第九話 仲直りには
いつもコメントありがとうございます!
不思議に思った事や何気ない感想でも構いません。
これからもコメント待ってます。
そして、間に合わなくてすみませんでした。
イツキはこうせ
「ん?」
ではなく、錦織先輩との昼食を済ませて、教室に戻ってきていた。
…すみません。
「あ、まあ、それは、いいです。そうでなくて机に」
机の上には名前の無い一通の手紙が置いてあった。
確認すると柏山 一樹宛になっている。
中には放課後屋上に来て欲しい旨の内容が書かれていた。
「なんだ。ラブレターか?」
何故か大西が現れる。
「なるほど」
そして、イツキは何かを納得した。
「大西くん、もう授業だから戻ってください。分かりましたから」
「え? お、おう」
イツキは机に座り授業の準備をする。
それで、これはなんだ?
「あなたは鈍いから少しは考えなさい」
イツキは手紙について教えてはくれなかった。
〜〜
授業も終わり、ハジメと体を交代します。
本来ならこのまま部活へと向かうのですが、その前に屋上に向かいます。
「柏山、ちょっといいか?」
屋上手前の階段で大西くんが待っていました。
やはり、予想通りですね。
「な、なんだ?」
「俺もこんな事態にした原因の一つを作っちまった一人なんだ。だから、すまん!」
「?」
それだけ言うと大西くんは階段を下りて行きました。
ハジメは本当に鈍いです。
まさか、先ほどの手紙をラブレターだなんて、本当に思ってたりしませんよね?
「そう、なのか?」
飾りっ気の無い手紙にただ来いとだけ書かれている。
それだけで、普通は恋愛関連では無いことはすぐ分かります。
しかも、大西くんの態度から何か知っているように思いました。
なら、野球部のことで、問題が起きてること。
多分、屋上にいるのは新田さんですよ。
「仲直り」
そういう事ですよ。
さて、行きますか。
屋上は夕焼けで赤く染め上げられていた。
少し暖かい風が四月がもう終わる事を感じさせる。
手紙の送り主はフェンス近くで、学校を見下ろしていました。
「え?」
ただそこにいたのは。
「…え!?」
新田さんではありませんでした。
後ろからも「え!?」と驚きの声が聞こえます。
声から大西くんでしょう。
「なんで、松田さんが?」
よく思い出すと、新田さんとよくいるお友達でした。
彼女はハジメの後ろに視線を向け、「やっぱり」と呟きました。
「大西くんも出てきてください!」
「はい!」
屋上の入り口で隠れていた大西が出てきます。
その瞬間、彼女の頬が赤く染まります。
「わ、私! 二人の事応援してます!」
「「は?」」
大西くんと一の声が重なりました。
彼女の視線は更に熱が帯びて行きます。
「えと、こんな感情初めてで。でも、どんなに辛い道のりでも二人なら乗り越えられると信じてます。その為にも、メアンカ会にも入会しました!」
まさかの展開に隣にいる大西くんも開いた口が閉じなくなっています。
「それでは!」
そう残して彼女は行ってしまった。
「なんだったんだろうな?」
「さあ?」
時間はまだ練習が始まる前です。
急げばまだ間に合う時間です。
ですが、ハジメ!
急いで新田さんを、探してください!
「! どうすれば?」
大西くんを問いただしてください。
「大西! 良子ちゃんはどこだ!」
「え? あ、そうだ! 下駄箱前で待ってるって」
ギキィ
鈍い鉄の音に振り向くと、そこには新田さんが泣きそうな顔でこちらを見ていた。
「嘘つき!」
新田さんは走り出す、
すぐに追ってください!
「わ、分かった」
そのまま、追いかけながら聴いてください。
多分ですが、新田さんは玄関で待ってたのにハジメが来なかった。
しかも、誘導役を大西くんに頼んでいたのでしょう。
でも、今回ラブレターとは思えない手紙がタイミングよく僕たちにきたことから、大西くんは新田さんが急遽作戦を変更したのだと、勘違いしたのでしょう。
「なんで、そんな、事に」
しかも、大西くんと屋上にいたことから完全に騙されたと勘違いしていると思われます。
「どこだ?」
角を曲がった所で見失いました。
でも、彼女はそこまで体力はありません。
この近くの教室に逃げ込んだのだと思われます。
しかも、ここは実験室の並びです。
そこで、鍵が開いている部屋といえば。
「掃除用具入れって、事か」
まあ、部屋では無いですが。
掃除用具入れを開くと、新田さんが顔を赤くしながら一を睨んでいました。
「なんで、追ってくるのよ」
「えっと」
新田さんのただならぬオーラに思わずハジメは後退ります。
言葉につまらないでください。
「そうだった。りょう、いや、新田さん。すみませんでした!」
「え?」
「バスケ部の件で勝手に巻き込んだ事も、下の名前で呼んでることも、なんだかんだで一緒に登校してしまった事も悪かった」
突然、ハジメが謝ったので、新田さんは戸惑っています。
でも、新田さんは目を閉じ、大きく深呼吸をして、落ち着かせます。
「私もイライラして嫌いだっていったの聞いてたんでしょ。こっちも勘違いさせてごめんなさい」
「いや、こっちが悪かった」
「でも、朝は怒ってたじゃない」
「それは」
今度はハジメが深呼吸をして向き合った。
「怒ってたわけじゃない。朝に他に彼氏ができたって一方的にフッテきた、前の彼女に偶々会って、気が動転してたんだ」
新田さんが掃除用具入れから出てくる。
「それって聞いていい話なの?」
「新田さんが聞いてくれるなら」
ハジメは前に進もうとしています。
僕は聞かないよう「いや、聞いて欲しい」
「迷惑をかけた理由だから」
メアンカ会とは
人種や性別、近親などの垣根を越えて誰もが自由に行える恋愛や結婚の普及と法改正を目指した集団である。
信仰宗教と違い、神は崇めず自身達の能力のみで目的を達成させようとしている。
むしろ、神はいないと無神論を唱えている。
また、名前の由来は会の立ち上げのきっかけとなった動画の一番最後に、会長が名乗るのだが。
「聞きたいか我が名はメア カ ‘‘ジジッ‘‘」
画像も荒く、音割れし、最後がよく聞こえなかったのだ。
そこで、最も会長の名前であると有力候補になったメアンカが会の名前になった。
現在、各国で入会者が増えてきている。
入会方法はネットでの署名活動に参加すれば誰でもなれる。
会長 メアンカの性別、年齢、体型全てが謎に包まれている。




