久遠編:相方を背負う
作者からのお願い:え〜、タイトルがちょっとあれだったりするとなかなか読む気が起きない………そんなことはありませんか?雨月もその一人でどなたかの小説を読もうと思ってもやはりタイトルで引いてしまったら殆ど読むことはありません。そこで、提案なのですがこの小説を読んでくださった方があの小説は面白いよとかあれは傑作だったとか雨月に教えて欲しいと思います。無理に……とはいいませんが、教えてもらえると嬉しいものです。メッセージなどで教えていただけたらいいなぁと思っています。勿論、自推でも結構ですので、よろしくお願いします。ああ、そうそう………カウントダウン5ですね。
久遠編:相方を背負う
「へ?なんですか?」
撃たれたはずの久遠だったがその額からからんと鉛の玉が落ちた程度だった。すり傷さえしておらず、血すら滲んでいなかった。
「え…………」
「言っただろう?僕は無駄な事をしない………龍を殺そうとするならもっと強い武器がないと無理だから………それに、あのじじいも龍のはしくれだからな、あの程度じゃ死なない。憎しみをこめて撃った弾丸だったとしてもそれが威力を増すことなんてありえない」
そういって遊具を適当に撃つ、するとそれが本物であるという通りに穴が開いていた。
「まったく、危険なことをしおって馬鹿が!」
後ろからじーさんが立ってこちらへと歩き出していた。まぁ、しかし頭から血を出してはいたがかすり傷程度だった。
「おじいさん…………」
ほっとしたのか、また涙を流している久遠だった。
なごみ始めた空気がだったが、相手が俺の額に拳銃を突きつけたことによってあっさりと緊迫した空気に変わっていた。
「おっと、別に僕は龍を殺しに来たわけじゃあない。龍の血が入っているといっても覚醒してなきゃ人と同じだからな…………」
「…………」
「輝さんっ!」
「おっと、動くなよ」
かちりという音が拳銃から聞こえてくる。
「お前も持ってるんだろ?おもちゃをよ。あの馬鹿女からもらったはずだからな」
見ていたのかと思ったのだが、ポケットが銃の形に膨らんでいたからわかったのだろう。
「僕は一方的に勝つっていうのが嫌いだ…………一応、相手にも勝てるチャンスをやるっていう方法が好きだからな………それで勝負しろ」
あっさりと拳銃をひいてマガジンを取り換える。俺も立ち上がって拳銃を引っ張り出した。
「輝さん…………」
俺に久遠が抱きついてきた。ものすごく、温かい。
「大丈夫だ、久遠………俺は………」
「負けないってか?はっ!くだらねぇ!さっさと構えろよ」
冗談か、本気か………久遠へと再び銃口を向ける。あの弾丸を受けても久遠が死ぬことはない………理屈では分かっていたがそうもいかなかった。とりあえず、向けられている銃口を俺へと向けさせるよう、移動する。
「…………お前、名前はなんていうんだよ?」
ふと、相手の名前を聞いていなかったので尋ねてみる。てっきり答えてくれないと思っていたがあっさりと答えてくれた。
「白河明人。僕は血の綱がらねぇお前の弟だ」
弟………弟ねぇ……残念ながら俺には妹は居ても弟なんていない。
「…………」
「保証してやろう、僕の放った弾丸は見事にお前の頭蓋を割るね………それで、面白いことが起こる」
久遠が泣くところでも予想しているのかしらねぇが………そうしないようにやるしかない。
「が、頑張ってくださいね、輝さん!」
「ああ、まかせ……」
ぱぁん!
そんな乾いた音が聞こえて相手を見やる………にやっと笑っていて銃口から煙が立ち上っていた。
急に視界が斜めになって、すぐ右を向けば公園の地面がうつった。そして、なにか赤い液体が…………
「輝さんっ!?」
「輝!?」
久遠とじーさんの声が聞こえてくる………
それ以降はもう何も聞こえない。




