第四話 真実はいつも
いつも、読んでいただきありがとうございます!
誤字が多くてすみません。
これからも頑張りますので、応援お願いします!
キーンコーン
ホームルーム五分前のチャイムが鳴った。
重い雰囲気の生徒会室でイツキは立ち上がる。
「それでは二人ともよろしくお願いします」
「不本意だけど、よろしくお願いします」
それに合わせて、強い瞳で遠藤が頷く。
「まあ、報酬分は頑張りますので」
もう一人の協力者の松田が微笑んだ。
そして、それぞれのホームルームへ向かう。
「さて、頑張りますか」
そして、イツキは教室とは反対方向に歩き出した。
授業はいいのか?
「既に三年生の分野まで学習してます。今ぐらいの授業なら受けなくても平気です」
イツキは食堂前まで行くと、人目がつかない場所にある椅子に座った。
それで、どうやって犯人を探すんだ?
「後は待つだけですよ」
ん?
それって、どういうこと?
「さっきの情報交換の時に何を理解したのですか?」
えっと、まずこの張り紙事件は四日前から起こっている。
今までは生徒会室前に貼られていて、それを遠藤が処理していた。
それが、今日になって校門前の掲示板に貼られていた。
そんな所か?
「後、遠藤さんが困っているが抜けてますよ」
それって、必要か?
「重要な項目ですよ」
ピロン
ルインの通知音が鳴る。
「二階の空き教室で接触情報あり」とだけ、書かれていた。
どういうこと?
だが、俺の質問にイツキが答える前に人影が近づいてきたのだ。
「さて、こちらも来たようです」
その正体は一人の生徒だった。
こちらには気付いていないのか、そいつは食堂前の掲示板に何かを貼りだす。
そして、イツキはゆっくり近づいてその紙を奪い取ったのだった。
「あなたが犯人ですね」
イツキは犯人の手を掴んで睨みつける。
俺が鍛えただけあって、犯人は抵抗するが力に差があり過ぎて、全く意味をなさない。
やっぱり、筋肉だよな〜
「あまり、余計なことは考えないでください。これでも、怒りを抑えるのに大変なのですから」
はい!
「…はい」
「では、着いてきてください」
俺も犯人も黙ったまま、辿り着いたのは先程ルインで送られてきた二階の空き教室だった。
「これでも読んで隠れてください」
犯人は教壇裏に隠れたのだった。
しばらくして、昼休みのチャイムが鳴ってすぐに一人の男子生徒が入ってきた。
「待ってましたよ」
「? すみません教室を間違えました」
だが、奴は警戒しながら出ていこうとする。
「初めまして、僕は錦織 恋さんの恋人でかしや「だまれ!」
出て行く前に樹が突如自己紹介を始めるが、それが一見物腰が柔らかそうな奴を急変させた。
近くの机を蹴り、感情を露わにした。
そのまま、教室に入ってくるとイツキの胸ぐらを掴んできた。
「錦織は私のだ! あんなに私にだけ優しくて、いつもそばにいてくれた。お前が彼女に迫ったんだ! だから、無理矢理恋人なんかに!」
「やっていい事と悪いことがあるでしょ。元書記の小林先輩」
「元じゃない! 私は認めてないのに勝手に辞めさせられたんだ! それもお前のせいか!」
イツキの言葉一つひとつに小林はヒートアップしていく。
都合よく自己完結し過ぎだろ。
頭にくるな。
「落ち着いてください」
そう言ってイツキは小さく息を吸い込む。
そして、小林の手を払い除けて距離を取る。
「恋さんのことがあるからって、彼女を巻き込むのはお門違いでしょ。彼女の好きだという感情を使って」
「は? 庶務の大賀のことか? あいつが急に好きだとか言わなければ、今頃錦織と私が付き合ってたのに! それに、好きな人の恋愛の助けができて本望だろ」
殴っていい?
「ダメです。だって、彼女がいますから」
「どういうこと?」
教壇の裏に隠れていた犯人こと大賀が出てきた。
捕まえてすぐの、彼女は気が立っていたので確認できなかったが、前生徒会のメンバーで間違いないようだ。
その顔は白くなり、動揺しているのが分かる。
「私の事好きって「そんなわけないだろ」
「え?」
「私が好きなのは錦織だけ。まあ、私の為に動いてくれるという意味では好きでしたよ」
「!」
パン!
大賀が小林に近づいてその頬を叩いた。
その、瞳には涙を溜めて、力強く唇を噛んでいる。
「こいつ!」
そして、小林が殴り返そうとした時だった。
イツキが護るようにその間に入って止める。
「女性に手をあげるってどうかと思いますよ。大賀先輩、大丈夫ですか?」
「は、はい」
心なしか大賀の顔が赤いような?
まあ、殴られそうになって怖かったからか?
そのまま、彼女はイツキの後ろに寄り添うように隠れた。
部が悪いと判断したのか小林が逃げようとする。
「他人の恋心を踏みにじったんです。小林先輩はもうお終いですよ」
「柏山くん、録画できてるよー」
イツキの言葉の後、松田さんが教室の扉を開けて入ってきた。
「こちらも、先生を呼んでおきました」
更にその後ろから遠藤さんが入ってくる。
そこで、観念したのか小林は膝をついた。
「では、最後に」
イツキは小林の胸ぐらを掴んで持ち上げる。
苦しいのか小林はもがくがびくともしない。
「恋さんは僕の恋人だ。あまり調子乗ってるとただじゃおかねえ。分かったか」
周りにいた三人すら恐怖で後ずさる程、イツキは怒りのオーラを放っている。
それに、小林は顔を青くして頷くのだった。
私は生徒会室に行くが誰もいなかった。
しばらく待つが一向に誰も来ない。
コンッコンッ
生徒会室の扉が叩かれる。
「とうぞ」
そして、入って来たのは大賀 澪だった。
あの日、喧嘩別れしてから会うことがなかった。
そんな彼女がやってきたのだ。
「どうし「ごめんなさい!」
そう言って彼女は私を抱きしめた。
そのまま、泣き出してしまう。
「え、えと」
「恋があんなに私を考えてくれてたなんて。それなのに私はあんなクソ男にフラれて、しかもそれを関係のない恋に当たるなんて!」
私の思いを誰かに話したことは…
あ、交換日記に。
「本当にイツキには叶わないな」
彼の優しさに包まれて私は幸せだ。
でも、交換日記を見せるなんて。
「罰が必要だな」
どんな事をさせてやろうか?
そうだ、今度デートがあるし。
「ねえ、恋?」
目を腫らした澪が私を覗いてくる。
「彼、カッコいいね」
本当に私には勿体ない男だ。
「だろ」
「好きになっちゃった」
は?
「……ダメ」




