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このファンタジーな世界で…  作者: 黒猫
異世界不慣れ期
7/28

新たな出会いと新たな能力

…………………………………………………

(…ん?)

目が覚めた。

白っぽい布の屋根があり、地面は揺れている。

(ここは?)

「あ!」

誰かの声がした。

「よかったー!気がついたんだね?君、林の中で倒れてたんだよ?大丈夫?」

俺、目の前には、一人の少女がいた。髪色はピンクで、心配そうに、俺を見ていた。

「…ここは?」

「ここは、馬車の中だ。」

と、銀髪の筋肉質な男の人が言う。

「君、一人で林に入ったのか?

手に、穴が開いていたが、なにがあったんだ?」

「おr…私は、森の方から街を探して歩いてきまして、その途中で拾った石で怪我をしまして…。」

「あ~。

君が、手に持ってた石か~。

まさか君、魔法陣がある方を自分に向けたとかじゃあないよね?」

(…っ!)

「おいおい、いくらこいつが小さいからって、一人で森の中歩く位なんだぜ?

いくらなんでもそれはないだろ。」

「…私、魔法陣がある方を手のひらに向けて持ちました…」

「えぇ!?」

「おいおい、まじかよ…」

二人共、凄く驚いているよ…。

「ねぇ、君、なんでそんなことしたの?」

異世界から来て、石で実験と言う名の遊びをしていた。とも言えず、俺は、こう答えた。

「実は、魔法陣の使い方、あまりしらなくて…」

二人共呆れていた。

「…勉強しろよ。」

「ゴメンナサイ…」

なんか、なごやかなやり取りだった。

すると、突然ピンク髪の少女がこう言った。

「…突然で悪いけど、君…名前、なんて言うの?」

「私は、クロネと言います。

あなた達は?」

「私は、アイラ。冒険者をやっているの!よろしくね?クロネちゃん!」

「俺は、レイルだ。アイラとペアで冒険者をやっている。」

アイラとレイルは、簡単に自己紹介を済ました。

すると、レイルは深刻そうな顔をして、こう言った。

「なぁ、クロネ。

お前は、少し特殊だ。」

「…え?」

突然過ぎるよ…。

「お前の手の穴、どうやって治ったと思う?」

「うーん。

回復魔法とか?」

「いや、違うな。」

だったら、一体なんなのだろうか?

「私ね、クロネちゃんの手に穴が開いていたから、“キュアー”を使おうとしたんだけど…。少しずつ穴が塞がっていったの。」

どういうことだ?

「お前は、自動回復をする特殊な体質なんだ。」

「えぇ!?」

(俺に、そんな能力があったとは…。)

だけど、どこか不思議に思い、レイルにこう聞いた。

「それが、なんで深刻な顔する必要があるの?」

「それはな、お前のその能力はとても珍しい物なんだ。それ故に、それが周りの奴ら、特に奴隷商人や貴族に知られたら面倒な事になる。」

「も、もしかして…。

捕まえられて、貴族に売られるとか?」

「…そういう事だ。」

「…。」

俺は、とんでもない能力を持っていた。

それは、自分が貴族とかに狙われるかも知れないと言うことだった。

馬車イベントです。

このまま街へGOします!

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