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4月の雪

作者: MANA

私は由実。


数年前に短大を出て、


けっこう大きな会社に正社員のOL として就職できたの。


家族も喜んでくれて、


私もホッとしてたの。


仕事についていろいろ教わりながら、


まあ順調なスタートだった。


ところが、意外な落とし穴があったとは。


4月始めに寒波が来て、


5cm くらい雪が積もったのね。


あの日は最高気温が3℃で、


その時期としてはかなり冷えこんだの。


いつものパンプスではなく、ブーツをはいて、


上はコート。


お仕事が夜の6時半すぎに終わって、


いつもの駅から電車に乗ったの。


寒いので、駅の自販機でペットボトルの温かいお茶を買って、


電車が来るまでホームで飲んだの。


ペットボトルの中の全部を。


いま思えば、あれがヤバかった。


電車に乗るのは片道で約20分。


10分ほど過ぎてから、


トイレに行きたくなったの。


その電車にトイレはなし。


降りるまでなんとかがまんして、


その駅でトイレにと思ったけど、


団地行きのバスがすぐ出るので、


トイレに行くと乗れなくなるかもと思ったの。


バスに乗る時間もだいたい20分。


右手でつり革を握って、


左手でコートの上から


おまたを押さえたの。


もう必死で、おしっこをがまんしてた。


(>_<)


コートの下は黒のパンツスーツ。


バスの床は、


私やほかの人たちが持つ傘からの水滴で


一面がぬれてたの。


つまり、傘の雪が車内の暖房で融けて、


バスの床に水が広がってたの。


おしっこを全力でがまんしてたけど、


私が降りる停留所の直前から


膀胱が決壊。


(>_<)


ジョ~


停留所着。


おしっこをもらしながら精算して、


出口、というか、前のドアから降りたの。


ブーツの中までおしっこが入って、


ソックスもびしょびしょ。


電車に乗ったときから外は暗くなっていて、


バスの中は天井の照明で見える範囲の明るさ。


コートがひざ上まであったのと、


黒のパンツスーツなので、


おもらしはバレなかったと思うの。


たぶん。


バスの床はぬれていたから、


もらしたおしっこは薄められて


わからなかったと・・


自分を慰めるために、


そう確信してるの。


バスのステップにも


おしっこが付いたと思うけど、


前に降りた人たちの傘からの水滴で


ステップもぬれていたし、


あまり明るくない照明だから、


たぶんバレなかったと思う。


無理にでも思わないと持たない。


バスから降りて、


バッグの中を見る「演技」をしながら、


膀胱に残っていたおしっこを


一気にもらしたの。


(>_<)


ブーツの中とソックスはさらにびしょびしょ。


歩くたびに、「グチャッ」という音が。


バス停からお家までは歩いて10分くらいだけど、


もらしたおしっこがすぐに冷えて、


また尿意。


(>_<)


なんとかお家まではがまんしたかったけど、


ダメだったの。


またしても、おしっこが。


(>_<)


ジョ~


周りには誰もいなかったので、


歩道に立ったまま、


傘をさしておもらし。


お家に着いて泣いちゃった。


お母さんに、


「冷えて、おしっこもらしたの」


すぐにお風呂をわかしてくれて、


「汚れた下着からパンツまでは、私が洗ってあげるから、


お風呂であったまって」


湯船につかっているときに、


また急におしっこがしたくなって・・


中でもらしたの。


赤い蛇口をひねって、


浴槽からお湯をあふれさせて、


また泣いちゃった。


あれで懲りて、


今は毎日紙パンツ。


「おもらししてるの?」って


聞かれそうだけど、


それは・・


秘密・・

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