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第四話 留学生

いつも読んでいただきありがとうございます!

これからも頑張りますのでブックマークと★評価お願いします!

「ミランダ ヴォルコフさん?」


「はい!」


イツキの呟きにそいつは元気よく返事をした。

でも、どう見てもバイオリニストのマリアじゃないか?


「……」


イツキ?


「いえ、僕もそう思います。でも、名前なんて偽ったところですぐに分かります」


それもそうだな。

だとすると、他人の空似?


「まだ、断定はできませんが警戒してても話は進みません。それに、この後野球部の練習も残っています。レクリエーションである、学校案内だけして、予定通り大賀さんに任せてしまいましょう」


分かった。


「松田 緑です。よろしくね」


「ミドリ! よろしく!」


そう言ってミランダは松田に抱きついた。

松田は一瞬目を大きくして驚いたが、すぐに抱き返した。


これが異文化コミュニケーション!

羨ましい!

でも、可愛い女の子が抱き合う。

眼福です!!


「柏山 一樹です。よろしくお願いします」


涼しい顔でイツキは挨拶をする。


「カズキですね。よろしく!」


ミランダはイツキに視線を向ける。

ターゲットオン。


パン!


ミランダは松田にしたようにイツキに抱きつこうとするが、それをイツキは額にチョップを喰らわせて阻止した。


「な、なにをする?」


そうだそうだ!

勿体ない!

代われ!


「ここは日本です。あなたの国ではどうだったか分かりませんが、ここでは親しい間柄でしかしません」


「知ってます!」


知ってたのか!


「確信犯ですか」


「でも、いぶんかこうりゅう? ってやつでしょ? それに男には役得ですよ! 一発どう?」


そう言うとミランダは谷間を寄せる。

ふむ、Dと見る。


「どちらも興味ありませんね。僕には好きな人がいますから」


「ふーん。なんか、もっと女好きなのかと思った」


ミランダが意外そうに呟く。


「そんな、軟派な見た目では無いと思いますが」


「まあ、上手くはいってないみたいだけど」


松田が呟く。

なぜ知ってるし。

そして、その呟きを他ニ名も聞き逃して無かった。


「そう、ですか」


ミランダは何かを考えるように呟き。


「ヘェ〜」


大賀は何か含みのある相槌をするのだった。


「僕の事はいいです。行きますよ」


早速、校内案内を始める。

校内は既に部活動が始まっていて、至るところから生徒の声や楽器の音が響いていた。

ミランダの部活見学を兼ねていくつかの室内系クラブを周る。

その感想は。


「遊んでましたね」


ミランダの言う通り多くの部活が部活動とは別に遊んでいた。

特に漫画やゲームを目的とした部活が多く、でもやっている事は殆どが同じだった。

色々と監査を入れないとダメそうですね。


「でも、漫画作成部とかはしっかり漫画を描いてましたね」


結果はまだ出てないようだったが。

今後に期待しましょう。


「部室の道具とか古い物ばかりでしたし、部費が間に合って無いようでしたね」


「今度、コンクールに出すと言ってましたし。その結果次第では増額を検討しましょう」


ここから先は音楽系の部活がある所か。

そういえば。


「前に軽音楽部に興味持ってましたね」


「音楽に興味あるの?」


ミランダは嬉しそうに聞いてくる。


「まあ、そこそこ」


「私はバイオリンができるんだ!」


「柏山くんはバイオリニストのマリア ヴォルコフさんって知ってる!?」


ミランダと話していた大賀も興奮気味に話に入ってくる。


「まあ、この前コンサートに行きましたし」


「ミランダさんってそのマリアさんの双子の妹さんなんだって」


「なるほど」


思わぬ所から情報が。


「双子、にしては似過ぎている気がする」


まあ、そんなもんじゃないのか?

小学校の頃の双子の兄弟はあんまり似てなかったけど。


「確かに安井兄弟は全く似てなかった」


「それって、ゴブリンとオークの兄弟?」


「そうそう」


あいつら二人してイタズラが大好きで、陰で被害者たちが悪口で言っていたのだが。


「なぜそれを?」


「お姉ちゃんが教えてくれた」


悲しそうな顔でイツキを覗き込む。


「ねえ、あなたはお姉ちゃんを覚えてないですか?」

「治らない」


部屋の中私錦織 恋は鏡で顔を見ます。

そして、私の変わってしまった額に思わず涙が流れた。


「こ、こんな顔。嫌われてしまう」


すぐに治らない事は知っているが、この状態で学校に行けない。


「とりあえず、お風呂に」


何事にもケアが大事だと書いてあったしな。


「なあ、恋。大丈夫か?」


お風呂に向かう途中でお父さんが話しかけてくる。

私の母は私が生まれてすぐに亡くなった。

でも、父と二人の兄が一心に優しくしてくれた。

そして、今回も学校に行かない私を心配しているのだろう。


「うん、大丈夫。少しずつ、消えてきているから」


「そうか、そうか! そんなに辛いか」


何の事を言ってるか分からないが、確かにイツキに会えないのは辛い。


「そうだな」


「! 安心しろ。この父が全て解決してやるからな!」


父は瞳に涙を浮かべ出て行ってしまう。


「? いや、もうそろそろ大丈夫だから」


洗面台の鏡に写るそれに目がいく。


「早くニキビ、治らないかな」


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