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最強忍者の異世界無双~現代最強の忍者は異世界でもやっぱり最強でした~  作者: 轟龍寺大鋼
ルゼリオ王国動乱編 特級冒険者ウォルフジェンドの章
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第304話 「歪んだ愛」(バトル)

 この回は、途中から激しい性描写がありますの

でご注意ください。

 瀕死の主を懐中に匿う素体に知性は無く、ただペルシオスへの忠誠心だけでそこに在り行動している。

 そんな素体は主の容態を慮り、歩みは牛の如く重く慎重になっていた。


 それはコージュにとって、鴨が葱を背負って来たのと同義だった。しっかりと動きを見極めた上で罠の発動ができるからだ。

 そしてその時が来た。

 ゆっくりと差し出された素体の腕が、草原に擬態した氷の上に乗り、他の腕もそれに続く。

 六本目の腕が氷に乗った。当然、本体は穴の真上に来る。

「今です。ナルさん、氷を解除してください!」

「ああ。氷よ砕けろ!」


 最大化力を出せるツインバスターキャノンモードのハチカンを装着したナルが光の丘の屋上から穴へ向かって飛び立ちながら命じると、地面に擬態していた氷が粒となって散った。

 宙に投げ出された素体は、救いを求め数度空を掻くと、直下へと落ちて奈落に消えた。

「これで終わりにしてやるぞ!ウバーラ弾、ココバル弾装填!発射ぁ!」

 穴の真上に到着したナルが、魔法の爆発を引き起こす弾と絶対零度の弾を装填し砲門を直下へと向け発射した。


 あらかじめ魔力に満たされていた穴の中で、冷気の爆発が生じ、それを絶対零度が瞬時に凍らせる。

 凍った爆風が素体に届き、主を守るために吸収を二の次にした身体を無数の棘となって侵食する。

 上下左右、全ての方向から串刺しにされ、穴の中は正に針の(むしろ)となった。

「コージュ、指示通り化け物を氷の棘で封じたぞ」

 報告のため、ナルが魔法珠の先のコージュに語りかける。


 ◆


 素体の生態は謎で、弱点がどこなのか効果的な攻撃なんなのか、全く見当がつかない。未知にして不定形な状態では、急所を特定できず不用意に攻められない。

 そこでコージュは案じた。わからないのであれば一瞬で仕留めれば良い。と。


 その案とは、ペルシオスに気を取られた状態での化け物を擬態した穴の上へ誘い込み、落下させ、ナルの氷魔法で全方位から刺突して主従諸共に一度に仕留めるというものだった。


 そしてその狙いは見事に成った。

 素体は穴の中でその身を余すこと無く棘に貫かれ、身動きが取れなくなっていた。

 内に主のペルシオスを抱え、外は棘によって釘付けとなって固定。最も驚異的だった吸収の機能はその働きを失う。

 損傷も激しく、傷口からは赤と紫が混ざった液体が噴き出していた。


 ◆


 穴の上から、唯一素体の姿を視認できるナルが様子をうかがう。

「死んだ・・・のか?」

「まだ安心はできません。警戒を解かないようお願いします」

 魔法珠から聞こえるコージュの声は緊張感を維持していた。


 ◆


 静かで暗く、冷たい時間。

 素体の体内、生と死の狭間で、ペルシオスは己の命が揺らいでいることを噛み締める。

「顔、四肢、胸を撃ち抜かれ、全身には致命傷の打撲・・・そして、ノルスも手酷くやられたようだな・・・体内に匿われているが、さっきと違い傷が治る気配が一行にない・・・さすがの我も、もはやこれまでか・・・あとは、緩やかなる死を待つのみ・・・」

