OP映像が始まる前のプロローグ
深夜アニメ(or仮面ライダーたまに戦隊)あるある、第一話でOPが映像なしで劇中かEDに流れ、第二話から映像付きで流れる。そんなイメージでプロローグっです。
「それでは、アリアの十六の誕生日を祝って、乾杯っ!」
トライティアの街の一画にあるシャーウッド家で、アリアの誕生日会が開かれた。
出席者は同じ討伐者メンバーのミーナ、ベルル、ライラックだった。
四人は、アリアの部屋で用意された料理とケーキを食べ、アリアへのささやかなプレゼントを渡し、楽しいひと時を過ごしていた。
「また皆とこうして楽しめて、本当に嬉しいわ」
「えぇ」
「あぁ、そうだな」
頬を赤くしてうっすらとほほ笑むアリアに、ミーナとライラックが頷いた。
「本当だねぇ~」
鳥の揚げ肉を手にしたベルルが無邪気に笑った。この中で最年少の彼女の姿に苦笑しながら、ライラックがその口元をハンカチで拭いてやっていた。
その後、一通り食事も終わり、落ち着いた雰囲気で、お茶を飲みながらまったりとした時間を過ごしていると、アリアがふと、口を開いた。
「もしも……あの時、あの竜種がミーナを助けてくれなかったら、こんな風に私は笑えていなかったわ」
「アリア……」
「そう引きずるな。結果的に誰も欠けずに終わったんだ。それでいいじゃないか」
ミーナが気遣うように彼女の肩に手を置き、ライラックも穏やかに諭した。
「でも、本当に怖かったの。ミーナが生きていてくれて、本当に良かった」
「私も、アリアが生きていてくれて、本当に嬉しい」
涙ぐみ、嗚咽を漏らし始めたアリアを、ミーナは抱きしめた。
二人の友情を、ライラックとベルルが柔らかい表情で見守っていた。
「あの鳥竜は、ミーナの命の恩人だね」
「恩人というより、恩竜だがな。だが、次に会った時、味方である保障はないぞ?」
「大丈夫、かもしれない」
ライラックを抱きしめたまま、ミーナがぼそっと口にした言葉は、やけに鮮明に全員の耳に届いた。
「どうしてそう思う?」
「あの竜種と一度目が合った。あの時、あの竜は私を見て、安心していた」
「相手は竜種。魔獣の類だぞ? 人間に対してそもそも、そこまで興味を抱いてもいないはずだろう?」
「でも、その方がロマンチックだよ?」
茶化しに入ったベルルにため息をつき、ライラックは「まぁいいが」と零して黙ってしまった。
アリアは、不思議そうにミーナを見上げて首を傾げた。
「あの竜種に、何かを感じたの?」
「多分」
アリアが無事だと分かった時の自分のような、そんな雰囲気を、あの竜種から感じた。
「あぁ、よかった」
そんな風に、あの立派な角を持った竜種は言っているようだった。
「だから、次に会ったら、私はお礼を言ってみたい。通じるかはわからないけれど、攻撃はされないと思う。何もなかったら、私の勘違いで終わり。それだけだから」
‡
助けられてよかった。
それが、俺の嘘偽りのない気持ちだ。
「それは、フローチュアを助けられなかったから?」
頭に腰掛けたリチュアの無感動な声が降ってきた。
「別に怒っている訳でも、呆れている訳でもないわ。気持ちはわかるから」
「人間を助けるなんて、とか言ってたじゃないか」
「別にアンタが誰を助けようと勝手だけれど、もしも彼女たちがあの後アンタを襲ったらどうするつもりだったの? もしアンタが死んだら、泣くのは“この子”なのよ?」
その言葉は俺に深く突き刺さる。
だが、
「あの子たちからは、悪い感じはしなかったからな」
「それって、仲間を庇っていたから?」
「それもあるけど……なんというか、勘って奴だな」
人間でいた頃よりも、人間も含めた生き物たちの感情を感じやすくなっている気がする。
確かに、奴に襲われている彼女たちを咄嗟に助けようと思ったのは事実だが、その前に、あの場にいる人間の女の子四人に、悪い奴がいなかったことはわかっていた。
そんな意見を述べると、リチュアはため息を吐いて、
「好きになさい。お馬鹿」
そう言って、俺の頭に仰向けに寝そべり始めた。
「けど、そこまで言い切るんだから、もしもの時はちゃんと対応して、絶対に生き残らないと私が絶対に許さないからね?」
「あぁ、わかっているよ。それに、まだ死ぬ訳にはいかないな」
この森を、彼女が目覚めるまで、リチュアと一緒に守りたいからな。
ここは、彼女の帰ってくる場所だから。
枝葉から柔らかな日差しを漏らす大樹を見上げながら、俺たちはどちらからともなく、ただいまと口にした
ダイナゼノンのヨモギ君を見たときに某にじさんじのチグサさんを思い出してしまった私はきっと疲れているんだ……。それはそうとしてやっぱり合体シーンが某勇者王リスペクトなかっこよさでメッチャ好き。
という訳でアニメでいうところの第二話です。
冒険(笑)ってタグが付いてるけど嘘じゃん! ガチの奴じゃん! えぇ、私もそう思いました。そろそろ(笑)は外そうと思います。想定していたよりもずっとシリアスなのをやってた自覚はあります。
木漏れ日の哀悼は書いている途中で一回だけ本当に目に来そうになりました。
そういう訳で、この先は割と楽しく、さくさく読めるようにしていくつもりです。
なお、今作は地の文で自分なりにチャレンジしています。
小説版モンハン(ファミ通文庫さん)シリーズが一時期好きだったので、生意気にも、三人称の時は地の文は少し固め(のつもり)です。
モンハン、2Gしかプレイしたことないので、プレイ動画や、最近だとVの方々の配信や切り抜きを見て、すっごい進化してるなぁと毎回思ったりします。いつだったでしょうか、回復薬を飲んでもむんってポーズを取らなくなったのは……。ペイントボールいらないとか、砥石無限とか、オトモに乗って移動しながら回復食事砥ぎができるとか、壁走りとか空中移動とか、果てにモンスターを操って大怪獣バトルできるとかもう最強じゃないですか!




