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隣の彼女が目覚めたら~恋をしない彼女に恋をした~  作者: 一会
第1章 クリスマスまで
2/60

1 12月15日(日)

 お読みくださり、ありがとうございます。

 クリスマスに向けて、さくさく更新する予定です。

 どうぞ、お付き合い下さい。


 


 俺は初めて入った女性の部屋で、立ち尽くしていた。

 右を見ても、左を見ても、正面を見ても、そこにはピンクの物体が散らばっている。

 物体の中には、最近見かけたことのあるキャラクターもあった。

 

 俺はゆっくりと彼女の方に視線を向けて、何とか会話を試みる。


 「ブタが好きなの?」


 綺麗な彼女は少しはにかんで(うなず)き、俺に答えてくれた。


 「可愛いから。」


 今の彼女の方が、周囲に点在するブタのモチーフの小物やぬいぐるみよりも、断然可愛い。



「ここに座ってくれる?」


 美麗な彼女は俺にソファーに座るよう勧めて、コーヒーを持ってきてくれた。

 俺は気持ちを立て直し、ソファーに乗っているブタの大きなクッションを横にずらして座らせてもらう。

 


 「今日は、何をテーマにする?」


 美しい彼女はいつものふんわりとした柔らかい微笑みを浮かべながら、1人掛け用のソファーに座って言った。



 「『クリスマスイヴの過ごし方』というのはどう?」

 

 あと10日でクリスマスだ。

 ちょうどいい題材だと思うので提案した。


 俺は彼女が手に持っているマグカップにもブタの絵を見つけて、少し目をさ迷わせた。

 ーー思っていたイメージと違う。



 「了解。クリスマスイヴ、恋人とどう過ごすのが理想的だと思う?」


 秀麗な彼女は俺に意見をきいてきた。



 「女の子はきっと雰囲気重視でクリスマスイヴを過ごしたいのだろうけれど、男はそこまで雰囲気を求めていないと思う。」

 

 俺は思った通りのことを遠慮なく彼女に伝える。



 俺がなぜ彼女とこんな意見交換をしているのか。

 きっかけは、先月に(さかのぼ)る。


 

 

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