馬車
「・・・なるほど!だから、道に迷ってたんだ~!」
俺は、あのあとアイラに、どうして森に一人で居たのかを聞かれた。
俺は、グリーンベルという町に行きたかったが、道に迷ってしまったというのを伝えた。
「にしても、よく生きてたな。
あの森には、魔物が大量に居るからな。
よく、襲われずに済んだな。」
「いや・・・、襲われましたよ。
夜に、一度だけ。」
「なっ!」
「よく生きてたね~!」
レイルが驚くのも当たり前か。
だって、子供が一人で森の中で魔物に襲われて、それでも生きているからな。
アイラは、相変わらずな反応だ。
レイルが俺に、質問してきた。
「なんで、無事だったんだ?」
「魔法陣の誤爆で、魔物を倒す事が出来ました・・・」
「あ、あのな~!」
「レイル、別にいいでしょ?」
「だが、いくらなんでも・・・」
「気にしな~い、気にしな~い♪
ね!クロネちゃん!」
「う、うん・・・」
アイラは、能天気過ぎた。
その後も、会話は続き・・・
この馬車が、シーアイランドという島に行く為の、船着き場に行く事がわかった。
なんか、強い魔物を討伐しに行くそうだ。
俺も、そこに同行することになった。
「・・・多分、この森であってるよね?」
そう疲れた顔で言ったのは、一人の女性だ。
髪色は黒で、肩にかかるくらいの長さだ。顔立ちは、大人びた感じで、おおよそ20歳前後だろう。
体格も、スレンダーで、身長は少し高いくらいだ。
そんな彼女は、ある人物を探している。
「異世界から来た少女、か。
本当に居るのかな?」
彼女は、異世界から来た少女の情報を得て調査をしに、わざわざ遠い国から来ている。
彼女は辺りを見渡した。
すると、一件の小さな家を見つけた。
(あそこに、聞いてみるかな。)
彼女は、その家の方にゆっくりと歩き出した。
さぁ、クロネは一体どうなってしまうのか!?
次回に続く