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パメラさんと勝負してもいいよね?

レイお嬢様が…

「レイお嬢様、朝で御座いますよ。」



「う~ん。」



「レイお嬢様、お起きになって下さい。」ユサユサ



「う…ん、わかったー…。」



今日も今日とて、パメラさんに優しく起こされるボク。

だけど今日は、なんだか雰囲気が違う、なんかパンツが濡れているような感じがするのだ。


あぁ寝汗のせいか…、だから、このカボチャパンツは好きじゃ無いんだよなぁ。


と思ったが、濡れ方がそんなレベルじゃない、まるで水につけて、そのまま履いたような感じがする。



「ま、ましゃか…。」



いやな予感がして、おそるおそる布団を捲ってみると、そこには立派?な世界地図が作成されていたよん。


…うん、とりあえず一つ言わせてもらおうか。

昨晩ボクが「後で覚えておけよ」って言ってしまった皆様方……。

…本当にごめんなさい。


そんな感じで一人反省会をしていると、ふと視線を感じる。

その視線の主であるパメラさんを見ると『あらあらレイお嬢様ったら…』というふうな暖かい目をしていた…。

それに対してボクは、羞恥心で耳まで熱くなるのを感じ、目がじわじわし始め、唇が震えてくるのをグッと堪えようとする。

するけれども、昨晩と同じように、小さなこの体は持ち主の意思どうりにならないようだ。


………これは泣くね、仕方ないね。



「ふぇ…。」



「!、あまり、お気になさらない方が良いですよレイお嬢様!このような日も御座いますよ!」



「ぐすっ…。」



「さ!このままではいけませんので、お身体を洗いに参りましょうね。」



「…うん。」



パメラさんに、おもらししたフォローをして貰いながら、ボクはお風呂に連れて行かれ体を洗って貰ったのだった。

ちなみにパメラさんは服を着てくれていた。







……

………







お風呂から上がったボクは、ピッチピチの普段着に着替えて〈寝間着を普段着にとの、お願いは、みごと却下された〉リビングのソファーに座っている。

そしてパメラさんは、ボクのゴニョゴニョの後始末をするために色々やってもらっている最中だ。


ありがとうパメラさん。


ちなみにだが本が入った枕は、お気に入りだからと言って持ち出して、今は手元にあるから大丈夫。


え?ゴニョゴニョってなにかって?

ゴニョゴニョはゴニョゴニョだ!今はゴニョゴニョとしか言えない!

あと、いつまでも過ぎたことを、ちまちま考えても先に進めじゃないか!


…というよりボクの羞恥心のために追求はやめておくれ。

なので!そんな過去の事は置いといて、重要なのは今この時なのだよ!

という訳で、枕に入れておいた本を確かめるのだ! …ふぅ。




まず1冊目

表紙には、『笑えるウッヒョイ』と書いてある。


…なんだか読者を馬鹿にしたような題名だなぁ。


中身をざっと見ると、森の中でウッヒョイと名前が付いた種族の猿?が2つのグループに別れて、縄張り争いを繰り広げていたが、ある日1匹の青年?(若猿かな?)が現れて、喧嘩している2つのグループを笑いで1つに纏めるという感じの話だった。




2冊目

表紙には『???の論文』と書いてあり、表紙も中身もまだ読めなかったので、見なかった事に。




3冊目

これは『美味しい魔物・魔獣・その他の図鑑(中)』と書かれてて興味が湧いてくる。


(中)という事は(上)と(下)もあるのだろうね。

しかし、この世界に魔物がいるのを、ここで初めて知ったなぁ、まぁ、ボクが悪魔だから別に、おかしくはないんだけどね。

それに美味しいって事は、魔物って食べれるのか。

…スライムとかは、なんか不味そう〈居るかどうかは知らないが〉な気がする。

まぁこれは後で読もう。




最後の4冊目

どうやら、この本はボクの希望どうりの本のようだ!

表紙には『上級魔法の真意』と書いてあり、他の本とは違う一線引いたオーラをひしひし感じる。


やっぱりこの世界には魔法があったんだ!


