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漫才:3秒ルール

作者: ぺりめに

ボ「はいどうもー。こんにちわ! ということでね。今日も元気にやっていきたいと思うんですけども。あ、僕ですか? 僕は西日本のとある片田舎のでっかい山の頂の料金所でチャリンとお布施を入れたらゴウンゴウンて天へと昇っていくロープウェイの終着点の辺りから下山してきた〈名前〉って言うんですけどね」

ツ「実家、ラピュタなの?」

ボ「僕、実はめちゃめちゃ気になってることがありましてね。『3秒ルール』ってあるやないですか。小学生の頃とか、言うてましたよね。落としても3秒以内なら食うてもセーフ!みたいな。君の地元でもあったでしょ? 僕、3秒ルールって世界共通のルールやと思てたんで、軽く調べてみたんですよ。そしたら、3秒ならホンマにセーフなんか真面目に研究してるとこがありましてね」

ツ「ジブン、めちゃめちゃ喋るやん」

ボ「アメリカの大学が『食いもんが床に落ちたら、即ばい菌が付着する』いう最新の研究結果発表したらしいんですけど。これ、ホンマなんかと」

ツ「ていうか、出るや否や、一人で何を言うてんの。あ、どうも。相方の〈名前〉言います。やっとぼく名乗れましたわ」

ボ「これ僕たちでね、落としたあと、何秒以上経てばお腹を壊すのか、検証していこうやないかと思いまして!」

ツ「え、まさかですけど、食い役ぼくですか?」

ボ「では、早速この、僕の実家の床に3日放置した、しゃぶしゃぶ用のお肉をね」

ツ「ちょ、待て待て待て。3日て。3日放置て。それもう食いもんちゃうやんけ。草履やんけ。検証の必要ないて。腹入れた瞬間、汚染死もあるがな。ほいで、お前の実家、古代遺跡やろが! 長年積もりに積もったばい菌たちがお祭り騒ぎやん!」

ボ「じゃ、次は3時間家の便座に放置したお肉を」

ツ「床ちゃうやんけ! てか、3時間も長すぎやろ!」

ボ「OK分かりました3秒、ね。僕がこのお肉を今からここに落としますんでね。3秒数えたら拾うて食べてくださいね」

ツ「いやなんで毎回、生肉やねん!? それ以外の選択肢ないんか! 生肉モリモリ食うたら、それで腹壊すわ! 検証食材の選定が間違ってんのよ!」

ボ「え、そう? 食材? 食材変えればええのん?」

ツ「いや、そういうわけでも……あれ、そういうこと?」

ボ「ほい、ペッ!」

ツ「ん? 何や?」

ボ「あ? いやだからペッ!て」

ツ「だから、何やその、ペッ!てのは」

ボ「落としてん」

ツ「あ?」

ボ「いやだから、食材をね。落としてん」

ツ「あ、擬音?」

ボ「そうや。ほれ分かったら早よ食えや」

ツ「腑に落ちんわあ。気に食わんなあその態度。ま、食べますけどね。勿体ないですし」

ボ「おすし」

ツ「あ、お寿司? お寿司なん、これ?」

ボ「いや、ユッケ」

ツ「生・肉! 結局生肉やないか! 終わらない生肉地獄!」

ボ「ま、君もそろそろこの辺りの下腹が出てくる年頃やからさ。脂肪は落としていかんとね」

ツ「食・う・とる! 食うたら、意味ないやろ食うたら! 逆に摂取しとる!」

ボ「しょうがないな。このグルメさんが。ほい、じゃ今度はこれや。ペッ!」

ツ「そのペッ! ツバ吐いてるようにしか見えへんねんけど」

ボ「ええから、今度はちゃんとしてるから食うてみて」

ツ「何やねん。何落としたんや」

ボ「早よ食えハゲ」

ツ「こいつホンマ……。え、これ何ィ?」

ボ「つけま」

ツ「つけま!? つけまつげ!? 誰の?」

ボ「ミチコちゃん」

ツ「……。おま、それ、俺の彼女やんけ」

ボ「そう。ツッコミの彼女のミチコちゃん。そのミチコチャンが着けてた、つけま」

ツ「いや、ホンマどういうことや」

ボ「彼の彼女ね、これがまた大層お不細工でございましてね」

ツ「ちょ、待て待て。誰がや。誰の彼女がお不細工や」

ボ「これがまた、つけま外すと、二回と見れないすっぴんを披露してくれるんです」

ツ「やめろやめろやめろ。二度も見れないて何や。見れるわ! 毎日見てるわ! おはようからおやすみまで見てるわ!」

ボ「で、そのミチコちゃんが落としたメイクの成れの果てが、この」

ツ「つけまつげ?と。上手いこと言うたつもりか!」

ボ「やっぱ、今年の汚れは今年のうちにって言いますやん」

ツ「だからやめろや! 落とすわ! 今年のうちに! ……いや、落とさへんわ! ウチの彼女のつけまは!」

ボ「それじゃ、こっちにしときましょか。ペッ!」

ツ「……。一応聞こか」

ボ「受験票ですね」

ツ「あかんあかんあかん! 絶対落としたらあかんやつや!」

ボ「じゃ、これ。ペッ!」

(落下音)チャリン。

ツ「おほっ。おいおいおい。来ました。落とさへんかなって思ってたやつきました。これは、もしかしてぇぇ?」

ボ「飛行石ですね」

二人「バルス!!」

ツ「実家ネタ、いつまで引っ張っとんねん!」

ボ「ほれ、ほんならこれが最後ですわ。行くで、ペッ。数えますよー1、2、3秒! はい、食べて!」

ツ「今度はお前これ、何ィ? 何落とした? 肉か、魚か」

ボ「この漫才の幕ですわ」

ツ「アホ吐かせ、何にも落ちてないやないか。自惚れるのもたいがいにせえ」

文字数で収まり切らなかった分はコンテスト後に投稿したいです。

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