表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ロボットA9-10号

作者: 月の三月兎

「できた! ついに完成したぞ!!」

 巨大な機械が雑然と並び、様々な電子音が絶え間なく鳴る部屋で、ある悪の科学者が歓喜の叫びをあげた。

「失敗に失敗を重ね、ついに完成したこのロボット! 型式番号A9-10号!」

 科学者の目の前には、2メートルを超える、大きく無骨なロボットがあった。

「ロボット三原則がなんじゃ! さあA9-10号、起動!」

 勢いよく傍らのレバーを引くと、電流が流れ、ロボットの目にあたる部分が光り、鈍い音をたてて動き出した。

「おお、動き出したなA9-10号! お前はわしが造り上げた悪のロボットだ!

さあて、まずは何をしておらおうか。銀行強盗か、要人の誘拐か……」

 ニヤニヤと笑みを浮かべながら言う科学者に、A9-10号の太い腕が勢いよく振り下ろされた。科学者の頭蓋骨は砕け散り、首から上は潰れたトマトのようになってしまった。

 倒れた科学者の遺体をよそに、A9-10号はどこかへと行ってしまった。


 悪のロボットが、人間の言うことなど聞くわけがなかったのだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