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〜喋ることで使える能力〜
「暑い...」
もう、真夏と言っていいほどの暑さの中、1人の少年こと、木野大河が言う。
「雨降んねーかなー...?」
そんなわけない、ダメもとで言ってみた。
「そんな事言っても降んねーかw」
分かりきっている。
「あ」
頬に水が流れる。自分の汗かと思い、舐めてみると(塩っぱくない)
木野は思った。
ハッとして空を見上げた。さっきまで無かった筈の雲が見えた。しかも少し黒色がかかった雨雲だ
すると、みるみるうちに、その雲たちは固まっていき、
大きな雨雲が出来た。
「「おい!大河!!」」
遠くから二重の声が聞こえる。
「んあ?」
振り向くと見慣れた顔が二つあった。
「いや、んあ?じゃねーよww」
「そんな事より、雨降りそうなんだよってか、降ってる!!
早く学校行くぞ!!」
木野は羽野聖暗に笑われ、寺島光輝に急かされると、
急ぎ足で学校へと向かった。
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