第九話:「黒白」
これはあくまで独り言です。ええ、誰にも聞かれていませんから………小説かいていてたまにメインヒロインをサブのほうに追いやってサブヒロインをメインにすえちゃいそうになるんですよ………実際、これまで書いた小説の中に『龍と書いてドラゴンと読む!』ってのでミストなる人物を一発キャラで終わらせようとしたのにそのまま………ああ、おそろしやおそろしや………こほん、ご意見、ご感想、メッセージに昨今の日本の政治の愚痴などを聞きたいと思ってますので、よろしくお願いします!
第九話:
「黒白」
「う、漆ぃ?え、えっとだな、今日からこの家に住むことになった………」
「最上久遠です」
「ん〜?」
そういってベッドの上で俺の漫画を読んでいたのだが、久遠を一瞥する。
「………誰?」
「だから、久遠。最上久遠だよ」
「知らない人」
そらぁ、そうだろうに。だから、今自己紹介をさせていたんだが……
「「………」」
本当に興味なさそうに漆はそっぽを向いて本を読み始めた。
「あ、あのだな、久遠もその、龍でな?」
「うん、それで?」
まったく、驚いていない……というか、興味を持っていない。
「え、えっとだ、ご両親が海外にいったんでこれから仲良くしてやって欲しいんだ」
「ふぅん………私は漆」
「え?あ、はい。よろしくお願いします」
「……」
「……」
それ以降、漆が何かをしゃべることなどなかった。
―――――――
寝る前のひと時、結局俺の部屋で俺のベッドを漆と久遠が使うことになり、俺は床に布団を敷いて眠ることとなった。
ちょうど久遠が歯を磨いている間に俺は布団の上で寝転がる漆にたずねてみることにしたのだ。
「なぁ、漆、久遠のこと嫌いか?」
こちらのほうを不思議そうに向けてくる漆。
「嫌い?いや、嫌いじゃないよ」
「そうか?それならいいんだけどさ」
「何でそんなこと聞くの?」
「そりゃあ、久遠はな、友達がいないんだ」
「私だっていないよ」
「……いや、とりあえずは俺がいるだろ?」
「あっちにも輝がいるじゃん」
「いや、友達かどうかは……その、会ったこともほとんどないし」
「私も一緒だもん」
そういって漆は布団をかぶって一人でベッドを占領。
「漆」
「……ぐぅ」
すでに眠ってしまったようで漆は一度眠るとそれこそ、何をしてもおきない。ちょっとした俺のいたずらなんて無視。だから俺はため息をつくことにしたのだった。
「あのぅ、輝さん?」
「あ、久遠……」
扉を開けて久遠がそこに立っていた。ものすごく、いづらそうにしていた。
「その、実は輝さんのお父さんから漆さんがいることは聞いてはいたんです」
「そうなんだ」
「だから、すぐにお友達になれると思っていたんですけど、漆さんにとってはわたしはお邪魔なんでしょうかね?」
本当に不安そうな瞳をこちらに向けており、俺はそんな彼女が気の毒になってきた。
「お邪魔じゃないだろ?邪魔だったら今頃久遠を襲ってるだろうし」
仮にも龍だ。気性が激しいところもあるだろうし……とか考えている自分が悲しくなってきた。
「と、とりあえず!まだあきらめちゃ駄目だ!」
「そうですかねぇ?もしかして、輝さんをとられると思っているんじゃないんでしょうか?」
「とられる?」
うなずいて何か思いつめたような表情でこちらをみてくる久遠。
「ええ、わたしと輝さんが話すことによって漆さんは輝さんと話す時間をとられてしまいます」
「まぁ、そらぁ、そうだろうな」
「漆さんも一人でこれまでいたんでしょう?わたしはあのような場所にいましたがそれでも夜遅くとかにわたしの両親はわたしにあいにきてくれていましたから」
そういって俺の隣に座る。漆は……そうだな、確かにあんなくらい場所に一人でいたのだ。思い出したくないのか暗い場所には行きたがらないし眠る時だって部屋を暗くすることはない。
「久遠、漆はちょっとわがまま言ってるだけだ」
「そうでしょうか?」
「そうそう、だからお前が気にすることもない……とりあえず、今日は疲れたろ?」
主にめちゃくちゃアプローチをかけていた漆にオールスルーを食らってしまって。
「だから、もう寝ろよ。ほら、俺の隣が空いてるから」
「あ、はい。失礼しますね」
二人寝るにしちゃあ、少し狭いがなんとかなるだろ。俺は明日こそは漆と久遠が仲良くなれるように努力しようと思ったのだった。
