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第七話 関係改善策

いつも、コメントありがとうございます!

とりあえず、百話目指して頑張ります!

「俺さ、仲のいい友達だと、思ってたんだよ」


パンッ!


そうですね。


「一緒に競争したり、普通に話しかけてくれてたし」


パンッ!


そうですね。


「嫌われてるなんて思わないだろ?!」


パンッ!


それは、どうですかね?


「なんでだよ」


パンッ!


バスケの件で大変迷惑をかけた訳ですし、出会うたびに嫌な顔してますし。

それに、出会ってすぐに下の名前をちゃん付けで呼ぶのは非常識ですよ。


「そ、そうか?」


パンッ!


ハジメは人の気持ちに疎い所があります。

目の前の大西くんの気持ちを答えなさい。


目の前の大西おおにしくんは手を地面に手を付けて項垂れていました。

先程からバッティング練習の為、大西くんに投げてもらっていた。

彼は中学時代はピッチャーをやっていたらしく、ストレートの球で百三十キロがでるらしい。

そんな大西くんは最初から全力でボールを投げるが、それをハジメは難無く打ち続けました。

しかも、考え事をしながらです。

怒った西村くんは二十球をこえたあたりからフォークやカーブなど、変化球を織り混ぜてきます。

だが、それすらも表情一つ変えず打ち返した。

プライドを粉々にされて今にも泣きそうです。


「大西、その、ごめんな」


「慰めるな、ちくしょう! もう一勝負だ!」


その後もバッティング練習をするが、ストライクカウントがつく事はありませんでした。

だが、安心してください、大西くん。

君の髪はスポーツ刈り程度には伸び始めてますよ。


「それで、どうすればいいと思う?」


「なんの話だ?」


「友達に実は嫌われてたって話」


バッティング練習の後に大西くんと水分補給していると、ハジメから相談を持ちかけていた。


「まあ、柏山かしやまは人付き合いとか、色々な意味で上手くなさそうだしな。なんかしたんじゃないか?」


「なんかって?」


「そんなん、わかる訳ないだろ。何か思い当たる事はないのか?」


「ありすぎて、分からない」


西村くんは白い目でハジメを見てきます。

気持ちは痛いほど分かります。


「なら、少し距離を置いて熱りが覚めるまで、待つしかないだろ」


相手が何で嫌ってるか分からない以上、変に刺激しないのは有効な手段ですよ。


「お! 錦織にしきおり先輩だ」


大西が指差す方に視線を向けると錦織先輩語が歩いていた。

鞄を持ちながら、校門へ向かって歩いていく様子を見るに帰りなのでしょう。


「めっちゃ美人だよなぁ」


「そ、そうだな」


「プロポーションも抜群で、頭もいいし、どっかの令嬢だと思わせるほどの気品もある。一度でいいからあんな人と付き合えたら」


ハジメ、交代です。


〜〜


え!?


いつのまにか意識世界に戻される。

つか、嫌な予感がする。

大西逃げろ!


イツキは立ち上がる。


「?」


そして、大西に笑顔を向ける。


「トイレに行ってきます」


「ん? 了解。先に更衣室に行ってる」


樹は貴重品入れに使っているサコッシュから日記帳を取り出した。


一瞬、何かするんじゃないかって驚いただろ!


「そこまで狭量ではありません」


不機嫌になったくせに。


イツキは少し走ると、校門の手前でこう先輩に追いついた。


「錦織先輩! やっぱり、学校に来てたんですね」


「い、イツキ! こ、これはその」


イツキの呼ぶ声に恋先輩が慌てる。

先輩は最近遅くまで生徒会の仕事を遅くまでしていたのをイツキにバレて怒られたばかりだった。

特に休みの日は休むように言われていたはずだが。


「錦織先輩、僕の事なんてどうでもいいのですね」


「な、何を言ってる! そんな訳ないだろ!!」


恋先輩は怒鳴るが、そんな事お構いなしにイツキは腰を屈めて視線をあわせる。


「じゃあ、なんでここにいるのですか? 僕と約束したのですから、まさか仕事しに来たとか言わないですよね」


「それは! その…。忘れ物を、取りに?」


恋先輩は目を晒せる。


「へえ、そうですか」


イツキは不敵な笑みを浮かべ、日記帳を取り出す。


「そういえば、恋人同士で嘘をついたら「悪かった、嘘をついた!」


顔を真っ赤にして恋先輩はすぐに謝る。


日記帳を見せるだけでこんなに慌てるなんて、何が書いてあるんだ?


「許します。けど、心配する側の事も考えてください」


「分かった、でも」


イツキは日記帳を恋先輩に差し出す。


「そんなにあなたの彼氏は頼りないですか?」


「そんな訳あるか! いつも、頼りにしてる! でも、地区予選が近いだろ? …聞いてるぞ。今年も甲子園目指していると」


恋先輩は日記帳を受け取り大事そうに抱えながら、イツキを見つめる。


「大丈夫です。一応メンバーに入りましたが、所詮は補欠ですから」


「もう、イツキが無理したら怒るから」


恋先輩は嬉しそうに胸の中に飛び込んでくる。

それをイツキは優しく抱きしめる。


「これは確かやって欲しい事の三番目でしたか?」


「ここでそれを言うか?」


「恋さん、二番目はなんでしたっけ?」


「イジワル、なんで君はこんなにイジワルなんだ」


「そうですか、錦織先輩」


「わ、私で遊んであるだろ!?」


恋先輩は抗議の視線を向けるが、イツキは更に強く抱きしめる。

すると、恋先輩は諦めたように微笑むのだった。

しばらくして、恋先輩を離す。

少し名残惜しそうな表情を見せる。


「もう少しで、部活帰りの生徒でここも人通りが増えていくので」


「分かった」


校門前には恋先輩のお迎えが来ていた。

恋先輩はゆっくりと校門から出て行く。

そして、見えなくなったのを確認してから樹は更衣室に歩き始める。

見える所には無いが、少し行ったところに黒塗りのリムジンが待っている。


順調そうでいいですね!

カレピッピさんよ!!


「ハジメ、一言いいですか」


ん?


「彼女を名前で呼んでもいいのは僕だけです。呼ぶなら錦織先輩ですからね」


……はい。


私は最近野球部にマネージャーとして、入部しました。

理由としては新田先輩の近くにいたくて、あわよくば付き合えたらなんて。

でも、野球に一筋過ぎて全く恋愛について興味がないようです。


「西村! 速度落ちてるぞ」


「二周も多く走ってて速度が落ちない柏山の方がおかしい!」


イケメン男子を野獣系男子が追いかけます。

そこそこに筋肉があるイケメンと一目でかなり筋力があるのが分かる野獣。

いい!

その後からずっと二人を視線で追うようになっていました。


「お前、全科目一位だったとか何? スポーツ推薦なんかいらないしだろ!?」


「日頃から勉強してれば、苦ではないですよ」


なんと、野獣くんは頭も良かった!

イケメンは一緒の大学にいけなくて焦ってるの!?


「?」


!?

ずっと見てたせいか野獣くんに見られているのに気づかれた。


「何か用事?」


「い、いえ、何も」


野獣くんは首を傾げながら席に戻って行きました。

私、ドキドキしてる。

もしかして、これが恋?


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― 新着の感想 ―
[一言] やっとざまぁ展開くるか!? 樹クンがきっとガリガリ削ってくれるかと。。 楽しみです!!
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