第二話 涙の理由
私が帰ってきた!
遅くなりましたがあけましておめでとうございます!
繁忙期から脱出しました!
これからまた、二、三日に一回更新していきます。
今年もよろしくお願いします!
「もう大丈夫そうね」
朝のランニングをしていると、横から新田さんが話しかけてくる。
今日も家から出ると新田さんがいて、そのまま一緒に学校に行くことになりました。
「あ、ああ。昨日は、ありがとう」
ハジメは戸惑いながら返します。
まあ、昨日対応してしたのは僕なので仕方なくはありますが。
そういえば、少し飛ばし過ぎです。
その走るペースだと新田さんが学校に着く前にバテてしまいます。
「でも、朝練に遅刻するだろ」
朝練より新田さんを優先してあげなさい。
そんなだと愛想をつかれてしまいますよ。
「誰にだよ?」
……本気で言ってます?
「ん?」
昨日のお礼に少し手伝ってあげようと思ったのに、今のままではなんの手助けにもならない。
「何のことだ?」
いえ、敵に塩を送ろうとしたら大飢饉が起きているのを知ったような感覚です。
「例えが難しくてわからん」
自分で気づかないと意味がないので、敢えて言う事は避けましょう。
「ん?」
さあ、学校に着いたらいつもよりペースを上げてトレーニングしてください。
「生徒会の仕事か?」
そうです。
今日から留学生が来ますからね。
〜〜
朝練をいつもより早く切り上げるとイツキと交代した。
そして、生徒会に来ると錦織先輩の姿は無く、代わりに遠藤が既に仕事をしていた。
「随分早く来てたみたいですね」
樹は机の上に置かれた三本の空缶コーヒーを見て、ため息を吐く。
「おはようございます、遠藤さん」
「柏山 一樹!」
親の仇でも見るような鋭い瞳でイツキを睨む。
「恋さんとのことでしょうね」
まあ、遠藤って錦織先輩を慕ってるしな。
その先輩を傷つけたってなら怒ってても仕方ないか。
イツキは錦織先輩の机の上にある書類を手に取ろうとした時だった。
遠藤がその書類を掻っ攫っていった。
「どうされました?」
「あなたはもう生徒会に来ないでください」
「この仕事を一人で処理するのですか?」
明らかに一人では処理できない書類の量ではなかった。
笑顔で無理矢理書類を遠藤から奪い、隣で仕事を始める。
「機密書類です。生徒会メンバーでないあなたは手に取ることもダメです」
「それでは手伝わない理由になりませんね。もう、生徒会メンバーみたいなものですから」
朝早くから来ていた遠藤の何倍もの書類仕事をイツキは難無くこなし積み上げていく。
それを遠藤は悔しそうに睨んでいた。
「それにあなたのことが蜜柑は嫌いです」
「いや、明日には留学生が来るんですよ。嫌いだという理由で拒むのはどうかと思いますよ」
とうとう、遠藤は舌打ちをしなごら書類を机に叩きつける。
そして、遠藤が淡々と仕事をしながら、呟いた。
「もう、手伝う理由はありません。だって、姉様は学校に来ませんから」
その瞳から涙を流して。
「え?」
私、遠藤 蜜柑はスマホをいじりながらリビングに入ると、父さんは晩酌をしながら疲れた顔で母さんに話をしていた。
「そういえば、錦織さんの娘さんが転校するらしい」
「え!?」
私は思わず大声を出してしまう。
姉様が、転校?
なんで?
「どうやら恋人と一悶着あったらしくて、錦織さんがすごく荒れていたよ」
恋人…。
柏山!
「一悶着って、なにが?」
「錦織さんから聞いた感じだと、浮気されたとか。詳しくは怖くて聞けなかったが」
う、浮気?
あんなに思い合ってたのに!?
「あのゲスめ!!」
「!? み、蜜柑?」
私は自室に戻って姉様に連絡しようとするが、連絡が取れなかった。
今までこんな事なかったのに。
私は不安で胸がいっぱいになっていた。




