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オリジナリティなんて

作者: 葉室 律

エッセイって、良いですね。

 つらつらっと考えたことをアウトプット、と思っての駄文です。


 いくつか短編を書いて、思いました。

 自作、オリジナリティ、ないな、と。

 影響を受けた、というか、もはや二次やファンフィクションではないか、と。


 けれども、こうも思うのです。

 このご時世、もう、完全オリジナルな斬新な設定って、ほとんどないんじゃないかな、とも。


 ハヤカワ文庫時代(30~50年前位)、SFな設定だけで、斬新でした。

 豹の頭の戦士が出てきただけでも、今までにない設定でしたし。

 戦国時代に逆行した自衛隊なんか、ナニコレスゴイっていう名作でしたが。

 今なら、自衛隊、異世界に行っちゃいますからね。


 それなりの年月をかけて、小説界隈が熟成されて。

 SFな異星、異世界、魔法、過去、未来、超能力、スチームパンク。

 勇者召喚、ゲームがデスゲーム、ループものに転生に転移、歴史改変、「原作」改変。

 ラノベ設定が氾濫して、出尽くしてるんじゃないかな、て気がします。


 登場人物の名前を変えただけで、どこかで見た流れ(ストーリー)

 ヒーローがヒロインへ、ヒロインがヒーローへ、愛を叫んで終わりなラブストーリー。

 正義、あるいは正義の「側」が勝利する因果応報(勧善懲悪)物語。


 なのに、いまだに、これ面白い、と思う作品が出てくるわけですよ。

 二番煎じ三番煎じどころじゃなく、もはや出がらしレベルで使い回される設定の中。

 この作品すごく面白い、楽しい、感動したと、星5をつける作品、心当たりありますよね。


 要は、独創的かどうかなんて、あまり関係ないんですよ。

 黄門様だって、何度も何度も印籠かざして、愛されてきたんです。

 清く正しい歌劇団だって、同じ作品を別の方が演じただけで、劇は別の色合いに染まってロングランです。


 過去に続きを足して現在、現在にさらに続きを足して未来に。

 つまりは、作品はすべて過去作品の本歌取りとも言えるのでは(暴論)。


 ということで。

 手を変え品を変えれば、リピート(二番煎じ)し続けたって良い、と個人的に決着をつけます。

 そもそも、自作にオリジナリティの有無なんて、考えるだけ烏滸がましい。


 ここは「なろう」。

 もう一度。

 ここは「なろう」。


 本職でもない素人が、好きに書いてるんだから、好きに書けば(下手の横好き)いいじゃないか。



 以上。

 これは、すべて、個人の感想です!!!

 と声を大にして主張しておきます。


 つらっと駄文を書いただけですので。

 お目汚し、失礼致しました。









 以下、この小話を書くに至った、自作の言い訳です。

 自作、オリジナリティ、ないな、もはや二次やファンフィクションではないか、と思った理由、もしくは作品裏話。


「どこの誰とも知れないあなたへ」

 昨今、転生・転移にはチートはつきもので、俺tueeeが主流すぎる。よし、ここは逆張りだ。

 という、単純な思いから、ほんっとに何もなしの転生となりました。

 ごめんよ主人公、魔法さえ使えないとか、哀れが過ぎる。



「だからあなたを守ります」

 昨今、クズい勇者や聖女が多すぎでは。

 まっとうな聖人カモン! 

 勇者は神から力を与えられて、聖女は神の代理人。とても当たり前な設定で捻りもない。

 でも、古拙さはあるよね。



「英雄の願い事」

 名作、蛍火の社で、最後、蛍はギンに触れることができましたが、もし、もしも、間に合わなかったら? というIFと、ゲームのサポートキャラクターからのプレイヤー引退って……と思っての作品です。

 好きも愛してるも言ってませんが、ジャンル:恋愛のつもりです。



「彼方にて幻を想う」

 昨今、言語翻訳機能付き召喚や転移が主流ですが、初期は、言葉通じないよ! からだったな、と思いまして、回帰しました。

 言葉通じない異郷って、絶対、馴染めないですよ。

 上記とプラスして、異世界なヒモ生活で知った、冷暖房完備の1LDKって王侯貴族に勝る生活なのかっ、をぎゅっと押し込んで、出来上がったのがこの作品です。



「癒し手の偽り」

 人生初の、ミステリー作品。

 最初の構想では、犯人が高笑いして終わってしまいそうでした。

 かっこいい探偵はどこに!? と焦り。

 恋愛を絡めてなんとか軌道修正した作品です。

 おかげで、最初の構想とはまったく逆の性格の犯人になりました。


 とりあえず。

 下記の二つのエッセイ、超絶お勧めです。


 あひる隊員01様の

「ミステリテンプレ・あるあるをツッコムだけのエッセイ」

 琥珀様の

「誰にでも書ける殺人。あるいは異世界恋愛とミステリって案外相性良いのでは」



「隠された扉の真実」~立て、立つんだ、悪代官ー!!!~

 まさかのミステリー第二弾。

 ネタと同時に閃いた「オオカミ少年は信じてもらえない」のタイトルが、丸っとボツになった問題作ですね。前回、「真実を告げる魔法」をイレギュラーな使い方したので、ちゃんと今回は王道な使い方をしようと思ったんです。

 ミステリーの王道と言えば密室。

 なので、「王道」x「王道」の、合わせ技な作品、のはず。

 そして忘れもしない9話目……書き終えた後、気に入らなくて、三分の一を書き直した曰く付きの最終話ぁぁぁ!!!

 いやもう、なんでミステリの犯人って最後、自殺と遺書がワンセットなのか、その理由がわかりましたよ。

 犯人を改心させるなんてこと、作者には無理!!!

