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何を参考にして立体設計するのだと聞かれた!

 その後の研究会メンバーの話し合いで、「機体」の製作は他のサークルなどの協力を得て、「稼動装置」はロボット研究会がすることとなった。しかし「稼動装置」は新作ではなく五年前に工学部で試作した二足歩行ロボット「工大ちゃんマーク500」の残存部品を使うということであった。しかし「工大ちゃんマーク500」は耐久性がなくすぐ破損した失敗作で、まともに動かないことは明らかだった。せいぜい上半身だけのロボットにしか使えなかった。そのため「全身」の稼動モデルの「動力」は生身の人間、カズミということになってしまった。


 「稼動装置」は研究会でするといったのは、他のサークルから「一体お前のところは何をやったんだ?」と非難されることを避けるためだったが、カズミを「中の人」にする作業も立派な創作活動だということで押し切ろうというのが高橋先輩の理屈だった。もっとも、新作の女性型アンドロイドが「人力」で動くことは研究会以外にはもれてはいけないことではあったが。


 その後の高橋先輩の交渉で、今回の女性アンドロイドは、「中身」はロボット研究会、デザインを元に外骨格を創造するのは立体設計が出来る立体エンジニア研究会と、外骨格を製作するのは3Dプリンターでオブジェを作るモデラー研究会との三サークル共同制作ということで話が纏まった。


 ここまで決まったところで、立体エンジニア研究会から「中身を人間が入ってもいいような空洞を作れというが、その『空洞』は何を参考にするのか」といわれた。どうすればいいんだ?

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