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差別とは何か

作者: ヒトデナシ

 初めにこの議題に対してあくまで個人的な考えによるものだとお伝えさせていただきます。私自身が好きではないと言うだけで他の人が間違ってるということでは無いということです。

 ある小説の感想文で”この言葉は差別ではないか?”というものがありました、私はそれに対して”なぜこれが差別に当たるのだろうか?”と考えたため今回において書きたいと考えました。



 黒人という人種を示す言葉があります、大抵の人にとってそれは差別にはなりえません、しかし差別する人によっては”黒人のくせに”と差別として扱われます。それは過去に奴隷として連れてこられたり、解放後は自分たちの仕事を奪った為の歴史的な確執によるものかもしれません。

 インディアンやアイヌ族と呼ばれる人たちはそれに誇りを持っています、しかし”汚い”や”未開人”と意味を込めて呼ぶ人もいます、よく知らないが周りがそう言うから、周りの認識がそうだからとそれに恭順しているだけの人もいるでしょう、農業なども多くの人が”しんどい・汚い・休みがない”と嫌う傾向にありますが、そうでない場合も多くTVなどで農家の人を見ると楽しそうに仕事していてもなかなか払拭されません。それでいて”老後は畑を作りながら・・・”などと簡単に言う人たちもいます。


 私の考えとして差別とはそのつもりで言う人とそれに賛同する人が居なければ成り立たないものだと思います、そして差別として言う人たちよりも”それは差別で無いのか?”と発言する人たちの方がより当人達を傷つけているのでは?と考えています。これは非難する人たちよりも擁護する人たちの方が声が大きいからです、差別は悪いことでしょうしだからこそ悪意から守ろうともするのでしょう、しかしそうやって注目されることで余計な悪意を呼び込むこともありますし、それに誇りを持っていた場合には逆に”自分たちは可哀そうなのか?”と傷つけることになりかねます。


 日本だと部落という言葉があります、そしてそれを助けようとする”部落解放運動”というボランティアがあります、それは長い間されており今も続いているものです。私は過去に参加したことがあります、それは実態を見たいという興味からでした、多くの人が参加していましたが中には”可哀そうだから”、”間違っているから”と参加してる人もいました、”助けたい”では無いんだなぁとその時は思いました、そして活動後にお礼としておにぎりを振舞って戴きました、それをその場で食べずに駅のごみ箱に「変なのが付いてそうだし汚い」と捨てる人達も見ました。

 後日、運営してる人などに話を聞いて回るとそのことは認識されていました、しかしそれでも多くの人に参加してもらわないと無くならないかと考えてるそうでした、部落と差別してる人達よりも自身たちが”私達は可哀そうなのだ”、”私達だけじゃ何もできない変わらない”と自らを差別していました。



 今回は差別について書かせてもらいました、多くの人がそれを議題に挙げるのは助けたいからかもしれません、しかしそれが助けになるかどうかは考えて欲しいと思いました、注目されずにそっとしておいて欲しいと思う人が居るからです、注目されることで疲弊していく人たちも多いからです。

 差別に対してだけではなく自身が好きでないことに対して悪意を向けるときも善意を向けるときも自分の考えとは違う人が居ることを考えて欲しいと私は思います。軽く言ったつもりが大きくなりより傷つけることの無いように私はお願いしたいです。

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