 まぁ、ミステリって難しいな、て再認識した問題作でした。

 ネタタイトル・ネタサブタイトルで遊んだのが楽しかったです。


 

「裏切りの騎士 ~悪役令嬢よ さらば その後~」

 ミステリシリーズの、まさかの三作目。ほんとにまさかの。

 陰謀的なお話書きたいな~、と思って、お、良いギミック思いついた、これで人が暗殺され……あれ? これはミステリでは? が発端。しかも、このギミックで人がどう死ぬかを考える=戦闘場面=戦術と思考が転がり、なんでか別のお話「これは政略結婚です」を思いついたという。ジャンル恋愛のくせに、話展開が急に戦闘に舵を切ってたのは、これのせい。

 あと、犯人の結末は、シリーズ二作目の反省を活かして。

 無力な神様のお話も入れることができたので、作者的には満足。



「真実の愛の国(笑)」

 なんで婚約破棄なんかするの? 馬鹿なの?

 そんな馬鹿な王子って、ほんとにいるの?

 まぁ、ほんとにいるんですが。コロン様のエッセイで土下座ですね。

 でも、それでも。

 どうやったら、まともな王子が婚約破棄を叫ぶのか。どうやったら、婚約破棄を叫ぶ状況になり得るのか。

 そして、登場人物の名前は童話・物語由来。

 その合わせ技で書かれたのが、この作品です。



「なろうランキング」

 もう何も言うまい。

 「隠された扉の真実」の、最終話を三分の一を書き直すことになった時。まるで、テスト前に部屋の掃除を始めてしまうがごとく。

 現実逃避に書いた作品です、はい。

 勢いはあるんじゃないかと自負しております。



「いいえ、そんなことはありません ~花嫁の恋~」

 癒し手様の言う無力な神様って? の設定の為の作品がこんなことに。すれ違い、嫌われ、からの、作者渾身の尽くし系純愛、と主張したい。……ジャンル:恋愛のくせに、真っ先にしたのが毒花を調べることだったのは秘密です。

 とりあえず、聖女と勇者の話・ミステリー系・真実の愛の国がぜんぶ同じ世界だとつながった、はず。なにげにどこの誰ともしれないあなたへもそうなんだけれども、その設定、出せて無いなぁorz

 


「続きはまた明日」

 一週間に一度の更新という、題名への裏切り。

 それはさておき。要望も何もなかったというのに、「どこの誰とも~」の長編化という、誰得だよ、作者得だよ、としかいえない暴挙。

 いや、ほんと暴挙でした。

 誰だよ、仲間八人って設定したの、作者だよ、と自己ツッコミしつつ、八人分、ひーこら言いつつ、書き書き。

 まぁ、デュマの岩砦エドモン・ダンテス出せたし、満足!

 そして、作中で引っ張ってきた絵本……うん、自分で泣ける。

 なんでこう、絵本って、泣ける話多いのか。

 かたあしダチョウのエルフも出したかったけど。

 ファンタジーにダチョウかぁ。名前のエルフは、種族エルフに間違われそう。

 という理由で、出せなかったのが無念。

 でも、泣ける話ですよ? おすすめ、おすすめ。



「これは政略結婚です~あなたを愛することはない、はお互い様」

 別作品を思案中、突如降ってきた恋愛ネタ。あらすじも、ドアマットヒロイン、ヒーローに助けられ、ハッピーエンド、ド定番だしすぐ書けるさ、と思って書き始めたら……書けない終わらない。天邪鬼を起こして、ヒロインでなくて、ヒーロー側から書いたのがダメだったのか。全14話なのに、ヒロインがまともに出てくるの9話目からとか、内容の8割がファンタジーとヒューマンドラマだよ、恋愛どこにいった、とか。でもこれ、恋愛以外のナニモノでもないし!!!

 それはさておき。フラワーセンターの花カレンダー、めっちゃ便利。季節の花がすぐわかる! 産地がどうの、という問題は、まぁ……異世界ってことで、一つ。チューリップ投機は起こらなかったのだ。



「座右の銘は常在戦場~スーパーハイパーウルトラゴージャス美人なわたし」

 サブタイ長いよ、でもこれしか思いつかなかった。

 知識チートな話書きたいな、と、みにくいあひるの子、の混合。だから主人公の家は白鳥由来で、登場人物も鳥由来、という安直なネーミング。

 主人公の性格がアレなのは、うん、ぶっとんだキャラで、知識チートを霞ませようとした狙い。かなり最後まで、知識チートであることを悟らせなかったんじゃないかな、と自画自賛。

 まったくもって筆が進まなかった問題作。書き終えた後、あひる浮かべるだけのゲームを思わずぽちりそうになったし、途中のグダり具合は、エッセイ「ジャンル瞑想~」の通り。

 コメディチックな始まりで、ジャンル:コメディいけるか! と書き進んでいけば、何故か途中からシリアスになる、いつもの仕様。恋愛も断念。

 ……ジャンル恋愛、ジャンルコメディ―、ハードルが高く、たどり着けない不思議。これが作風かorz



 最後の最期まで読んでいただいて、ありがとうございました。


 最後まで読んで下さった方。


 皆様方も、自作の裏話をまとめて書いてみませんか!?(周りを積極的に巻き込んでいくスタイル)


 感想に「書いたよ!」と下さいましたら、喜んで見にいきますので、ぜひ!


 それでは、本当に、最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

自作の裏話メモな気分で書きましたので。

もし、もしも、最後まで読んで下さった方がいらっしゃったら、本当にありがとうございました><

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