――――――――
これは夢である。
「輝、こっちにおいで」
「……お父さん、このお家大きいねぇ」
「そうだな、だけどここはもう廃れてしまった家なんだよ?」
「廃れた?」
「そうだ。今ではもっと別の場所に移ってしまって今この家がある理由はほとんどないっていっていい。ああ、そうだ、実はこの下にはお化けが住んでいてねぇ……子供が悪さをしたら連れて行こうとするんだよ」
「……本当?」
「本当本当。だから、お前が双子の妹をいじめたりしたらお前もお化けに連れて行かれるからな?」
「うん、いじめない。絶対」
「それはよかった」
俺はそういってその家の前を通り過ぎたのだがものすごく、記憶に残るその家。それは……
――――――――
「んっふ……?」
目が覚め、なんだか口をふさがれていることに気がついた。何かが俺の上に乗っている。幸い、電気はついているので頭の処理能力が眠りから覚めればこの状況に一発で解説を入れてくれることだろう。
むにゅ
「ん」
「んんっ?」
くぐもった声が聞こえ、頭の処理能力が一定以上の働きをし始める。
現状況、漆が上に乗っている。さらに、俺の手は思い切り彼女の大きな胸をまさぐっている最中だった。
「ぶっはぁっ!?」
そして、俺は漆の唇とくっついている自分の唇をはずして驚いて立ち上がろうとしたが失敗。
気がつけば漆は俺に抱きついていたのだ。顔は移動していて俺の首元に唇を押し当てて眠っている。俺と漆の足はお互いに絡み合っていてデンジャラスな状況である。そして、久遠は俺の隣で静かに眠っている……しかし、記憶をまさぐってみると寝るときは俺の右側にいたのだが左側に移動していた。寝相わるっ!
「ったく……おい、漆」
「……ぐぅ」
こんな状況で久遠がおきて俺たちの姿を見たらなんと思うだろうか……いや、思えば箱入り娘だった久遠が何かを思うわけでもないし……いやいや、大体漆がこんなこと…いや、寝癖が悪いだけか?つ〜か、なんで俺は漆の胸をもんでたんだよ?
なんだかまだ胸の感覚が残っているような気がして右手を上げてみるが、そこでため息をついて漆をはがそうとする。ものすごく、力をこめているのか両手を使ってもなかなかとれない。
「……輝、いかないで……」
「……」
苦労して右手をどかしたところでそんなことを俺の首元で漆は口にした。
「……や〜めた、めんどくさい」
俺は漆に引っ付かれたまま、再び眠りにつくことにした。いろいろと当たってくるからだの部位に苦労はしたのだが眠ることには成功したのだった。
―――――
外からちゅんちゅんという声が聞こえてきたので朝が来たということを理解した。
「……朝か……」
おきようとして身体が動かないことに気がついた。
「……」
美少女が俺の上に乗っていた、それだけならどれだけいいことだろうか?
漆はあの龍の姿になっていて、同じく久遠も龍になっていたのだ。
「ちょっと……重い……」
よく静かに寝ていたな、俺よ。驚く以外の何物でもないぞ?
漆の顔を探して頭をたたく。
「おい、おきろよ!重い!」
「ぬがっ?」
そんな声を漏らして目を開ける黒き龍……だが、瞬きの間に漆は人型になっていた。
「……」
目をこすりながらこちらを見ている。次に久遠の頭……(説明不足だったがこっちは少女の身体の下半身、そうだな、股ぐらいか?それ以降が龍の身体につながっている感じ)を探してゆする。
「おい、久遠!」
「はいっ?」
こっちも目を覚ましたようで気がつけば人型になっていた。
「とりあえず、二人とも顔を洗ってきなさい」
「「……」」
返事もせずに立ち上がってそのまま部屋を出て行く。
「おい、漆」
「んなっぅ?」
発音しづらい声が聞こえてきたが、どうやら呼び止められたのがわかったようでこちらを振り向く。
「俺はいかないから、安心しろよ」
「……?」
首をかしげてなにも言わずにいっちまった。どうやら、まだ眠っているらしい。
ペリーがきたよ、日本に来たよ。
そこで、そんな声が聞こえてくる。
俺はケータイをその手に握ったのだった。
さてさて、前回?いや、前々回の答えは………多分、夏ぐらい?って、やっぱりうろおぼえでしたね………すみませんっ!じゃ、気を取り直して今回の問題!バハムート、ご存知ですか?このバハムートの姿を想像してください。それが、今回の問題です。




