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異世界転生者の跡継ぎ  作者: 夏井タクト
第一章・GIFT
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第一話...貴方から貰ったモノ

この物語は息抜き、い・き・ぬ・き、なので期待しないでください。続きを書くかは分からないが、左利きの探偵を読めば、ストーリーが分かり易いかも?

 異能都市、そこは遥か昔、龍や天使が生きてたとされる古の時代に種族を護る為に造られた種族保存装置。

 製作者は転生者とされる強力な力を保有する者たち複数人で造られ、日本と異世界の国の名前を付けられた異能都市には九つの街が存在し、莫大な土地が求めた地であり、待ち一つに転生者の拘りを感じる街並みとなっている。



 そんな異能都市は時代を進むに連れ、強力な力を保有する者たちの巣窟となり、内側には異能や魔術を持つ者達が。

 外には才能を持たない者達が住み、異能都市と比べて遥かに貧相な暮らしをしている。それに加え、外は無数にある異能都市同士の戦争に巻き込まれる可能性があり、都市と比べて人口は多いが、死者数も比べ物にはならない。



 異能都市に入れる条件は一つ、十二才になった少年少女が己が強さを証明する事で入れることが出来、定期的に開かれる祭りで一時的に入る事はできる。




 200mは優に超える壁を見ながら、少年は微笑んだ。きっと、同じ場所で育った兄や姉達も、ここんな凄い所にいるのだろうと。

 彼の名前は天龍寺(てんりゅうじ)圷堵(はいど)、今から行われる試験に挑む者であり、数少ない銀色の髪を持つものでもある。



「いや〜、まだまだ冷えますなぁ」

「お前は余裕タラタラだな──!」

「君も受けるの?そりゃあ、超......強いし、俺」

「此処で落ちたら人生、奪われ続けるだけだからな」

「まぁ、そうセッセと励んでも意味無いと思うけどなぁ」



 試験場でカフェオレ片手に圷堵はすんと鼻を鳴らした。まだ肌寒い三月下旬頃、血肉の匂いが多分に含んだ強いで、彼の瞳孔は開き、鼻腔をくすぐる。

 試験場で肩を摩り、白い息を吐いた。



「おい、君はウォーミングアップをしなくて良いのか?」

「大丈夫だよおじさん。俺、無茶苦茶強いからさ!」

「12のガキに、どうやったらこうも自信を持たせられるのか、知りたいねぇ」



 そう、試験官の男は苦笑いしたが、圷堵は気にも止めず、自らの番になると大きな門を叩いた。



 試験内容は強さのランク、通称レートと言われる物のBレートとある程度戦い。そんな強者との戦闘では必ず負けるので、戦い中に上がった魔力や異力を計り、レートを付ける。

 F以下は都市から追放され、都市では暮らす事は出来ない。



 試験会場は超巨大なコロシアム、各校のランキング九位から一位が必ず出席し、理事長と我が校に居るかどうかを議論し、どの学園に入学出来るのかが決まる。



 都市の王も王座で試験を眺め、運が良ければ王室の護衛隊に選ばれる事もある。



「銀色の髪、確か両性具有だったか?異能と固有魔術を保有するのか」

「王よ。お言葉ですが、両性具有でも銀色の髪にはなりません。性別がない人間か、遥か昔にいた天使だけです」

「興味深いのが来たものだ」

「王。彼奴はBレートじゃ相手にならんぜ」

「なぬ?儸撾(ラテ)は彼奴がBレート以上の強者だと?」

「いや、彼奴はまだ、発展途上に過ぎないが、強者と戦わせ経験値を集めるのが最適だ。なぁ?お前ら?」

「そうだよな、てか、時間の無駄」

「勝敗は見えてんだろ。さっさと終わらせくれることに期待。寝たい」

「ダメだよマー君!」

「お前ら、王の目の前だ。静かにしてろ、護衛隊の人達にも迷惑だからな」



 観客席を覆い尽くす程の歓声、名も知らぬ人々の声援が圷堵の鼓膜を揺らし、何度も己の名を呼ぶ大観衆に目を大きく見開き、圷堵は驚いていた。

 外の世界の方が人口は十倍では済まない。

 が、多くの人が住む集落を作れば敵に見つかる可能性をあげるので平均で大人は十人程度しかおらず、ここまで大人がいるのは外の世界では稀なのだ。



「名前は!」

「天龍寺圷堵、日本一になる男だ!」

「言ったな?じゃあその言葉に、命を賭けろよ」

「当然。アンタは、懸けるのか?」

「然り」

「なら、デスバトル?って奴にする?」

決闘(デスマッチ)だ!」



 大きく巨大な金が鳴り響き、コロシアム中の歓声が一段と大きくなって響き渡る。

 圷堵が瞳孔を細め、力の一端を解放するに呼応するかの様に風が吹き、腰まで伸びる銀色の髪が風に靡いて美しく輝やいた。



 その幼い華奢な身体が本来、出せるはずのない力を圷堵は見せた。彼が蹴った石畳の地面が砕け散り、大きく隆起した地面を見た観客は黄色い歓声ではなく、皆が言葉を無くした。

 その怪力は魔術を齧った程度の人間では出せるものではなく、強化術をある程度極めた物が出せる怪力。



「何て怪力!?そしてこのスピード!」

「ゲームオーバーだ」



 人間や他種族も霊力を多く持つ者は遥かに少なく、遥か昔にいた天使族が霊力を多く持つ種族だったが、現代では絶滅している為、特殊な家系が稀に生まれる霊力を多くもった者に霊力を多く持った者に霊力を使用する結界術を教えている。

 結界術は防御に優れ、汎用性が高い為に腕のみに絞り、霊力を注ぐ事で鋼鉄を凌ぐ防御を生む。



 その硬度を持った結界術を軽々と破り、腕をへし折るのではなく、骨を砕いて貫通、その勢いのまま拳は試験管の顔面へと直撃した。

 試験管は壁へと叩き付けられ、土煙の中、立ち上がる事無く、ストレッチャーで運ばれ救急車のサイレンがコロシアムの外から聴こえた。



「終わりで、良いよね?」

「あっ......あぁ、君は合格だ」



 数日後、彼に合格通知が贈られたが、圷堵と彼の保護者であるカフェの予想とは違い、レートは──、



「A?何で!?」




天龍寺圷堵...てんりゅうじはいど

レート...A

年齢12歳

種族人間?...身長148cm...体重46.9kg

誕生日3月2日

趣味...漫画考察、人間観察、

得意事...コーヒー淹れる事

隠し事...???、口が悪い

好きな物...カボチャのチーズケーキ

苦手な物...魚類の卵

利き手...左

血液型...A型

座右の銘...夢の為なら命すら捨てる

旅行に行くなら...断然ウイズ

最近ハマっている事...友達とカラオケ

日課...日記

悩み...強くなりたい

癖...イライラすると首を掻きむしる

テーマ...ストック、見詰める未来

作者的に...ノリで創ったら主人公になって、物語を書いちゃった☆

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