未来へかかる悪雲
前回の続きです
「魔族の血…」
俺は、呆れていた。
「“かもしれない”だがな。」
唐突過ぎたからだ。
「暗黒魔法の本を買いましょう」
「だな」
「留守番します…」
2人は、出かけていった。
「暗黒魔法、か~。本来は使えない…、でも俺なら使える…。」
俺は、一人で魔法の本を読み漁りながらそんなことを口にだしていた。
“暗黒魔法”
それは、本来魔族しか使えない魔法で、大量の魔力を使用することにより世界を破壊することも出来る危険な魔法。
「つまり、俺は必然的に大量の魔力をもっているとなるな…。なら、他の魔法でも上級魔法を合成して使えるかもな…。」
とんでもない発想に至ったが、あながちできないことではない。
魔法は、“初級”“中級”“上級”とあり、上にいくほど威力が上がるが魔力も多く必要になる。つまり、魔力を多く持っている俺なら上級魔法も使えるということ。
「買ってきたよ~!」
「あ、ありがとうございます!」
そんなこと考えていると、アイラ達が帰ってきた。
「少し早いが、俺らは明日に備えて寝るからな。お前も早く寝るんだぞ」
「クロネちゃんお休み~」
「おやすみなさい、2人とも」
アイラ達が寝てから、俺は暗黒魔法の本を読み始めた。
話を戻すが、どうして魔法の合成に繋がるのか、その前に“魔法の合成”についてだが、実にそのまんまだ。“2つ以上の属性を同時に使うこと”これが、魔法の合成だ。つまり、魔力が多いのならば上級魔法を合成することも可能だ、ということだ。
俺は、本に書いてあることを小声で読んだ。
「“暗黒魔法とは、魔族がさらなる力のために生み出した兵器である。”ここら辺はいいか…。」
ページをめくる。
「“暗黒魔法の使用者は、100%上級魔法を100発以上使用することができることが、研究により判明している。”よっしゃきたー!」
ページをめくる。
「“暗黒魔法を使用できる存在は、上位または伯爵級以上の悪魔か、それと同等かそれ以上の魔力や、闇属性のある者にかぎる。”…へ?」
少し顔を青くしてページをめくる。
「“なお、そこまでの闇属性の適性がある者は、他の適性を持つことが不可能であり、”…!!“不死の力でもない限りはその他の適性があると、体や精神が魔力により崩壊する”」
そこまで読んで、俺は現実から逃げるべく寝る事にした。
次回 “悪夢”ふたたび




