第八話 メアンカ会
いつも、コメントありがとうございます!
なんと!
順位が!
月間五十位以下に、なってしまいました。
面白いと感じていただけた方だけで構いません。
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「なにこれ?」
姉さんに動画を見せる。
ただ、動画を出した際に色々なハッシュタグが付いているが、その筆頭にメアンカ会の文字があった。
気になって検索してみると、愛の自由をスローガンとした国際団体だった。
「宗教?」
半分そうで、半分違うといった感じですね。
この団体は神はいない、自分の幸せは自分で掴み取るものとしてます。
でも、無神論は半分宗教染みてるとこもあるので、一概に違うとは言えないですね。
儀式行事等も無いようですが。
「活動は署名活動だけ」
署名を国に提出して結婚に関する改正案を推し進めるって事なのでしょう。
まあ、元々結婚法には数年に一度改正案が出されてます。
一番近いものでいえば、結婚できる年齢が一昨年十六歳まで下がったりとか、ありますね。
「で、これがメアンカ会が掲げる改正案か」
一、憲法二十四条に基づく両性の合意を二者間の合意へ変更する。
ニ、配偶者がある者はその事を配偶者、婚約者が了承した時のみ、重ねて婚姻をすることを認める。
三、兄弟姉妹を特別二親等とし、特別二親等内までの婚姻を認める。
「…良くわからん」
要約しますと、最初のが同性婚を認めろ。
次に重婚を認めろ。
最後に近親婚を認めろって事ですね。
ちょっと、僕には彼らの気持ちが分からないですね。
「ねえ、一樹」
真剣な顔で一を見てきます。
「あ、姉貴?」
「私、この会の会長やってもいい」
…
……ハジメ、姉さんにチョップを。
「ほい」
バシッ!
「いったーい!」
「心配かけたんだ。反省してくれ、姉貴」
さて、まずは問題の洗い出しからいきましょう。
「そうだな。姉貴、この動画に覚えは?」
「これは、うん。撮った。前に一樹の学校に忍び込んだ時に、警備員のおじさんに見つかっちゃったことがあったの。おじさん撒くのが面白くて、遊んでたら警備が増えちゃって、逃げられない! って、時に助けてくれたもらったの。その時のお返しに」
「そいつの名は?」
「松田 緑って、女の子。一樹の、学校生活、とか教えてもらってた」
学校生活についてはとりあえず、置いといて。
僕達が知ってる松田さんで間違い無いですね。
松田さんには明日聞いてみましょう。
「後はこの事態の対応をどうするかだな。フェイク動画だって、配信するとか?」
あまりお勧めできません。
メディアは面白い方、自分が信じたいと思う方に信じる傾向があります。
真偽がどうであれ。
他にもそれで姉さんが身元がバレてしまったらそれこそ収束できなくなります。
とりあえずは、熱りが冷めるまで待ちましょう。
不幸中の幸いで身内でないと分からないぐらい画像や音声が荒いです。
それに、姉さんは、友達が。
「少ないよな」
そういうわけで、今は様子見でいいでしょう。
後、動画の削除依頼はこまめにやっておきましょう。
「姉貴」
ハジメは姉さんの手を握ります。
先程まで、姉さんはメアンカ会のネット記事を読んでいる手が震えていました。
「大丈夫。きっと、なんとかするから」
僕が、ですね。
新田さんの時も思いましたが、ハジメは誰にでも優しすぎます。
姉さんがハジメに体を擦り寄せてる姿を見て、いつかは刺されるだろう。
そう思えてならなかった。
次の日、野球部に行くと松田さんの姿はなかった。
新田さんも今日は大事をとって休むと新田先輩から教えてもらった。
「メアンカ会、どうする?」
どうもしません。
いえ、どうしようもありません。
「それって?」
あの後もネット等で情報収集してみましたが、メアンカ会の署名活動の結果、いくつかの小国で同性婚、重婚、近親婚を認めたらしいです。
おかげで今は波に乗ってる状態ですし、このような場合は一個人で出来ることは少ないです。
それに、松田さんも今頃頭を抱えてると思いますよ。
「?」
分からないって顔ですね。
松田さんはメアンカ会を立ち上げる理由も意味もないです。
予想としては映研の活動として作った動画を世間ではどういう評価をしてくれるのか試したくなった結果、思いの外反響が大きく、収集がつかなくなった。
今部活に来ないのも姉さんと同じでしょう。
「そうか」
大丈夫です。
日本では認められないはずです。
「はあ、はあ、はあ」
だ、大丈夫?
「大丈夫だよ。お姉ちゃん」
今日が公演初日でした。
これから、五月四日まで公演がありますが妹はちっとも言う事を聞かず、全力でバイオリンを引き続けました。
この身体はそんなに強くないのに。
「でも、楽しくって」
全くもっておバカです。
そんな所も可愛いのですが。
「お姉ちゃんに、元気になって欲しかったし」
ありがとう。
もう大丈夫だよ。
「うん、それに」
「柏山 一樹が来てたら、私の音楽でガツンと言わせてやるんだから!」




