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絶鷹(ぜつよう)  作者: 靴下 歯痛乃介
9/12

脱出計画

必死に走っていると、校門は目の前だった。しかし、中央には錠がされたままだったのだ。乗り越えようとも考えたが、有刺鉄線が張られ、出ることはできない。

「くそぉっ!ここまで来たのに…っ」

″ギィェェェェ″

後ろから勢いよく鷹が俺の頭を狙ってくる。間一髪で避けられた。

「こんなの理不尽だぁ!」

俺はそこに立っていられずに、近くの体育倉庫へと避難しに向かった。

幸い、体育倉庫の鍵は開いており、中にも鷹はいなかった。倉庫は広く、色々なものが置いてあった。三角コーンや、陸上競技で使う「スターターピストル」などがあった。

「そうだ!ピストルの音で追い払えるかもしれない!」

俺は急に閃いた。あとは、ここからどうやって出るかだった。出た瞬間に鷹に狙われるかもしれない。出ないという選択肢もあったが、食料の確保もできていないため生き残るには、やはり倉庫から出るしかなかった。

「外は危険すぎる。もう少し倉庫の中を漁って、武器や防護に繋がるものを探そう。」

そう頭の中で整理すると共に、倉庫の棚や箱を探り始めた。

すると、体育とは無縁な、ガスバーナーを見つけた。なぜここにガスバーナーがあるのかは触れないことにした。ガスは残っているようだ。それに、DIYで使うような革のポケット付きベルトも見つけた。装備が完全に揃った。あとは、学校の出口を探すだけだ。心当たりがあるのは、あと2つしかなかった。北の方にある通用門と東の方にある非常口がある。非常口なら開いてそうだったが、現在地は西にある体育倉庫だったため、北の方に行って、開いてなかったら、東に行くことにした。

心の中で勇気を振り絞り、俺は体育倉庫のドアを開けた。

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