葉だった。
その通りなのか、20年もの歳月が費やさた精神は、たった3歳の肉体に負け、常に感情が盛大にコロコロと変わってしまうのだ。
…と、普通の子供が絶対に考える訳がない事を考えてしまうのは、ボクが異世界からの転生者だからだろう。
微睡む→まどろむですよ?