 まどろみに似た感覚が意識と全身を包む。

 このまま死ぬのも悪くない。

 従順な僕に抱かれながら、ペルシオスはある種の充足感に満たされていた。


 異形となった下僕からの庇護。

 ただ本能に沿っただけの行動だが、同じく竜の本能にしたがって闘争を行うペルシオスにとって、それは心地のよい共感だった。

 これまで幾人もの若い男の精を貪りながら得ることができなかった感覚を、初めて有することができたのだ。

 それは人間で言うところの、絆や愛に近い感覚だった。


 左の頬になにかが触れた。

 ペルシオスは、うつろいだまま、それに目をやる。

「なんだ、これは?触手・・・しかし、この形は・・・ふっ」

 触手の形を目にしたペルシオスは思わず失笑した。なぜなら、その先端はノルスの男性器と同じだったのだ。そして大きさも見慣れたものだった。

「貴様、この期に及んで盛るか。大したものだ。・・・だが、まぁよかろう。未練を残したままでは、死にきれん。共に興じようではないか」


 ペルシオスが口淫のため、紅い唇を開き、下僕の欲の権化を受け入れる姿勢を見せた。

「おぼっ・・・!」

 すかさず、ノルスの形の触手が先端を押し込んでくる。まるで童貞を捨てる夜を迎えた青年のような勢いだった。


「の、ノルス・・・」じゅぽ「そんなに慌てるな」ぐぷっ「少し激しすぎ・・・」じゅぶじゅぶ「おぶっ」

 何度も何度出し入れされる触手によって、ペルシオスは言葉を続けることが難しくなっていた。

 数十回の運動が続いた時、触手が動きを止めて震えだした。奥が膨らみ、何かが込み上がってくる。

「ふふ、出したいのだな。構わん、出すが良い。飲み干してやるぞ、光栄に思え」

 咥えながら射精を促す主の言葉に従い、触手の先端から白濁の液が大量に発射された。


 白濁液は口だけに収まらず上下の流れが生じ、上は口から溢れ、下は喉に流れ込む。

「げぇっ、な、なんだこの量は?」

 これまで数千という数、口内射精を経験してきたペルシオスだが、ノルスの常識から逸脱した量にたまらず嗚咽を漏らす。


 苦しみのあまり、ペルシオスは触手を掴み引き摺り出そうとするが、口の奥に居座った触手は構うこと無く前後運動を繰り返すし、それが更なる嗚咽を呼ぶ。

「おぼ、えぶっ、えぶっ!」

 強引な動きにより白濁液と唾液が混じり、グチュグチュと音と泡を立てる。


「!?」

 下半身に、また何かが触れた。先ほどと同じ感覚、二本の触手が足に絡み付いていた。先端も同じくノルスのモノと同じ形だった。

 二本の触手は、腰当ての隙間から強引に下着の中に入り込むと、秘部に先端を擦り付ける。


「こいつ、ただの化け物に成り果てたか・・・欲に呑まれおって・・・ひぎっ!」

 準備の整わない陰唇を押し開いて、触手が強引に入って来た。その大きさはノルスのモノよりも二回りほど太い。

「あ!が!ぎ!が!ああ!ぐふっ!」

 膣、子宮、内臓を下から圧迫するように何度も乱暴に突き上げる。


「や、やめ、ノル、ス・・・ぎゃあ!ぐえ!」

 制止の言葉を遮るように内臓を突く触手。その勢いで腹の中で蛇が暴れているように形が変わる。

「ひっ、ぎぃっ、あ!あ!や、やめ、げぇぇ!」

 

 ここで不意に触手が動きを止めた。

 ペルシオスは命令に従ったと思ったが、それは違った。小刻みに震えている。発射の予兆だった。

 口から溢れた液、その再来を予感させる。

「ま、まさか・・・貴様・・・中で・・・」

 予感が実現した。ほぼ鳩尾(みぞおち)まで到達した触手の先端から、大量の白濁液が飛び出した。


「ひぎぃぃぃいいいっ!」

 下から上へ注がれる白濁液。うねっていた腹部が臨月のように膨れあがる。

「あぎゃ、あああああああ!や、破れる・・・裂ける・・・!?」

 さらに陰唇に何かが触れた。二本目の触手だった。

「ひっ、も、もう無理・・・ぎゃあああっ!」

 主の意思に構うこと無く触手は潜り込む。

「こ、壊れ・・・る。は、はへっ、ああ・・・」

 さしもの超将軍ペルシオスも、執拗な攻めに意識が朦朧とし始めた。消耗しきった身体では抵抗も叶わないと、諦めを選択したのだ。

 そんな傀儡のようになったペルシオスを、さらに無数の触手が取り囲む。


「あ、ああ・・・たく、さん・・・へへ、へ・・・たくさん・・・い、入れ、て・・・もっと、注いでぇぇ・・・」

 ペルシオスは受け入れることを選択した。全身の穴を自ら広げ、空虚な目でねだる。

 触手が一斉に動いて絡み付いてきた。

 あらゆる穴に大小の触手が伸び、我先にと押しかける。

「あっ、あっ、あっ、あっ!ぐぇ、ぐぇ、ぐぇ・・・・・・」

 行為が長時間に及ぶと、ついにペルシオスは喘ぐどころか声を発することもなくなった。

 完全に、いつ終わるかもわからない、怪物の処理の道具と化していた。

お読み頂き、ありがとうございます。

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