と、嬉しく思いながら本を捲る。



「…あれ?」



が、まるで糊付けされているかのようにガッチリしていて、びくともしない。



「てい!」



たいして無い力をこめるが、うんともすんともしない。



「ふんぐ~~。」



顔を真っ赤にしながら本を、こねこねするが、やはりびくともしない、手も足もでないとはこのことか。

そんなこんなで悪戦苦闘していると。


“パタパタ”


と足音が近づいてくるので、急いで本を枕に突っ込む。



「レイお嬢様ー。」



「な、なーに?ぱめらしゃん(ギリギリセーフ!)。」



「お食事の準備が整いましたよ。」



「ここじゃ、だめー?」



「よろしいですよ、では、こちらに御用意させていただきますね。」



「うん、ありがとー、ぱめらしゃん。」



ふぅ、どうやら顔が赤くなっているのは、気付かれなかったようだね、フヒヒ。

あ、 パメラさんに言わなきゃいけない事があったんだ。



「あ、ぱめらしゃん。ちょっとだけ、いーい?」



「?、いかがなさいましたか?」



「きのーの、よるは、ありがとーごじゃいましゅ。」ペコリ



「お、お気になさらないでくださいレイお嬢様、私は当然の事をしただけで御座います。」



「でも、ありがとー。」



「…はい、私には勿体無いお言葉ですが、ありがたくいただきますね。」



パメラさんは、そう言ってペコリとお辞儀をすると、ご飯の準備に戻っていった。


昨日は色々あったからね、お礼を言うのは人t-じゃないや、悪魔として当然の事………だよね?

まぁいいや、気にしたら負けって事で、うん。

え?今朝の事?なにそれ、ケサハ、ナンニモ、ナカッタヨ?HAHAHA!

………仕方ないね。



「ぱ、ぱめらしゃん。」



「?」



ちょうどパメラさんが、ご飯を持って来てくれたので、再度お礼を言う。



「あ、あのね、きょーの、あさも、ありがと(照)。」ぼそぼそ



「それでしたら私の方m-コホン。

そちらでしたら、お気になさらないでください、あのような日も御座いますよ。」ふんふん



「?、うん(照)。」



なんか最初に別の事を言おうとしてたような?

気のせいという事にしておこうか、恥ずかしいし、お腹減ったし。


いろいろ考えたが、ボクはご飯を食べることを選ぶ、お腹が減ったから。


今日の朝食は、なんかの肉のスープに、モルチと、ブロッコリー?だ。


ブロッコリー?が緑を通り越して、ドス黒さのある深緑なのはご愛敬だろうね、それよりこれ何の肉なんだろ?



「ぱめらしゃん、これなんの、おにく?」



「それは、ウッヒョイのお肉になりますね。」



「へー。」



肉を突き刺し、ぱくりと口に入れると、脂身の少ない豚肉をマイルドにしたような味わいで、素朴な美味しさがある。


ウッヒョイか、プポル程じゃないけど美味しいな、けど、ウッヒョイって、どこかで聞いたような?

…!、まさか本に書いてあった猿?かな?

………まぁいいか!美味しいから、美味しいは正義だと誰かが言っていたしね!


モグモグ…


ご飯を食べていると、いつもの事だけどパメラさんが後ろに立っている事が気になってくる。

両親〈特に父〉がいるときは仕方ないとしても、今はここに2人っきりしかいないのだし、ボクも1人で食べるのは寂しいから、是非とも一緒に食べたい。


お願いしてみようかな。



「ぱめらしゃん、おねがいが、あるの。」



「なんで御座いましょうか、レイお嬢様。」



「ごはんを、いっしょに、たべたいな。」



「…申し訳ありませんレイお嬢様、…そのような事は出来ません。」



このくらいの、お願いは通るだろうと思っていたので、ちょっとショックですよパメラさん。

これは理由を聞かないと納得できないよ?



