違和感
久しぶりの投稿で、もしかしたら待ってくれていた方もいらっしゃるかもしれません。
楽しみにして頂いた方には本当に申し訳ないです。
次の投稿はまた近々。
目が覚めて周りを見渡すと、軍服を着た40代ほどの長身の男が俺の寝ているベットのクランクを回し、高さを調節していた。こちらの視線に気づいたようだ。
「おう、目を覚ましたか。君を運ぶのには苦労したよ~」
そういいながら俺の腕につながった点滴のチューブの先を指で弾く。
俺は全く状況が理解できないまま
「ええと…ありがとうございます」
感謝の言葉だけは伝えたかった。しかし、どうしてだろう。腹部に違和感を感じる。
”うぅ〝
一瞬、腹部の外側に痛みが走った。
「あぁ、あんまり動かないほうがいいぞ。俺が君を納屋で見つけた時、ボロボロで出血もひどかったからな。傷を縫い合わせるの大変だった~」
男はどうやら医療行為には慣れているらしい。少し安心した。
…ん?何かがおかしい。俺はあのファストフード店で休憩していたはずだ。納屋になんて行った記憶が無い。もしかしたら寝ている間に俺が鷹に襲われているのを発見して他の生存者が安全な納屋に運んでくれたのかもしれない。だとしたら、この傷は鷹に噛まれたのか。
「あの、このお腹の傷って…」
男に尋ねた。
「その傷の経緯まではわからないけど、切り傷だったよ。ナイフで切られたみたいに一直線にね。縫いやすかったからよかったけどさ!」
頭の整理が追い付かない。切り傷…?何故。誰かに攻撃されたってことか?
「あ、起きたぁ?」
俺の考え事を遮るように一人の女性がやってきた。
文章の構成も、少し変わったと思いますが、引き続きお楽しみください。