第1話 100度目の誕生
ここ、剣と魔法の世界で俺は今、
記念すべき100度目の人生を迎えた!
第1話 100度目の誕生
俺は今、100度目の誕生、つまり100回目の人生を迎えた。新しい両親に囲まれ、産声をあげている。
「見てあなた、私たちの子よ」
両親の目には涙が浮かんでいる。
この世には2つの世界がある。ここ、「剣と魔法の世界」と、「現実世界」。いや、どちらも現実なのだから現実世界と呼ぶのは少しおかしい。
文字通り「現実世界」は化学が進歩し、文明が発達した世界。魔法も異種族も存在せず、現実的な世界だ。
対して「剣と魔法の世界」は、魔法が存在し、他種族が共存している。毎日が冒険で、驚きと発見に満ちている。魔法や剣を駆使しモンスターと戦い、人々が皆、夢と希望を抱き生きている。どちらの世界の方が楽しいかは言うまでもない。
そして今世、俺が生まれたのは「剣と魔法の世界」。ここ最近は「現実世界
」への転生続きだったから正直嬉しい
「お前の名は、アーサック!アーサック・ハリスだ!」
アーサックか、いい名前だ。今世も貰った名に恥じない生き方をしよう。
・・・まあ、貴族でもなんでもない村人の子供だがな。
さて、今世は何をしようか、「現実世界」の知識で凄腕の医者になるか、それとも権力を求め成り上がるか、商人、武闘家、道化師、作家、考えるだけで胸が踊る。
「セレン、この子は絶対・・・村1番の木こりにするぞ!!」
・・・前途多難そうだな。