「なんでー?」



「主と使用人が一緒に食事をするのは、あまり好ましくない事だからで御座います。」



「ぱめらしゃんの、あるじは、おとーしゃまじゃないの?」



「確かに御給金は、旦那様から頂いておりますが、私が仕えているのはヴォルヘイム家なので御座います。

ですからレイお嬢様も私の主となりますね。」



「じゃー、なんで、よくないの?」



「それは、レイお嬢様の威厳が周囲から軽んじられる可能性があるからで御座います。」



「ボクは、そーゆーの、かんけーないよ?」



「今はそうかもしれませんが、レイお嬢様の将来の事も御座います。

それにこれは、私の心構えのためでも御座いますので。」



おのれパメラさん、ああ言えばこう言う、こう言えばああ言うでボクが打ち負かされる。

うーん、どうするかなぁ…。

あ、そうだ。



「じゃー、ぱめらしゃんは、ボクのおねがい、きーてくれないの?」むすっ



「レイお嬢様の害になるような事でなければ、いくらでもかまいませんよ♪」ニコ



フヒヒ、言ったね?言っちゃったねパメラさん!

このレイ ヴォルヘイムちゃんのお耳にはしっかりと聞こえたよ?


という事で、ボクはむすっとした態度のまま、握っていたお気に入りの先割れスプーンをポイッとテーブルの上になげる。

スプーンがカチャンと音がして、それをパメラさんが不思議そうに見つめる。



「レイお嬢様…?」



「じゃー、ぱめらしゃんが、いっしょじゃないなりゃ、ボクもう、ごはんたべない!」むっすー



そう言ってソファーにふて寝する。


フヒヒ…どうだパメラさん!

自分の心構えを貫き通せば、ボクの体がよろしくないし!

ボクの事を考えるなら、自分の心構えを折るしかない!

まさに二律背反!心の葛藤!

フヒヒヒヒ!



「そのような事をなされたら、お身体に障ってしまいます!」



「しりゃない!」



ボクの目論見通り困惑しているパメラさん、さぁどうする!?



「レイお嬢様、いい子ですからお食べになって下さい、ね?」



「いや!」



「それに、せっかくのお料理が冷めてしまいますよ、ですから…。」



そう言って、ボクの体を起こそうとしてくる。


おのれ、実力行使とは卑怯〈人の事はいえない〉だぞパメラさん。

こうなったら、あの手を使うしかないな。



「いーー!やーー!!!!」ぱたぱた



まるで駄々っ子のように、手足をぱたぱたさせて全身で拒絶する。

初めてやってみて、かなり恥ずかしいけれども、パメラさんには効果が絶大のようだ!

しかし!



「………レイお嬢様のお気持ちは、わからないでもないのですが…。」



うぅん、若干揺らぎ始めたみたいけど、まだ折れないようだな。

だが、もう一押しでもすればいいだろうよ!


という事で、急に手足をぱたぱたさせるのを止めて、パメラさんを、うるうるした目で見上げる。



「ぱめらしゃんは、ボクのきもちよりも、おしごとのことが、だいじなの?」 うるうる



「!!、…すみませんレイお嬢様、私の方が間違えていたようで御座います。」



「えっ、じゃー、いっしょに、ごはんたべてくれるの?」



「はい、レイお嬢様がよろしいのでしたら、今後2人だけの時には、お食事は御一緒させていただくというは事でよろしいでしょうか?」



「うん!」



「それでは、私の分も用意して来ますね。」



そう言ってキッチンへ向かうパメラさん。


フヒヒヒヒ!

どうやらこの勝負〈いつから勝負になったのかは知らないが〉はボクの勝ちのようだ!やったね♪


という訳で、これからは一部条件があるけど、パメラさんと一緒にご飯を食べれるようになったのだ!










ちなみにブロッコリー?の名前は普通にブロッコリーで、まるでゴーヤのように苦かったため、どうにかして残そうと頑張ったが、すべてが無駄になり、結局食べるはめになったのは余談だ…。

なんかあったら嬉しいです。

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