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久遠編:一人が倒れて

気がつけば第20部分。それと、これまでの小説の中で一度もやったことがなかったことをやってみたいと思います…………アクセス数、100突破!こんなに読んでくれるとは思いませんでした。まぁ、結構前のことなんですけどね。とりあえず、この先漆と久遠はどうなるのか、そして輝はどんな結末を迎えるのか………評価に感想、メッセージその他もろもろお願いしたいと思います。まぁ、こないでしょうけど挨拶のようなものです。

久遠編:一人が倒れて

 暗がりの中、俺らは今ベンチに座っていた。俺の腕の中には久遠がいる……温かく、だけどそれが彼女が生きているという証拠にもつながるというごく一般的なこと。生きているんだから温かい……当然のことだがそれがうれしかった。

 ぎゅっと久遠を抱きしめている俺を見ることもなく、俺の隣に座っている。

「……また、白河が動きだしたって聞いて戻ってきたわけじゃないけど……あなた、どうみても白河の血を持ってるわね?」

 嘘はついても意味がない……この人相手にだが。

「ええ、俺は白河家から養子に出されました……今じゃ、黒河輝です」

「へぇ、輝ねぇ……漢字は違うけど私の弟もあきらって名前」

 ふふっと笑うが、俺は久遠のことを聞いておきたかった。

「あの、どうして久遠はこんなことに?」

「久遠ちゃんは生まれて成長するまで……ああ、もちろん今も受けてるわよ?薬の影響を受け……あなたの力によって久遠ちゃんは人の姿に戻った……これが意味することがわかる?久遠ちゃんは姿は不完全なれど、白河が求めていた完全な龍として生まれてきたのよ」

「……」

 少し変わって生まれてきたのだと思っていたのだが、改めて久遠が龍であるということを言われて少しだけ、ショックを受けていた。

 どうやらそんな顔をした俺が気に喰わなかったらしく、相手は声を荒げていた。

「そんな顔をしない!あなたが久遠ちゃんを信じてあげられればあなたの知っている久遠ちゃんはずっとそのまま……馬鹿らしい話だけとあなたが久遠ちゃんにしてあげられることは信じてあげることだけよ」

「信じるたって…………俺はその話が信じられないんだが?」

 意外と馬鹿な子なのねとそういって相手は鼻を鳴らす。

「遅かれ早かれ久遠ちゃんは狙われる……誰に?とは聞かないわよね?」

「白河?」

「甘いわね、この情報が多くのところに流れれば研究対象として彼女は狙われる……頭に叩き込んでおくこと。それと、私が知りうる範囲の中では久遠ちゃんのお母さんのデータはなかった……きっと、白河本家に保管されてるってことでしょうね?すでにさまざまなところにこのデータのことは知れ渡っていて今だってそのデータを求めている連中はいるはずよ。久遠ちゃんが傷つけられてしまうのは時間の問題ね」

「………」

 俺は言葉も出なかった。

「けど、完全に久遠ちゃんが覚醒してしまえば話は別……もはや人間ではどうしようもないくらいの力を手に入れて、力の制御ができなければ暴れだす……暴れた龍を退治するのにさて、何人地獄の門をくぐらなきゃいけないのかしらね?」

 どことなく、うれしそうな微笑を俺に向けながらも何かをこの人が言おうとしていることだけわかった。ふと思ったことだがこの人が死神になったら世界は死人で一杯になるだろう。

「……俺はどうすればいい?」

「そうそう、その言葉がもうちょっと前に聞きたかったわぁ……あなたがすることはひとつだけ」

 懐から拳銃を取り出し、俺は少しだけびくついたがそれを俺に握らせる。

「……久遠ちゃんの母親のデータを燃やすだけでいいわ」

「それだけで?」

 データを燃やすだけ、それだけで本当に久遠は狙われずにすむのか?そういった疑問が頭に浮かぶ。

 俺の不安が顔にでも出たのか知らないが、安心させるような声音で俺に話しかける。

「後のことは心配しないで?こう見えても私って意外と友達多いのよ……ま、ちょっとくせのある連中が多いんだけどね」

「その人たちも……もしかして白河の薬が原因か?」

 相手はベンチから立ち上がり、俺に背を向けた。

「………久遠ちゃんを助けたければ動きなさい?そうね、明け方には行動を開始したほうがいいわ……まずは本家を目指すことね………けど、それだけで?っていったわね?ふふ、それって結構骨が折れるわよ?」

 それだけ言って彼女は漆黒の夜空に翼をはためかせて俺の目の前から消えたのだった……。

「ん……」

「おきたのか……久遠?」

「え?あ、はい……」

 久遠がおき、俺は立ち上がる。

「……久遠、俺についてきてほしい」

「え?ど、どこかへいくんですか?」

 寝起き顔の久遠がかわいい……この顔をこれから先、ずっと見るために俺がやらなくてはいけないことがあるのを知った。久遠の母親のデータを消すだけで、それだけでいいとあの人はいってくれたのだ。嘘は決してつかないような顔……いや、約束は絶対守るという表情だった。

「ああ、ちょっとものすごいことになりそうだけどな……」

 そして俺はこの言葉を久遠に告げる。

「きっと、最高の夏休みの思い出になると思う。だから、一緒に来てくれ、久遠」

「は、はい」

 少しだけ緊張している久遠の手をとって俺は歩き出したのだった。

 まず探すべき人物、それはあのじーさんだ。


さて、前回の問題の答えは………天道寺時雨でした!ちなみに、今現在の名前は天道時時雨となっています。やっぱ、寺とか名前に入れるのはちょっとあれかなぁと思ったために改名されたのですが………そろそろ、天道時時雨小説新作を出そうかなぁと思っています。そんなこと言ってたらまた愚者さんからつっこまれそうですけどね。

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